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2015/8/22-28 北海道山旅第2弾(十勝岳、アポイ岳)

黒ラベル北海道限定版。これうまいです。

メンバー : K子 場  所 : 「十勝岳」 と 日高の「アポイ岳」   山行レポートの出だしに、こんなこと書いたら怒られるかもしれないが、私は、「山登り」よりも「旅」が好き。とりわけ、「裸の大将放浪記」に憧れ、一人旅をしてきた。 特に、北海道は大好きな場所である。 今回の旅では、旦那様を誘ったが、興味がないと断られたのでやむなく、やむな~く一人で旅をしながら、山に登ろうと決めた。       第一幕 : 天国と地獄の山?! 8/22(土) 旭川空港からレンタカーを借りて、美馬牛・美瑛・富良野を観光。 ここは誰が写真を撮っても、それなりに絵になる風景が切り取れる。               その後、明日の下見に、十勝岳温泉登山口(標高1280m)に向かう。 十勝岳温泉は、大学2年生の時に親友と北海道で初めて泊まった宿があり、人生初の混浴に入り、おやじにお尻を見られてしまったことだけが記憶にある温泉だった。 明日はここの登山口からピストンで 『十勝岳』 に登る。 本来、このコースではなく、望岳台からの最短ルートで行きたかった。 *そんなに山が好きでないので大抵一人で登るときは、一番時間の短いルートを選ぶ。 望岳台からのルートは、十勝岳の噴火警戒レベル2を受け、ルート一部が規制対象区域にあった。山岳会に入っていて、規制対象区域を通る計画など立ててはいけないと、十勝岳温泉からの往復8時間コースにした。 この時は、「なんで遠回りしないといけないの~」という思いが強かった。 今宵の宿は『白金温泉』のホテル。山を下った標高約650mに位置する。 8/23(日) 5時、ホテル付近はかなりガスガス。 フロントの従業員に、「今日は、山は曇りですかね?」と聞いたら、 「山の上は晴れてることもあるから、行ってみたら。」と言われ、車を走らせる。 言葉どおり、登山口では山の上が晴れているのが見える。うれしい!     6:10登山口を出発。 山が迎えてくれてるように感じる。   安政火口方面から陽が登る。 しばらく火口周辺の緑のない登山道が続く。   なんとも殺風景な山だなあと思っていたら、道が反対側に折れ曲がるようになったところで、眼前に、緑色の風景が飛び込んできた 『富良野岳』 である。 十勝岳は火山の山というイメージで、 行程中、こんな緑ゆたかな光景を見るとは思っていなかった。ちょっとワクワクしてきた。       と思っていたら、尾根に出ると、 また火口付近の風景が飛び込んでくる。 このあたりから、 『緑の天国』 と 『火口の地獄』 の山だなあと感じてくる。     上富良野岳到着。ここから縦走! 写真右側の山は、上ホロカメトック山。 その奥に尖がって見えるのが十勝岳。       上ホロカメトック山からの十勝岳。 左側火口沿いの崖っぷちが縦走路。 写真ではわかりませんが、火口から吹き上げる風は強く、緑側からの風は心地よくて、ますます左は地獄、右は天国だ~とか思って登っていました。 *写真の避難小屋がわかるかな。   十勝岳の登り口に到着。 火山岩がごろごろしているが歩きやすい。     振り返ると、こんな風景が広がっていた。十勝岳の縦走路は大きなアップダウンなく快適でとっても楽しかった。 一方、最短コースである望岳台からの最後の登りは砂走りのような道でしんどいらしい。 噴火規制のおかげと言ってはいけないが、十勝岳温泉コースを選んだのは大正解だった!   10時、頂上到着。 雲海がきれいで1時間程のんびりしてしまった。すぐ後の山は美瑛岳。 その先の先には、 憧れの『トムラウシ』が見えるか見えないか・・・ 次は、縦走でトムラウシに行きたいな・・   復路は、避難小屋を経由して、イワギキョウのお花畑を見に行く。 既に花の盛りは過ぎているが、それなりに群生してて、花好きとしてはたまらなかった。 ここは天国~!         そんなこんなで、登山口に戻ったのは2時半。 今宵の宿は、美瑛の新栄の丘近くにある。 新栄の丘にて夕日を見つつ、反対側の山を見渡したら、山は左の写真のとおり厚い雲のなか。今日の下界は、雨交じりの天気で、山の上だけが晴れていたようだ。 昨年の羅臼岳と斜里岳の天気がいまいちだった分、今年は神様が晴れた山を歩かせてくれたのかと思いました!   とりあえず、ここまで第一幕終わり。   第二幕 : 念願のアポイ岳で、何を感じたか。 8/24(月) 今日は、美瑛から襟裳岬を経由し、アポイ岳の麓の町、様似町への移動日。約280kmの運転。ちなみにアポイの麓は、Y田さんの故郷です。 途中の寄り道1 : しあわせ目指して!(山には全く関係ありませんが) 昔、流行った「愛の国から幸福へ」の幸福駅に寄ってきました。 国鉄旧広尾線(廃線)の駅です。   途中の寄り道2 : 山が太平洋に消える風景 襟裳岬に立ち寄りました。 襟裳岬は、日本でも有数の風の強い場所で有名な岬です。 それよりも、森進一の演歌で有名かもしれないですね。         またまた山に関係ない報告をしいていると思われるかもしれませんが、襟裳岬は、日高山脈の先端に位置し、その先端から約2キロに渡り岩礁帯が続き、日高山脈がそのまま海に続いているという、非常に山に関係の深い場所です。 私はこの山が海に消えていくという風景を見てみたかった。曇り空で、風も強かったですが、なんか去りがたく、1時間位居てしまった。 今宵は、アポイ岳麓の駐車場で車中泊のつもりでしたが、運転が長かったのもあって、かなり疲れているのを感じ、急遽、麓の旅館『アポイ山荘』に宿泊しました。Continuer la lecture

