2013/08/13-16 夏合宿 剱岳 チンネ左稜線 源次郎尾根

メンバー:M崎(L)&M野

8/12(月)
23:00 M野宅発→東松山IC→藤岡JCT→更埴JCT→上越JKT→立山IC→立山駅駐車場28:00

自宅でピックアップしていただき一路立山へ。
途中新井PAでドライバーチェンジし、北陸道から一般道へ降りコンビによってから眠気核心を向かえる・・・
朝方駐車場につき車中で乾杯して就寝。

8/13(火)
5:00 起床→5:15立山駅6:10→美女平→7:20室堂7:30→9:55別山乗越10:05→10:50剣沢小屋11:05→12:20長次郎谷出合12:30→14:45幕営地→就寝19:00

1時間で起床

ケーブルカーとバスを乗り継ぎ室堂へ
なんとJAFのカードで10%offだそうだ。
2人とも持っていたが車に放置・・・無知ってこわいですネ。

寝不足のわり意外と別山乗越までは快調だった。

この日はとても天気がよく、
この山域初めての自分は立山三山の景色にも感動していたが
目の前に剣岳を望むと夢中でカメラのシャッターを切っていた。

 

自分に向けて・・・

 

休憩後剣沢に下る。
ここまで来ると尚、剣岳が近く高さも感じられ、いい山に見えた。

その後雪渓上を落石に注意を払い歩き幕営地に・・・

つ、つらい。つらすぎる。なんたってこんなにザックが重いんじゃ?
(初めての食事当番のせいです、ハイ)

予定時刻前に着きテントを張り、緊張の食事当番へ


本日のメニューは回鍋肉に豚汁ライス^^!食後の片づけを済ませ就寝。

明日は2:30起きの3:00時出発!

8/14(水)

よし、3:06起床→3:30出発
自分が30分寝坊したことはさらっと流して・・・

3:30→4:25池ノ平ガリー4:30→三ノ窓→8:30取付9:00→11:00取付11:10→15:15終了点15:30→16:30幕営地→就寝20:00

暗いうちにテントを出発。
本日は自分先行でアプローチ♪わっくわく

シェルンドに注意しながら右俣の雪渓をつめる。
雪がしっかり残り、池ノ平ガリーまで順調にあがる

アイゼンを脱いでガリーを下り、三ノ窓へ・・・

 

三ノ窓からの下りが悪いこと悪いこと。クライムダウンするたびに落石が落ちる・・・
後続きたらまずいっしょ、コレ。

途中日朝日が出てきた
再びアイゼンをつけ、雪渓に取付きトラバースすると前に三ノ窓が見えてきた。


ほぇ?
下るところ間違えちゃいました、アハハ・・・

左稜線の取付を探す。

「意外と左じゃないよ」とアドバイスをいただき取付に到着
準備して
1P:M野
では行ってきます!と飛び出すが、流石チンネ難しい・・・
おまけに残置がない。
クラックにカムを決めて突っ込む、
途中草付きが剥がれキャンパになるも、
ジャムでとにかくガンバる。下から、
「落ち着いてー」という声が聞こえてきますが、

アドレナリン全開ですわ、自分。
そして、緩めのハイマツで支点をつくりピッチを切る。
ルートどり間違えたか??
フォローでM崎さんがあがってきて一言
「こんなに悪いところ前回来たときなかったヨ、ここルートじゃないね・・・」

よしっ!撤収

2P:M崎
撤退用のデカい木までノンプロでトラバース。おみごとです!
良かったフォローで・・・ってあまり大差がないか。

懸垂後、真の左稜線取付へ

もう一本終わらしてきた疲労感・・・

雪渓で水を補給して準備して

つるべで登っていく
1P:M野 凹角
2P:M崎 フェース
3P:M野 回り込んでルンゼ(声が通りずらい)からフェース
4P:M崎 フェースからハイマツのリッジヘ
残置の支点が多いので好ところでピッチを切ってきました。
フリクションも良く、ガバも豊富、固い岩に、豊富な残置に快晴の空。
いうこと有りません。

一つあるとしたら渋滞にはまっていること・・・
取付を間違えタイムロスしたことが悔やまれる。

5P:M野 ハイマツを避け右のフェース
6P:M崎 リッジ
7P:M野 リッジ
後ろから「あッ」という声
どうやら谷川南稜で自分が落としたカナビラがやっと精算されたご様子です

待ち時間が長いため首が焦げじりじり痛い。
もちろん二人とも日焼け止めはテント中だ。

打合せどおり核心ピッチを譲ってもらう
8P:M野 ハング
ハングといっても斜めに出てすぐぬけられるので悪くはない。


9P:M崎 クラックからフェースへ出てリッジヘ

他ルートからの合流もあり長期滞在の予定なので、
取付から時間もかなり経ったためおやつタイム~♪

この後リッジを3Pほどのばしてチンネの頭へ登攀終了。

 

