2014/8/21 川苔谷 逆川

メンバー:N田 Y田 W辺

この日は気温も高く、久々に沢日和の遡行となった。しかも平日。メジャーな沢を静かに楽しむことができた。

8:30 川乗林道の竜王橋付近に駐車し、沢に降りる。少し戻って「カーブミラーを目印に沢に降りる」となっていたが、駐車スペースのすぐ下にロープが下がっており、それを伝って降りてみる。川苔谷を少し下って逆川に出合うことになる。すると、いきなり現れる大きな滝。入渓して2分ほどで懸垂下降からスタート。その下はどんな風になっているのかと思ったら、またまた大きな滝。そこは空中懸垂。

 

予想しなかった大仕事で、本日の核心決定。

 

9:40 逆川に出合い、予定の遡行が開始する。ここで単独の男性に会う。「入渓、すぐそこですよ。」と頭上を指さす。そこから入渓していたらできなかった経験ができたので悔しくない。

 

奥に見える7m滝ではロープを使い、右壁を登る。ここでリードの練習。確保器のセットに手間取り、Y田さんをだいぶ待たせてしまう。「これで合ってますか?」「合ってなかったらロープ引けないから。」・・・自立を促す親のように(?)手も口も出さずに離れて見守ってくれるN田さん。

 

今日は濡れても寒くない。ざぶざぶ濡れながら快適に登れる滝が多い。

 

しばしのゴルジュ帯では、「ラッコ泳ぎしよう。」と楽しげなY田さん。しかし流れに抗えず、戻ってくる。泳いだりへつったりして楽しめる釜を持つ滝が、3つほど続く。

 

 

一部、やや荒れた渓相になる。川乗林道に戻れる山道には、橋がかかっているとあったが、現在は橋は落ちていた。

 

山道を通りすぎ、大ダワ沢を右に分け、その後も快適な滝がいくつも続いてテンポよく歩ける。ウスバ林道手前のミニゴルジュの3段10m上部はぬめった岩のトイ状を突っ張りで登らねばならず、フリクションが効く気がせず確保してもらいながら登る。

 

トポでは右岸を巻くとなっていた4m滝は右壁を登る。

 

 

ウスバ林道下の10m滝。見た目はいやな感じだが、右壁下部のぬめりや傾斜もそれほどではなく、上部はガバホールドが豊富。登ってみると残置ハーケンもいくつかある。水流際にスリングが残置してあったが、そちらまでトラバースせずに直登する。ここでY田さんがリードの練習。

14:45 ウスバ林道に出る。本日はここまで。下山は、百尋ノ滝方面へは向かわずにウスバ尾根を辿って竜王橋を目指す。地図とGPSとにらめっこしながらルートを探す。明瞭な踏み跡がある場所もあるが、それを辿っていたつもりが正解の尾根を分けてしまう。

急なトラバースをしたりしてルート修正を試みながら川乗林道へ降りるポイントに目星をつける。最後も懸垂で竜王橋より200mほど上から車道に降りる。

楽しく登れる小滝、ロープが必要ないくつかの滝、苔の多い景観に本来予定していなかった懸垂下降、下山のルートファインディング。沢登りの面白味が詰まった、いい遡行ができました。

 

 

 

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