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2015/8/22 川苔谷逆川

8/22(Sol) 曇り時々晴れ 参加者:I、Y 9月定例山行の下見を兼ねて上越の沢を検討していたところ、Yさんから、Sさんに岩を断られたので同行したいとの申し出。翌月の会山行の下見で構わないならとの前置きだったが、カモシカスポーツのセールに行きたかったこともあり、GWに行った奥多摩の逆川をチョイス。 逆川といえば昨年、Nさん、Y田さん、Wさんが遡行し入渓も下山も懸垂したのに対し、GWに一人で行ったときにはまったく道迷いをしなかったこともあり、ルートミスはあり得ないとタカをくくっての山行であった。 7:30過ぎに川乗林道の入渓点につき、準備。前回、遡行図の他に地形図の準備を説明したので準備状況を確認したところ、Yさんの用意した地形図は、残念ながら逆川付近が圏外であった。地図読みの道は長く険しい。 気を取り直して8:00入渓。踏み跡をたどって川苔谷に降り立ち、左手に遡行すると、ものの数分で右手に逆川を分ける。奥多摩らしく薄暗く苔むした沢だが不思議と癒される感じがする。GWに来たときより水量はやや多目。 すぐに3mと7mの滝。3mは先行して上から肩がらみでロープを出す。7m滝はビレイをしてもらうがホールドも多く不安感はない。Yさんもよどみなく登る。 CSの3m滝をすぎるとちょっとした小滝を織り交ぜながらゴーロ帯に。 逆川は、大きな滝は余りないが淵や釜を持った小滝が多く、へつりからの取り付きなどボルダーチックで楽しい。今回は天気の割りに水もそれほど冷たくなく、落ちてもドボンですむので余りロープは出さず、どんどん水際をアタックしていく。 樋状の滝では突っ張りに挑戦するが、Yさんはどうも怖い様子。突っ張らずについスタンスを探して立とうとしてしまう。 釜を持った2m滝。左手からへつって取り付く。水の中のスタンスと効き方を考えながらホールドを探るのが面白い。水に落ちてもYさんはすぐに取り付きなおす。線が細い割りに打たれ強い。   釜を持った2m滝。左手からへつる。   ゴルジュ帯を抜けて沢は急に開ける。日も出て、谷筋に降り注ぐ日差しが神々しく、しばし見とれる。   中流域も小気味良く登れる小滝が続き、歩いていて楽しい。休憩も取らずに歩き続ける。 狭いゴルジュの3m滝は、水中のスタンスを拾って右からヘツって取り付く。 11:15樋状3段10m ツッパリで。やはり不安そう。 10m滝。ロープを出し、右手を登る。残置のハーケンが2箇所あり、ホールド、スタンスも豊富で気持ちよく登れる。Yさんが登ったところで軽く支点構築とリードでのビレイの説明をする。今回は木の根を使った支点に半マストでビレイ。 12:15 10m滝を登ったところがウスバ林道になり、今回はそこで遡行終了。林道で装備を解除、下山にかかる。すぐ右左というより上下の分岐に当たり、前回はどっちだっけと考えながら水平に近い下の道に入る。振り返るとすべての間違いはこの選択で、おそらく正解は上の道を選んでウスバ乗越へ行くルート。ウスバ乗り越しには道標が立っていて、そのまま踏み跡をたどればウスバ尾根の南側をつづら折りで竜王橋まで1時間ほどのはず。 トラバース気味の林道を地形図とGPSを頼りにウスバ尾根へと進む。なぜか自分自身で地形図にウスバ尾根をまっすぐ降りるように線を引いていたがそれも誤り。微妙な踏み跡に導かれ、ウスバ尾根のザレ気味で不安定な急斜面の杉林を木を頼りに無理やり下降して行く。 標高700m付近、キャニオリングの歓声が聞こえ始め、下にかろうじて林道が見えたところで行き詰まる。ザックに仕舞ったハーネスとロープを取り出し、懸垂下降。15m×3回の懸垂をへて林道に降り立ったときには15時を回っていた。 温泉にも寄らず車を走らせたが、青梅街道の渋滞にはまり、高田馬場についたのは18:35。すでにアウトレット会場は閉まっていたが、本店に行き閉店のアナウンスが流れる中、クライミングシューズを購入。閉店時間をすぎても試着に付き合っていただいた店員さんに感謝。 大宮市場のキッチンほしので夕食、トンカツとエビフライ&メンチでカロリーを補い、逆川とカモシカセールという2つの目標を達成した一日を締めくくった。 何度となくへつりや小滝でのドボンにめげず、すぐに再び取り付くYさんの姿に「ナイスファイト」を贈る。今後の課題は、やはり地図読みであるのはお互い様。もうそろそろ変なうわさが立てられそうなので、次回は他の人も誘うこととしたい。