正直最初に間違って取り付いた2Pが一番興奮した。

渋滞したとはいえ4時間半と長く疲れた。

帰り道、何回か滑落しかけた。最後まで気を抜いてはいけないと反省した。

テントに戻りかんぱーいの後はクッキングタイム

今夜はスープスパゲティーと海草サラダで疲れを癒す。

 

ご飯の時、明日の予定について時間的に源次郎尾根とⅥ峰フェースでさんざんもめた意見を交わした結果

 

M野→源次郎尾根 剣岳の全容を学んできます!
M崎さん→剣沢にテント移設後テントキーパー役をかっていただくことに・・・

8/15(木)

4:00起床→朝食→出発5:25→6:25源次郎尾根取付6:35→Ⅰ峰8:25→9:10Ⅱ峰9:40→10:45本峰山頂11:35→北方稜線→長次郎谷→16:50剣沢→就寝21:00

昨日の反省を活かし目覚ましを何回もならす。

ラーメンを食べて荷物をまとめてデポして山ボーイ行きます!

軽快に雪渓を下ると初日には開いていなかったクレバスがパックリ
シュルンドも大きくなっていきます
快晴で有るが故の注意点

源次郎尾根の取付は踏み後が鮮明だ。

アイゼンをはずしピッケルをザックにつけGO!
ハイマツ中をくぐるように歩いていく。
ピッケルが引っかかるのがこのルート最大の核心。
ザック内にしまうか、雨蓋でカバーしてあげるのがポイント

岩場なども出てくるが一般ルートみたいな感じです。
下部岩壁を見学しつつⅠ峰を登る。

急に景色が開け360°のパノラマビューそこがⅠ峰のピークだ。

八峰が綺麗
テン場でテント干してるM崎さんらしき人影が見える

一度下りⅡ峰にあがり軽く行動食をとる。
さて、懸垂の準備このときのためにダブル50m×2本です。

この上なく立派な支点にセットし下る。

途中に支点発見!

50m×1本で良かったのかぁ・・・

あとは自分の登れそうな岩場を選んで登り初めての山頂へ

人がたんまり!いくら探しても本で見た社はなくなっていた。

あれだけ晴れていた空が曇ってきてしまった。ザンネン

しょうがない昼食をがっつりとり、北方稜線から長次郎谷左俣へ

途中荷物を回収し、山頂で会った方にワインをごちそうになる

さらに自分のウイスキーもひっかけた結果。

下りでアイゼン引っかけズボンの裾に穴あけたり大変苦労するのでした。

さんざんM崎さんを待たせテントサイトに到着~

M崎さん顔赤っ!お怒りですか?

いえいえ、昔の山岳会の方と会われて、いっぱい始めてましたかぁ。

冷えたビールを御馳走になり、夕飯に取りかかると雨に降られ、テントの中で夕食

春雨スープ、麻婆春雨、やみつきキャベツに海藻サラダ有るものはみんな食べようっと!

 

5:30起床(もっと遅かったかも・・・)→朝食→出発6:50→7:30別山乗越7:40 →9:35室堂9:50→11:00立山11:30→18:50 M野宅着

ゆっくりと起床しラジオ体操を聞きながら暖めたマフィンとカフェラテをすする。

今日も快晴!
テント撤収後下山開始といっても登りから。

途中、別日程のOACの方とすれ違い一緒に記念撮影。
バスケーブルカーを乗り継ぎおみやげも買い山行終了

帰宅の途に就く。渋滞に巻き込まれ途中で高速を降り、Y田さんの抜け道へ。
本人の知らないところで隠れた貢献をしているのでした。

終わりに
よく「取り付き敗退」や「取り付き核心」などという言葉を耳にしますが、今回の山行では、その意味を実際体感することができた。取り付いて難しいと思ったら、もう一度ルートがあっているか確認が必要だと感じました。
そして、「チンネ左稜線はかなり右に有る!」
また、アプローチ中でも危険な箇所があり、気を抜かないよう気をつけなければいけないと感じました。登攀後の下山や取付点で膝を強打するなど思わぬ不注意で怪我をすることとなった。
源次郎尾根では登り自体は一般ルートであったが山の概要を学ぶことができました。
たくさん登るところがある良い山系だ。
関東からは少し遠い山ですが、またすぐに行きたい気分になりました。

M崎さん 3泊4日の山行おつきあい頂きありがとうございました。
次は冬ですかね~♪

カテゴリー: 山行レポート タグ: , , パーマリンク