2013/10/12-14木曽駒ケ岳紅葉ハイク&雲見崎烏帽子山・直上裏参道

メンバー:K持(L) K保 I谷 T中 I O田

一日目コガラ登山口6:45→四合目7:39→五合目8:37→七合目9:58→八合目11:07→山頂13:25→テン場13:45
二日目テンバ6:47→宝剣岳7:25→駒飼ノ池8:10→濃ヶ池8:50→西駒山荘9:48→茶臼山10:50→コガラ登山口13:33

紅葉ハイクに行きませんか?と女性陣に誘われたので、条件反射的即答で「ハイ」と答える。紅葉ハイクとの事なので宴会山行だなぁ!2泊かぁ!?つまみに酒をどうしようか?と悩んでいたのだが参加メンバーの都合もあり、一泊になるので月曜日が空いてしまった(^ω^;)まぁ休みでも良いかと思っていた所、間近になってからI君も参加可能になり月曜日の天気が良い事が判ると、I君から「木曽駒から明星山に転戦してフリースピリッツ登りませんか?」との悪魔の誘いがくるが、I君は女性では無いので条件反射的即答は止めておいた。1台で行くとなると、一度大宮に戻って全員降ろしてから明星山へ向かう事になる!三日間の総走行距離は軽く1300キロを越える!自分は流石に無理じゃないかと返事をしたのだがI君の情熱に負け、一度大宮に戻ってから考える事にして宴会テント泊装備にNPマルチピッチ用クライミング装備をテンコ盛にして自宅を出発!全員の荷物が載らないであろうから、途中I君をピックアップついでにクライミングギヤ類をデポさせてもらい、22:00大宮駅西口で他4人をピックアップして一路木曽駒ケ岳コガラ登山口へと車を走らせる。中央道は夜中にも拘らず、車の台数が多くスピードも出せないが何とか登山口に26:00に到着して簡単に乾杯して狭いが車中にて仮眠

一日目
寝不足&ちょっと酔いが残っているので一発目はツライが少し歩くと慣れてくる。前を歩くI谷君の様子がチョット変??どうも寝不足で気持ち悪いようだ、しばらく様子をみながら登っていると何とか調子が戻ったようで一安心。テントで宴会中に聞いた所、結構辛くて一人で車に戻ろうかと考えてくらいだったそうな。福島Bコースは割りと登りがキツク苦しいが、ガスっていて暑くないので助かる、時折晴れ間は覗くのだが本日はガスる確率が高いとの事なのでK持リーダーを先頭に黙々とテン場を目指して歩く!K持さんは今回初リーダーとの事で山行が終わった後も、しばらくリーダーと呼ばれるがK持さんはダチョウ倶楽部の肥後さんを想像するからリーダーと言わないでくれと懇願する、が勿論全員呼び続けることになる(笑)そうこうするうちに七合目避難小屋に到着トイレ水場小屋内にはストーブ迄完備のゴージャス使用!リーダーは寒いから小屋内で休もうと提案するも他のメンバーは外で休憩する。みんなリーダーの言う事は聞こう!!
休憩後、再び歩き出すが期待していた紅葉がナカナカ見れず、しかもガスが出て来て視界も悪くなりテンション下降気味だったが、一箇所綺麗に紅葉している所があって、ここぞと全員写真を撮り捲くる。コースタイムの7~8掛け程度で登ってこられてリーダーも満足気だが、2500mを超えた辺りから若干登りがキツクなるとリーダーのスピードが若干落ちる、先に行ってと言うが、皆で励まして先頭のまま歩いてもらい玉ノ窪小屋で休憩、ここまで来ればテン場まで後少しと気が楽になる。ガスって何も見えないので早々に出発する。しばらく歩くと頂上木曽小屋へ後15分くらいの所でガスが晴れてきて空木岳方向の稜線が見えると感嘆の声が上がる。T中君は動画を撮っているようだ雲の動きは動画の方が良さそう!!各自思い思いに写真を撮ったりして頂上へ!頂上にて集合写真を撮ってもらい宴会会場へとダッシュで下り速攻でテント設営!水も汲んだし少し早いけど宴会スタート!!この日の為にK保さんは、一週間連続で作り食べ続けて試作したトマト鍋を披露!美味しかったです。ワイン約5リットルその他も全て消費し、ペン一本で盛り上がるヤバイゲームも終了して撃沈就寝。。。強風の為、夜中に一度ガイラインを確認する。