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2015.8.15-16 名取川大行沢~カケス沢

メンバー:N田軍曹  W辺 行動時間:15日 8:40大行沢入渓  9:10F1  12:50F3  14:40テン場着 16日 8:55行動開始  9:00カケス沢出合  11:15北石橋着  12:40大東岳裏登山道でテン場へ戻る  13:20撤収~下山開始  14:50大東岳登山口着 南アルプスの沢を予定していたが、ここのところのW辺の体力不足が懸念され、標高差が少なく行程の短い大行沢に変更。2日目のカケス沢はちょっと不安ではあったけれど、テン場に荷物を置いての遡行になるのできっと大丈夫。 前夜20時過ぎに集合し、仙台南ICまで東北道をひた走る。1時半頃二口キャンプ場下のトイレのある駐車場に到着。軍曹のテントで一杯飲んで車に戻り、車中泊。深夜にキャンプ場方向でチラチラしていた懐中電灯が気になり眠れず朝を迎える。   入渓してすぐにスラブのゴルジュ。岩に付いた平水のラインより少し水位は低い。どうしてもへつれなさそうな所は、浅くステップが切られている部分も…。       それでも絶妙なバランスが必要とされるツルツルアリ地獄。時にやや高い所をへつらなくてはならないところもあって気が抜けない。     水から上がる時のザックの重さといったらない。いちいち「ぬおー!」と声を出しながら身体を上げる。ゴルジュ出口のF1.よさそうなホールドが見当たらず、ザックの重さも考慮して右の巻きに決定。でもここの急なスラブの巻きも相当いやらしい。軍曹に確保してもらうが、「絶対滑るからね!絶対滑るから!引いててね!!」と喚きながら登る。人間、切羽詰まると敬語を忘れる。「はいはーい、だいじょーぶだよー。」   ゴルジュを抜けると、大岩がごろんごろんしている。巨大なコケ玉があちこちに現れて、そして足元はナメ(^ - ^)       10時頃、雷鳴が聞こえ始め、雨が当たり始める。岩の影で様子を窺うが雨足は強まる一方。登山道に逃げて10分ほどカットする。ちょうど、登山道がかなり近付く位置にいて、ラッキーだった。30分ほどで雨が上がり、明るい沢に復帰。このカットでF2を越してしまう。が、二人とも全然後悔なし!     その先、巨岩帯が続き、荷の重さに喘ぐ私はかなり消耗する。何てことないところも一歩一歩が負荷スクワット状態。かなり不様にアスレチックワールドを行く。 「休憩する?」「します!」                     「休憩する?」「是非!!」と、頻繁に休みをもらいながら。 そういえば、足を滑らせ前方に転倒した時、あわや顔面強打か!のところ、額部分のヘルメットでガードされてセーフ。ヘルメットは顔面も守ってくれるんだなあ…と 感謝。     位置確認しながら、「もしかしたら、2段12mも登山道で一緒に巻いちゃってたりしてー。いやー、残念だなあ。はっはっは。」なんて、淡い期待をしてしまった程、重さが足にきている。早くザックをほっぽってビールが飲みたいのだ! でも、やはりそんなはずはなく、無情にも現れる2段12m。右から登る。確保のおかげで、それ程難儀せずに登れた。       ようやく快適なナメが始まったかと思ったが、大きく穴の開いたナメ床やゴーロ混合、みたいな感じでヒタヒタ歩きができるのはもう少し先。         ああ、癒されます…。       カケス沢出合の手前100mほどの左岸側、広い平坦地と焚き火の跡あり。本日の幕場決定ー!やっほー!背中の子泣きじじいの呪縛から逃れられるー!! まずビールを冷やし、寝床の準備。今回はタープで。軍曹は奥のタープの下にハンモックを吊っている。どちらもスバラシイお宿。   幕場前のロケーション。最高であります。 ザックを下ろした私は途端に元気を取り戻し、スキップする勢いで出合までの偵察に。       軍曹持参の串焼きは、鶏肉・エリンギ・無数の(?)ニンニク!焚き火で焼いて10片は食べた。人生で一番ニンニクを食べた記念の日。私用のチョリソーもありがとうございます(^^♪ 焚き火での飯炊きもうまくいって、激辛グリーンカレーを提供。若干無理して食べてた風の軍曹。   よく晴れて、寒くも暑くもなく、沢から下りてくる優しい程度の風でこの上ない条件の沢泊り。頭上の木の葉の間からは星も見えていた。 二人とも、早起きしようという気は皆無で、まあとりあえず起きたら…とか、だいたい7時くらいに起きれば…とか言って9時就寝。 10時間の快眠を得て、疲れが吹っ飛んだ。昨日よりさらに水位が下がり、残りのビールが水から出ている。ぼちぼち朝食を作り、ぼちぼち準備して、9時頃ぼちぼち出発する。カケス沢から戻った後、幕場の撤収なので今日は荷物が軽い! カケス沢は両岸の切り立った連瀑の沢。なのでF番は私には分からない。 「お!来たな、いきなりか!」という感じで現れる滝。水流際を登っている記録もあるが、軍曹が決めたのは水流から右に離れたチムニー沿い。私も足をねじ込みながら、にじり上がる。安心できるホールドもスタンスもないけど肘も膝も背中も使って何とか。     2段20mは右側を上がる。高さはあるけど立っていないので最後以外はそれほど難しくない。けど中間支点は取れないし、なによりこの高さを確保なしで上がっていくのってすごいなあー。 最後の一手一歩が恐怖だったと記憶しています…。   CS3m. 軍曹の華麗な開脚。私は体勢を変えられず、最後までバック&フットもどきの格好で岩にたどり着く。「落ちる!足が滑りそう!」と、騒がしかったはず…。「3回までは落ちていーよー。」と気が抜けそうな軍曹の励まし。     3mほどの直瀑。水流際にはホールドは見当たらず、右壁をトラバース気味に登る。       2mほどの小滝ながら、ツルツルすべすべのスラブ滝。バランス&パワー系、そしてフェルトソールをいかに信じられるかがミソだった。水流際右のわずかな凹凸を使って身体を上げ、左足を水流中に置いて「滑りませんように」とお願いしながらそーっと体重をかける。グローブを忘れたおかげか、うまい具合にパーミングみたいな感じでちょっと盛り上がった岩肌をホールドにできた。面白い滝だった。二度登る力はないので、一回で登らなきゃならない。必死である。 遡行のフィナーレ、北石橋に到着。自然の造形美に感動しきり。石橋の下の長いナメ滝を登り、遡行終了! 大休止の後で、下降路に入るが、「あれ?ナメ滝の下に戻っちゃったー」…GPSを睨みながら登山道を探す。雨も降ってきたし、下降路で迷うことはないだろうと思っていたのがアテが外れてほんのちょっと焦る。 踏み跡が生い茂る草で覆い隠されていたのを無事に発見して一安心。人気の沢だけど、誰にも会わず、この下降路も分からなくなるくらい歩かれてないことに驚いた。 一路、幕場へ。無事の帰還を祝って、最後のビールを半分こして撤収、下山。 泊りの沢ってなんだか、特別自然とお近づきになれる感じがすごくいい。今回は念の為のツェルトは持っていったけどそれは使わずタープにして「草にごろ寝」も良かった。帰宅後、数えられた虫食われ総数27か所。ブユにやられた瞼は赤く腫れ、翌日は戦いの後のボクサーの顔貌に。このままの顔では仕事に行けん!と眼帯まで購入した。それなのに「良かった」でまとめられてしまうくらい、沢泊りは、いい。 安全にリードしてくれる軍曹にはいつも感謝です。ありがとうございました!  

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2015.7.26 丹波川本流

メンバー:S田(L) O田(SL) Y田 S水 Y川 I村 N澤 K保 K沢 W辺(記)※投稿に手間取り、報告が遅くなってすみません 行動時間:8:20 入渓  11:00 手取淵  13:45 丸山入道淵  17:15 一之瀬川出合  18:20 青梅街道へ上がる  19:00 駐車スペース着 私以外の9名は、道の駅たばやまにて前泊。7時に合流すると、すぐに宴会できそうな酒やつまみが見受けられる。必要な隊員は、S田隊長のウエットスーツやライフジャケットを借用し三条新橋付近から入渓。なんでも大量に持っているS田隊長。さすが遊び人である。 入渓後まもなく腰まで浸かる。「寒っ。」とつぶやいた私にS田隊長がヘルメットでざばんざばん水掛けの洗礼を浴びせる。意地の悪い笑顔にむきになってやり返す。   急な水流を飛んで対岸に渡る。流されたら痛いことになる所では、安心の確保↓     手取淵の恐ろしい流れが見えてくる。こんな沢が遡行対象になるなんて信じ難い(;'· H;)S田隊長トップで左岸をへつっていく。↓   隊長たちの動きを、手に汗握りながら見守る。そして心は決まった。先ほどから痛みが再燃している腱鞘炎の右手では絶対に落ちる。「あたし、巻きます。」K沢隊員と共に、左岸を巻く。…と、激流の突破とフィックスを終えた隊長が前方から巻きの案内に来てくれる。青梅街道まで巻上がらないといけないと思い、不安定な急登をしていたので助かりました   手取淵を突破したところからの様子。慎重にへつってくる隊員たちを見守る。↓   無事に全員手取淵を突破し(若干3名は巻きましたが…)、大休止。おひさまの有難さが身に沁みます。   胴木滝は水量多く、直登できず。左岸を小さく巻く。この時もロープをフィックスしてくれ、万が一の安心保障。   その後、一人では心もとない渡渉をスクラム組ませてもらったり、最後の一手でお助けが伸びてきたりと、みんなのサポートを受けながら遡行を続ける。そんな中、束の間の安らぎの沢歩き↓ 13:30、丸山入道淵に到着。中間部までは白泡が立っていないので、一見瀞っぽくも見えるが、その実、泳ぐには大層厳しい(ロープを伝って行ったので私には述べる資格はないけど…)。まずは隊長がトライするが、中間部左岸側のレストポイントから対岸へ泳ぎ渡り、白泡の立つ中最後の一手を取る所でうまくいかず帰還。「さみーさみーさみー。」…お疲れ様です。   その後、フィンや手ヒレやライジャケ、それぞれ好みの装備を身に着け、男性隊員たちが順にトライ。N澤隊員は、クライマー的ホールド/スタンスの探し方で魅せてくれたが断念。   ↓「いいねえ、ラッコ♪」と、非常に楽しそうに帰還するY田隊員。水流突破ができない事も想定して、O田副隊長が右岸の難しい巻を登っている。あんな恐怖の巻きは嫌だ…(;_;)誰か泳ぎきってください!   男性隊員たちが皆帰還し、さて、もう一巡か?と思った時、K保女史隊員「やらなきゃでしょ。」と準備を始める。ライフジャケットは泳ぐのに邪魔になるからと装着せず。フィンを付けて流れへ入る。中間レスト部より、みんな対岸へ移るのに難儀していたが冷静に進路を検討している様子のK保隊員。対岸へは移らずじわりじわりと右壁を進む。へつる水流の中で邪魔になったフィンをこれまた冷静に外し、こちらに流すこともなく笑顔で親指を立てる。かっこいい…。   無事に巻き終えたO田副隊長とK保隊員が合流し、後続を確保してくれる。その勇姿に興奮冷めやらぬ隊員たち。「水泳部だったの。」と天使の笑顔で話すK保隊員↓   「さみーーー!」の、隊長↓   一か所、懸垂下降↓   監視塔そばの淵、水流の突破は不可能で頭を悩ませる隊長。いやらしい左岸巻きを5隊員がこなしてくれ、先からロープを流してくれる。ここで何とS田隊長、「ザックに掴まれ!」と。右手を庇いながら行動している私を見て、背負いながら泳いでくれるという。「いやいや、いいですよ!」と一度は言った(?)ものの、お願いすることに。…何と快適なことでしょう。癖にならないように気をつけなければなりません。   それから、銚子滝・おいらん淵を覗き見て、一之瀬川へ入り一つ淵を過ぎ車道に上がる。トンネルができ廃道になった道路(一之瀬川に架かる部分)はもう姿がなく、「頭上に道路がある所」を遡行中止ポイントとしているとちょっと「?」となる。↓   40分ほどてくてく車道を歩き、駐車スペースに着くと19時。まさにおんぶに抱っこ状態で情けない限りでしたが、隊長・副隊長・隊員の皆さんの力に興奮しきりの楽しい遡行ができました。なかなか経験できない沢を、定例山行として計画し安全にリードしてくれた隊長、ありがとうございました!