二日目
二日酔いも無く、昨日のトマト鍋の残りにα米を入れて卵投入して蒸らしてオムライス風リゾットにする。食べる直前に溶けるチーズ、粉チーズをかけると更にうまし!!強風下の撤収は気を使うが、ほぼ予定通りスタート。宝剣山荘にて荷物をデポした後に宝剣岳をピストンする。岩場は登り易く、それほど危険は感じない。天気も良く北アルプスに南アルプス八ヶ岳もバッチリ見える。昨晩17:00くらいにはテン場の水が無くなっていたので、山荘にて水を購入し荷物をピックアップして出発、帰りは濃ヶ池・茶臼山経由で下山予定の為千畳敷カールへの道から左に逸れて下降する。ある程度下降すると、今度はトラバース気味に細かいアップダウンを繰り返し池や沢を通って稜線へと復帰する。稜線手前の濃ヶ池周辺は、景色も良くて水も豊富、又風も遮られるようでホッとする場所だった。ここでテント張ったら楽しいだろうなと想像してしまう。稜線へと復帰して西駒山荘にて休憩。I谷君とT中君は水場へ水を汲みに行く。戻って来たら出発、小屋から水場方向の左手へ折れて、少し下降してから行者岩へ向けて登り返す、チョットキツイ・・・が我慢して登り返すと行者岩!花崗岩だからか?少し燕岳頂上に似ている、休まずに茶臼山へと向かい頂上に着いて、チョット長めの休憩を取ったら。気合を入れ直して下山開始!アップダウンが終わり下るだけとなったらリーダーが嬉しそうにしていたのが印象的だった。途中で、お約束のスリップによる尻餅等はあったものの順調に降り、リーダーの核心である渡渉も無事終わり駐車場へ無事に帰還。温泉で汗を流し帰路途中にスマホで見つけた伊那の食堂へ寄ろうとするも開店時間前なので高遠城跡を見物してから、肉のたけださんへGO!!ジャンボソースカツ丼美味しかったです!!肉が厚いのに軟らかく衣は薄くてクリスピー纏ったソースは果実の様な甘口で豚肉にピッタリ!今迄食べたカツの中で一番かもしれない!!
お腹イッパイになり運転をI君に任せて中央道の地獄の渋滞へ突入する。渋滞の最中、この時間から明星山は駄目だろうとなり代案の西伊豆雲見崎・直上裏参道に行き先を変更する。結局大宮駅着は12:10でした。終電が無くなったリーダーはK保さんに御願いして、同じく終電の無いI谷君を送り、ギヤ類を取りにI君の家に寄ってからガソリンを満タンにして25:00に西伊豆へ向けてGO!!鮎沢PAにて私の電池が切れた為、助手席のI君を起こすと運転出来るとの事なので交代して助手席にて撃沈。。。早朝4:45に道の駅花の三聖苑伊豆松崎着、途中コンビにで癖で買ってしまったビールを飲み干し仮眠する。

三日目
7:30起床のはずだったがI君が寝られなかったようで6:50頃から用意をしだす。朝食を食べて出発眠気は若干あるが思ったより疲れは無く体調は良い!30分程で浅間神社駐車場に着くが一般車両駐車禁止の看板が気になり、港祭りを開催しているので臨時駐車場が外れにあるとの事なので、そこに車を移動する。
9:20鳥居をくぐりスタート。参道の階段途中から左手踏み跡へそれていく、しばらく歩くとトラロープがあるので下ると右手にチョット広くなった所があるので、そこでギヤ類を身に付け登攀準備をした後、更に下ると左手側の木に懸垂下降用の支点があるので、それを使って下降。途中で5mほど空中懸垂になるが無事着地、I君も無事着地。視線を取り付き方向へと向けると海が視界に飛び込んできて、いつものクライミングの風景とは違う事に興奮と云うかテンションが上がって来るのが自分でも分かる。海抜0mからのクライミングかぁ~と考えると意味も無くニヤァーとしていた。I君もテンションが高いようだ!登る前からお互い顔がにやけてたと思う。

1P I君リード
スタートからワイドクラック、クラックというよりはチムニーの小型版という感じか?割と登り易いがプロテクションが取れない為、下で見ているとチョット冷や冷やしたがフォローだが実際に登ってみると、それほど悪くなかった。短めに切る

 

2P O田リード
トポだと左カンテを越えて草付きを登るとあるが、左手へ抜ける2歩が異常にに悪いというか脆そうで、プロテクションも取れず、思い切ったムーブを起こす事が出来無いので右手へ逃げてから左上してテラスにてピッチを切る。

3P I君リード
右手クラックから上りだすが、ここから先は正規ルートでは無いので割愛します。結局違うルートを登ってしまい、グダグダになりながらも藪こぎして裏参道でなく表参道側に出てしまう、結果確認の為参道を通り頂上展望台へと登り正規ルートと思われるスラブを確認した後、水分補給と軽く食事を取り下山する。泊まった道の駅に戻りお風呂に入って沼津の弥次喜多へと向かう、寝不足だったようでI君は助手席で撃沈状態。朝はお互いにあれだけテンション高かったのだから正規ルートを登れず消化不良気味ではあるけど、私は今回の登攀自体は楽しかった。

弥次喜多にて私は地あじ刺身定食に釜揚げしらす、I君は魚河岸定食(刺身+魚介フライ)にまぐろ中落ち一夜干を食べながら反省会をする、I君がスマホで裏参道の画像を検索してお互いに確認すると、2P目終了点が1P目終了点だったのでは無いかと?との結果に、本来であれば此処から左手側に登って行くのが正規ルートだったのだろう!ここからのルートはトポの大凹角の左側を意識して右よりにルート取ってしまい外れたようだった。

反省点①:実際に登っていて2P以降は5.6とかのはずなのに妙だなぁと思っていたのだし、テラスがある時点でもしかしたら此処が1P目終了点なんじゃないかと思ったのだから、面倒がらずに確認するべきだったのだろう、睡眠不足な上に互いにテンションが上がっていて登る事しか考えられなかったのが間違いの元だった。

反省点②お互いに出だしは立ち木やカムでマメにプロテクションを取るのだがピッチ終盤になると面倒になりランナウトする事が多くなった。

稜線伝いでは無いフェースのナチュラルプロテクションで、残置は無いし終了点も無いので全て自分達で決めなくてはいけないルートの難しさを体験したのは良かったと思う。帰路車内でフリースピリッツは、もっと判り難いんだろうなぁ!!等と話しながら、又々渋滞の高速道路へ突入がイヤでR246を走って途中の大井松田からインするも渋滞は解消してなかった、が何とか22:40には浦和着!結局三日間で走行距離は1000キロオーバーだった。今回の山行は睡眠時間と夜間の運転が核心だった気がします。
I君、運転やら代替案選定等々三日間ありがとうございました。
カム買い足したし来年早々初詣に行こうか!?

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