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2015/8/8 峰谷川坊主谷

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8/8(土) 参加者:I、Y 豆焼沢を計画するも同行者が見つからず、一人沢かなと思っていたところ今シーズン沢デビューしたY女史が同行したいとの申し入れ。豆焼沢に行くのは厳しいので安心していける沢を考え、1ヶ月ほど前に行って良かった坊主谷にエスコート。 5:00に久喜駅で集合し、渋滞前の16号から青梅街道に。最近やたらと車を走らせている奥多摩湖畔から峰谷林道へ。途中の交番で計画書を提出すると、お巡りさんから「前の日に夕立があったので気をつけて」と言葉をかけられる。林道に入ってから15分ほどで坊主谷出合の橋へ。たもとのスペースに車を止め、装備を整える。空は高曇りといった感じでいまいち沢日和ではない。どうせ沢で水に濡れるならカラッと晴れてほしいものだ。 橋のたもとからアプローチゼロで入渓。すぐに堰堤を迎えるので右、左と乗り越える。 入渓してすぐは倒木が多く、荒れた様子を見せる。前日の夕立のせいか、前回来たときより水はやや多い。最初の滝からゴルジュになり連瀑帯が続くはずだが、水にぬれる気にならず、一気に巻く。   右岸崩落地の先の幅広滝から取り付き始める。Yさんも物怖じせずについて来る。さすが、外岩2回目で5.9を軽く登るだけある。   2段の滝は左から取り付き、1段目を超えたところで右に移るが、移るところが水流が厳しい。ロープを出してYさんを確保する。しかし、右に移るところで足を前に出せず、ホールドを探そうと屈んでしまったため、水流をもろにかぶってずぶ濡れに。厳しい沢の洗礼を受ける。   再びゴルジュに入るが登りやすい滝が続く。 中盤の連瀑帯。7・8メートルぐらいの滝が続き左手から巻き気味に登っていく。   メインの大滝は前回取り付けなかったところ。今回はYさんにビレイしてもらい右から取り付くと意外とあっさり登れる。フリーでもいけるぐらい。Yさんも危なげなくついて来る。 小気味良く登れる小滝が続きYさんも楽しそう。良い写真があれば年賀状に使いたいということでサービスで多めに。しかし、どうもここら辺で間違いを犯したらしい・・・ 日の差すわさび田跡地で休憩をとる。 石積みの堰堤を臨むが前回見たのと違う気がする。いやな感じを覚えつつ地図とGPSで確認しながら進む。間違いに気がついたのは1200m付近。GPSで再度確認して広域にしてみると谷筋を完全に誤っている。拡大して見ていていたので、同じ沢地形ということもあり間違いに気づかなかった。 正しいルートに復帰するには高度で250mほど下る必要があるが、時間で考えると登り返し含めて2時間以上のロスとなる。すでに1時30分ほどになっており、踏み跡があることを考えるとこのまま登ってしまうのが下山にもっとも近いと判断し進むこととした。   本来であれば、沢の詰めなしで一般道に上がれるラクチンな沢のはずが、結構な詰めを登るはめに。リアルなカエルホールドに和まされつつ、うっすらとした踏み跡と地図を頼りに詰めていくとザレた急登となる。踏み出すそばから崩れていく足元を潅木を頼りに這い上がり、一般道に出ると鷹巣の避難小屋は5分ほど。 水場で沢装備を解き、浅間尾根を下る。浅間神社の先で尾根沿いに踏み跡を下り、800m付近で右にトラバースするようにいくと、入渓点の橋まで10分ほどの林道に降りる。 実質的にはじめてのリーダー沢であったが、ルートミスの他、ロープでの確保など反省点の多い山行であった。なんといっても最大の教訓は、1ヶ月前に行った沢でも油断していると間違える、ということであろう。また、沢は一人より人といったほうが楽しいということを再認識させられた。 様々な沢の洗礼を受けたYさんだが、沢登りを楽しんでもらえたようである。今後OAC沢部としての活躍を期待したい。

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2015/7/31-8/2 絶景の白馬三山

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メンバー:Dでぃ・Kさわ(Chronique) 2015.07.31(Gold) 15:00過ぎにさいたまを出発!当初の予定は燕~常念。 ところが、天候が不安定で1日夜の雨予報がなかなか消えず、出発してなお行き先に迷うKさわ。。。 車は関越自動車道から上信越自動車道へ ⇒ 長野県に入ってからやっと腹をくくり、ずっと好天の予報だった白馬に行き先変更を決定!(どうしても満天の星空が見たかったんです) あっという間に5時間が過ぎ、20:30 頃に猿倉に到着。 駐車場正面の夜空には、まるで映画館のスクリーンを見ているような蒼白く壮大に浮かぶ白馬岳。Kさわにとっては人生初の北アルプス(夏)ということもあり、まだ登山口までも達していないのに、いきなり一生忘れることのできない感動の一瞬。うまく写真に映らなかったのが残念! あまりにも凄すぎて、明日あの頂に立てるという気が全くしない。。。 時間が早かったので車を駐車場の一番奥の端っこに停めて車の後ろにテントを張り、満月と星空の下で軽く夜ごはんの後、徒歩で5分ほど車道を登った先の猿倉荘を偵察に行き、22:00就寝。。。 2015.08. 1(Sol) 4:00am 起床。 猿倉駐車場から望む白馬岳。 身支度を済ませ、予定よりちょっと遅い5:30am スタート。 沢沿いの涼しげな登山道を着々と。 6:30am 白馬尻。 ここで小休憩。小屋からは朝食の焼魚の良い香りが。。。 だいぶ近づいてきた気がします!もうすぐ大雪渓。 沢からの涼しい風に、身が引き締まる思いです。心に思い描いていた白馬岳そのものの風景。 はい!大雪渓~♪ 軽アイゼンを履き、雪山の感触を懐かしむようにサクサク登っていきます。 Dでぃ曰く、真夏にこんな雪の上を歩けるなんて贅沢だよね。。。 雪渓を抜けてからがすごい渋滞で、アイゼンを外す場所を探して岩場をけっこう進み、30~40mほど進んだあたりで、やっと適当な場所を見つけてアイゼンを外す。 混雑のためなかなか先に進めず、振り返ると雪渓はだんだんと雲の中に。 眼下は雲でも、上空はピーカン。 白馬岳頂上宿舎にザックをデポし、11:40pm 白馬岳山頂に到着。 振り返るとなんと!憧れの劔岳が!!! 後ろに見えるのは白馬山荘。 絶景のテラスで寛いでいる人たちを羨ましい眼差しでスルーし、ここから本日のテント場(天狗山荘)まであと3時間も歩くの?と、だんだんボヤキが増えるKさわ。。。 今回のベストショット!!! 白馬鑓手前の稜線にて。 14:50 本日最後のピークである白馬鑓ヶ岳山頂! 山頂から杓子岳を振り返る。 (実はKさわの「まきます」の一点張りで、今回は手前を巻くことに(~~;)) 反省点は後ほど。。 15:30天狗山荘テント場に到着。 稜線上に位置しているため、眺望は抜群! テントを張り、まずはビール&缶チューハイで乾杯~♪ ずっと炎天下を歩いてきたので、日差しで火照った体に冷たさが沁みわたり、あ~来て良かった~!と幸せなひと時。。。 お腹が空いたので、まだ明るいうちにフリーズドライのカレーライス・ビーフシチュー等の夜ごはんをいただいて、のんびりしていると。。。 他のパーティーの「夕日が見れるよ」という言葉が耳に。 テント場は既に日が陰り、一気に寒さが増す中、振り返ると西日の当るエリアが! “夕日を見に行こう!”と、小屋の裏側5分くらいのところでベストポジションを確保し、(眩しいのでチラチラと)日本海?に沈む夕日を眺めること約40分。。。 カメラをテントに置いてきてしまったので、取りに行こうか迷ったけれど。。。 がんばってここまでたどり着いたから、この光景は自分の心の中だけに記憶しておきたい思い。画像といえど、他の誰にも見せたくないという思い。そして、カメラ取りに行くのがめんどくさいのと。。。(涙) いろんな思いで、ただただ40分間。。。 そして19:00過ぎに、完全に太陽が沈むのを見とどけ、テントに戻る。 20:00には寝るよ。と言うDでぃに、コーヒーが飲みたい!とわがままを言ってお湯を沸かしてもらい、なぜか就寝前のブラックコーヒー。(どーもスミマセンでした;) 2015.08. 2(Sun) 4:00am 起床 西の空には、未だ沈まぬ月が。 まるでSFのような幻想的な光景。。。 そして東の空には。。。 ふと身支度の手を停め、太陽が完全に昇るまで北アルプスの夜明けを見つめる。 朝日を浴びて輝くテント場。 5:30am 出発。 スタートして暫く、ふと後ろの足音が途切れたので振り向くと、立ち止まったまま劔岳をまっすぐ見据えるDでぃ。 劔、見納めですね。。。 いつか(いや近々)あの山頂に立ちたいですね。。。 岩場にけなげに咲く高山植物。 下山は鑓温泉経由で猿倉へ。 残雪と草原とお花畑の斜面を、とにかく下る。。 白馬鑓が見えなくなり、稜線上の天狗小屋が見えなくなり、それなのに歩いても歩いても景色は変わらず、スケールの大きさを実感する。 沢沿いの鎖場を通過して鑓温泉へ⇒ この日もまた炎天下で、温泉よりも雪解け水に浸かりたい気分ですが、せっかくなので足湯でのんびり♪ (写真撮り忘れた~) 途中3箇所の雪渓のうち2つ目をアイゼン無しでトラバース中、沢の対岸でものすごい轟音が響いて振り返ると、巨大な落石が転がり落ちて、別の岩に当って砕ける光景が! 防ぎようのない危険というものが本当にあるんだな。。。と、大自然の怖さを目の当たりにしました。 そして、広葉樹の樹林帯に入ってもなお暑さは緩まず、救いの風もほとんど無いまま、鑓温泉から約4時間で猿倉へ到着。 今回はKさわのテン泊装備を背負って初めての長時間(距離)山行ということもあり、実は大幅な遅れも想定していましたが、終わってみると休憩時間を含めてほぼ計画通り。 ここに来ないと見ることのできない絶景。好天にも恵まれ、夏の北アルプスデビューとして何ひとつ後悔のない素晴らしい山行でした♪ ただ、反省点としては。。。 ・当初は自分のテントを自分で背負って行くというのがテーマだったにも関わらず、結局自分で持たなかったこと。 ・1日目、疲れを理由に白馬三山の一つである杓子岳をまきまきしてしまった。。 ・地図上に記載の水場が曖昧で、補給しそびれたこと。 北アルプスは壮大です!また何度でもここに帰ってきたいです。そしていずれ劔岳。。。 まだまだ拙いKさわを根気よくおだて、サポートいただきましたDでぃ、本当にどうもありがとうございました!  

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2015/8/7-9 バリエーション初心者の剱岳源次郎尾根

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日程:8月7日から8月9日 ( 剱沢のテン場に二泊、最終日は立山三山縦走) 参加者:Y朗(L)、K子(記) 私はバリエーションルートというものに特段心ひかれず、山は一般道を登り、高山植物をきれいと感じ、季節に応じた山の色合いを楽しむだけで充分満足と感じる山人生を送ってきた。 それが、今回、源次郎尾根を登り、登山人生20年にして初めて「山に」登ったのではなく、「山を」登ったという感触を得た、そんな山行でした。*私の文章では違いはわかってもらえないと思いますが、思い出を留める目的で書きます!   旦那様(Y朗)と久々に2泊3日で山に行けることが決まり、旦那様が選んだルートは、 「剱岳源次郎尾根バリエーション」。 バリエーションと聞いただけで、よく知らないのもあるが、私の力量で行けると思わないし、正直、あまり行きたくない。普通の山が良いと思い、小出しに行きたくないアピールをする。 K子 「私に行けるの?無理じゃないかな?」 Y朗 「行けるよ。別山尾根より難しくない。懸垂下降あるが練習すれば大丈夫!」 K子 「手が痛いから、岩登りは無理と思う。」 Y朗 「岩登りというよりは体力勝負だよ。」 とこんな問答が続き、旦那様は全く行き先を変える気がない、こりゃあ行かねばならないと感じ、行くことを決意する。 バリエーションに行くと決めたからには、自らルートファインディングをしなければ行く意味がないと思い、あたりまえだが、何冊かの本でルートを確認。ヤマレコで感想や留意点を確認。もちろん旦那様が以前書いた山行レポートを熟読。公園のアスレチック遊技を利用して、懸垂下降の練習もし、当日に備える。 8月7日立山駅を7:00に出発し、室堂に入る。 雷鳥平から大好きなチングルマがいっぱい咲いてる新室堂乗越のルートをたどり、剱御前小屋に到着。           そして、剱沢のテン場に着いたのは11:30。 そこそこテントが張られていたが金曜のせいか、空いてる印象。 昼食に旦那様にラーメンを作ってもらった。おいしいと思うのにいまいち喉を通らない。 あ~既に明日への緊張が始まる。ビール飲みたいが、高山病になったらイヤなので、今日はやめておく。その代わりほんの少しだけ持ってきたワインを口にした。この少しのワインで気持ちがリラックスしたのか、緊張して眠れないどころか、熟睡し、朝を迎える。   8月8日、3時前、出発する人の足音で目が覚める。風もなく、穏やかな朝。 4:15、ヘルメットにヘッデン、ハーネスも付けて、いざ出発。剱沢の雪渓に行きつき、軽アイゼンを付けて、源次郎尾根の取り付きまで下っていく。雪渓はカチカチという感じはないが、アイゼンあったほうが断然スピードも速い。 前後にパーティはいない模様で、すでに山と私達二人の世界だと感じる。   取付きに到着、5時いよいよ尾根ルートを登り始める。       事前の調べでは、最初のほうに核心の岩が存在すると知っていた。登って5分しないうちに岩が現れた。大きく丸っこい岩で、岩自体に足の置き場はなく、難しいというより、体が重い私は乗り越えるのが大変。やむなく、ついてる短いロープを持ち、壁に足を広げて登る。 こんな時点で難儀では、この先が不安になる・・・。 その岩を登ると、小岩の続くまっすぐな道とロープがついてる木の中の道に分かれた。木の道を進むが、これが ”木の根地獄”か!。すぐに踏み跡がなく、木を掻き分けて進む。 これいつまで続くの~、こういう道なき道を進むのがバリエーションなのね!と思いながら進んで行くが、エスケープルートだったらしく、途中から、木の根地獄の正ルートに戻った。あんな道が続いたら、木の枝で傷だらけになると思っていたので安心する。 木の根地獄が終わりかけたあたりに、これまた核心と皆がいう岩に到着した。 でも、難なく通り過ぎ、「意外と大丈夫!」って思ってたら、その先に本当の核心の岩が現れた。 最初に登った岩より大きな丸っこい岩で、岩には手掛かり、足の置き場はない。しかもツルツル滑る岩で、しかも、岩の下は切れ落ちた崖になっている。 ちょっと登ってみるが、全く登れる感じがしない。 旦那様にヌンチャクをかけてもらい、ヌンチャクに手をかけつつ、第一歩をつま先で立ち上がったら、いきなり滑った。心臓ひやっとした。そこからどうしてよいかわからなく、大パニックになる。 そこで旦那様からの冷静なアドバイスに我を取り戻し、気持ちを集中し、よじ登る。 必死っていうのはこういうことをいうのかというくらい、登ることに集中した。 登り終わった後の安堵と高揚感は、なんとも言えない気持ちよいものだった。 一方、岩慣れしていないことを痛感し、足の使い方がダメなのだろうと課題を認識した。 その後、第二の核心が現れた。尾根ルートとルンゼルートの合流点。 なんでもない登りだが、進む都度、岩が崩れ、足が滑り、落ちたら死ぬかもと思うと緊張した。岩を落とさないようにゆっくり、慎重に進んだ。ルンゼルートから登る人の気がしれないと思った。 そこから先は登山道をひたすらひたすら一峰に向け歩き続ける。既に精神的にへとへと。         なんとか一峰に7:30到着。しばし休憩。 旦那様は一峰からの景色が素晴らしいというが、私はここまで気持ちが張り詰めすぎていたのか、景色を楽しむ余裕があまりなかった。 そして、二峰に目を向けると、先行パーティが見えた。         一峰から二峰へは、せっかく登ったのに鞍部に下りないといけない。でも、鞍部までの下りから、二峰まで意外と近かった。 8:20二峰に到着。 気持ちに余裕が出てきたのか、二峰からの景色を満喫する。源次郎尾根は別山尾根、八ッ峰に囲われた位置にあるからか、そこにいると剱に抱かれているような気分になった。 うまく表現できないが、「いま、私は剱の真っ只中にいる。」 ここでは、山と私達だけで、誰にもじゃまされないと思うと、剱をひとり占めしているような気分だった。   既に達成感みなぎるなか、二峰では、初心者にとっては源次郎最大のイベントである30メートルの懸垂下降が待っていた。 下降点に着くと、先行パーティ6名のうち、3人目が下降しようとしていた。大学1年生のパーティとのことで、指導者の先生らしき二人がフォローしていた。 先生が、「ごめんね~大学1年生だからちょっと時間かかるかも。」と言われ、 「私も初心者です、ごゆっくり!」と返答する。 結局30分ぐらい待ったかと思う。 自分としては懸垂下降はあまり心配していなかった。ちょっと楽しみぐらいであった。 でもふと下を覗いたら、自分が思っていたより、下降距離が長いのを知り、それから怖くなる・・・。   旦那様が難なく先に降りて行った。 いよいよ私の番。 あたりまえだが、懸垂下降のセットをチェックしてくれる人はいないので、セルフかけて、ロープ引っ張って、足で押さえて、それからセットして、と一つ一つ指差し確認して準備する。 いざ下降しようと思うが、岩に向かって体を垂直に出来ず、もたもたしてしまった。おそらく降りて行く姿は、相当格好悪かったと思う。 そして、下降中、怖くて全く下を見れず、旦那様のあと5メートルの声を聞いて、あともう少し、もう少しと言い聞かし、地べたに立ったときにはほっとした。 怖かったが楽しかった!! ちなみに50mロープでは最下段のテラスまでしか届かないのでちょっとだけクライムダウンした。     懸垂下降後はコースタイムでは2時間の本峰までの地味な登山道を登るとなっていたが、言うほど地味には感じられず、お花もそこそこ咲いている安心な道だった。 頂上直下は岩の道を登っていくが、さほどしんどくない。           頂上到着10:30。 頂上には別山尾根を登ってきた登山者が10名ぐらいいた。心の中で私は皆とは違う 『源次郎尾根』 を登ってきたのよと優越感にひたっていた。 また、懸垂下降地点で会った先行パーティの先生から、「お疲れ様。懸垂下降上手に降りてましたよ。」と言われ、ちょっとうれしくなる。お世辞だけどね。 ただ、剱岳の頂上自体にあまり感動はなかった。2度目だからなのかと思ったが、恐らく、源次郎を登って、途中の行程一つ一つに満足感があったからではないのかと思いました。 あ~、後は下るだけね~と楽に考えていたが、別山尾根の下りのほうがよっぽど怖いかも。カニの横ばい前後がなにげに怖かった。また、前剱、一服剱へは帰り道なのに登りがあるし、お昼過ぎの日差しを受け、下りは暑くてしんどかった。 剣山荘から剱沢テンバまでの道は数ヶ所雪渓を渡るが、チングルマがいっぱい咲いていて、山、雪渓、花に囲まれた場所はまさに天国のようだった。 そして更なる天国へ。             昨日から、下山したら剱沢小屋でビールを飲むと決めていた。冷えたビールの苦味が喉を通った瞬間、美味すぎて、なんて幸せなんだろう~と思った。 そして、いつも私を成長に導いてくれる旦那様には本当に感謝。彼には目指す山にすべて登ってもらいたいと心から思う。いつもありがとう。   8月9日、またまた快晴。 朝のテン場で恐らく山岳警備隊の新入部員か何かのグループが、全員で剱岳に向かって、隊歌のような歌をうたっていた。こんなの初めてだからか、山男たちの歌に感動した。 三日目は、もうそのまま室堂に帰りたかったが、晴れてるから、いやいやながら3回目の立山三山縦走をした。 雄山には、観光客があふれ、一の越までの道は大渋滞となっていた。見渡せば室堂からこちらに向かう道には、観光客がうじゃうじゃしていた。 いつもならうざいと思うが、こんな天気の良い日に、立山の素晴らしい自然に接して、この中から山を好きになってくれる人が一人でも増えたら良いな~と思ったりした。Continuer la lecture

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2015/7/24 八甲田山 大岳 (1584m )

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713 février(月)~23日(木) 10日間の北海道周遊を終え 7月23日 21:30 苫小牧からフェリーに乗船して明朝4:30 八戸に到着。下船後一路 八甲田山に向かった。天気は曇り。 今回 百名山 残すところの6座の一つ 八甲田山大岳を再度挑戦なのだが山はガスがかかっていて視界が悪い。とりあえず酸ヶ湯温泉まで行って現地で判断することにした。 7月24日(金) 朝7時半頃 酸ヶ湯に到着。何人かの登山者が歩いていたので 直ぐに登山の用意を調え 8時に鳥居をくぐり酸ヶ湯から大岳をめざして歩き始めた。 何人か先を歩いていた登山者を追い抜き 仙人タイの分岐に9時23分到着 ここから登り大岳 山頂 (1584m )に10時8分登頂。 生憎山頂はガスがかかっていたが一瞬雲が切れ青空が覗き、その瞬間 八甲田山の優しげな山容が見ることが出来、井戸岳~赤倉岳 そして ロープウエイで 下山のコースを 歩くことができて満足感あった山行でした。 行動時間 約4時間。

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2015/8/1-2 八ヶ岳赤岳天狗尾根

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日程:8/1(Sol)~2(Journée) 参加者:Y(L)、I、D かねてからYさんと岩稜&アルパインのバリエーションルートに行くこうと2泊3日で北アルプス穂高あたりを検討していたところ、最近フリーの上達目覚しいDさんが参加表明。3人ともアルパイン本ちゃんの経験は乏しく、また、急遽仕事の都合で1泊2日でいけるところということでYさん提案の八ヶ岳東面の赤岳天狗尾根に。 7/31(Or) 8:30さいたま新都心駅東口で待ち合わせ。案の定1名が遅れる。遅れた理由は家事をしていたからだそうな。残念ながらまったくえらくない。 首都高で通勤渋滞の洗礼を受け、美し森駐車場には着いたときには1時近かった。今月2回目の満月の下テントを張り、一人ビールを飲む(残念ながら他2名は飲めず). 8/1(Sol) 3:30起床、朝は行動食とし、4時すぎにテントをたたんで出発する。まだ、暗い中を延々林道歩き。堰堤が見え始めると河原歩きになるが、ところどころの藪でアザミが痛い。2時間余りで出合小屋にたどり着き、赤岳沢に沿って進む。15分ほど歩いたところで赤テープに導かれて尾根へ取り付く。かなり人が歩いているようで、よく踏まれている沢の巻き道といった感じである。 1時間ほどで尾根上の小ピークへ。天気が良すぎて日差しが刺さる。赤岳の下に大天狗、小天狗、カニのハサミを望む。ふたたび樹林帯の中の尾根歩きが続く。   1時間半ぐらいでカニのハサミに到着。なるほどカニのハサミとはよく言ったもの。姿カタチはそっくり。巻くかと思っていたら、Yさんは当然のようにロープを出し登りはじめる。続いて、Dさん、Iと登る。Ⅲ級ないぐらいかな、今日の登攀は楽チンだなとそのときは思っていた。    次は第1岩峰(のはず)。しかし、第一岩峰手前を左手に進んでしまい、登れるところを探していたら潅木にスリングの残置を発見。ネットの記事でⅢ級-くらいな簡単なクライミング(本当の第一岩峰は・・・)ということもあり、安易に取り付く。 しかし、2手目から手が出せず、届くものもグラグラで、つかんだホールドがはがれること2回。妙義の木戸壁を悪くしたらこうなったという感じ。アレアレ状態に陥りながらもどうにか体を上げて、続く残置を見つける。とりあえず進むしかないかなと左手にトラバース。大きく岩面がはがれたあとがあり、次の一手が見つからない。上を見上げるとチムニー、岩は安定しているようだがスタンスが細かい。とてもサイズの合っていないアプローチシューズでは歯が立たないと、セルフビレイをとってクライミングシューズに履き替える。 どうにか突破してDさん、Yさんのビレイをするがやはりてこずっている。Dさんはザックが引っかかりチムニーを超えられないとあとで引き上げることに。たかだか1ピッチで2時間近くを費やした。   時間がないので第2岩峰は登らず、大天狗へ。左側から取り付きあっさり上る。考えるのは2、3手ぐらいでさっきに比べるとぜんぜん簡単。大天狗の上で反対側に移動し、懸垂下降。これにてクライミングは終了。       小天狗は左の脇を巻き、一般道へ。赤岳山頂に行く気はさらさらなく、一路テン場のあるキレット小屋へ。一般道のほうがガレていて歩きにくく、Dさんは靴ズレがつらそう。 ゆっくり小一時間ほどかけキレット小屋へ着いたときには4時過ぎ。テン場はすでに埋まっており、水場側の離れたところに1張りさびしく張る。いつもなら迷わずビールだが、のどが渇きすぎていたのでとりあえずコーラ。そのあとでビールを飲むが一人で飲むのはちょっとさみしい。夕食はYさんの父親譲りの米が炊けるコッフェルで生米を炊いてもらい、皆申し合わせたようにカレーを食べる。雨は夜半に少しだけ降った。 8/2(Journée)   2日目は下山するだけで、のんびり7時に出発。ツルネに登り返し、昨日歩いた天狗尾根を目に焼き付ける。富士山には噴火したかのような雲が。 ツルネからの下降路は踏み跡とテープがしっかりついており、急下降の割りに楽に歩ける。出合小屋からの長くうんざりする林道をいくと、きれいな唐松の森が広がる。さすがに美し森というだけある。温泉に浸かり、名物のほうとうを食べて、灼熱と稲光の埼玉に帰ったのは9時すぎ。 クライミングはちょっと物足りなかったが、ひさびさの登山らしい登山を楽しめた山行であった。  

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