2015/1/10~11 冬合宿(硫黄岳) ピヨコ隊が行く!

メンバー:
瀬下さん(L)・やまゆりさん・S崎さん・古沢ちゃん・ダイアン・Naoちゃん・釜沢(記)

2015.01.09(金)
1泊2日組4名全員で乗れる車がないため、夕方、I倉さんのノアを借りに行く。

2015.01.10(土)
途中で古沢ちゃんを拾いつつ、6:00am に土呂駅にて、S埼さん&Naoちゃんをピックアップ。。カーナビを美濃戸口に設定し、順調にスタートを切ったのも束の間、走りだしてほんの10分~20分くらいしたところで、ふとナビ画面を見ると。。。!
「地図かCDを入れてください」(だったかな?)のメッセージが。。。
その後、CDを出したり入れたり、エンジン切ったり、あの手この手で元に戻らず(泣)
念のため持ってきていた長野県地図を頼りに、S崎さんにナビをお願いし、どうにか予定通り美濃戸口までたどり着く。ふぅ~。。。

ここで、瀬下さん・やまゆりさん・ダイアンと合流。
①
とっても良い天気♪

③
美濃戸で1枚。
ここから北沢(赤岳鉱泉)方面と、南沢(行者小屋)方面に分かれます。今回は赤岳鉱泉泊なので、北沢へ。

⑤
この上ない美しい空。
空気が澄んでいるこの時期ならではの景色ですね。明日も期待できそうです。

⑥
セレブな香り漂う、キレイどころ2名♪

⑦
年末からの雪で、この時期にしては積雪量が多いけれど、トレースばっちりなのでサクサクと歩きやすい道が続きます。

堰堤広場を過ぎて、やまゆりさんからのクイズ!ここから先に橋はいくつあるでしょう?答えは13個なのですが、みんなで数えながら歩いていくと、最後の13個目の橋を渡り、「もうすぐ赤岳鉱泉だ~!」と、喜んだ矢先。。 あれ?もう1個ある。。。!?
どこかで1個飛ばしたのか?それとも14個が正しかったのか?明日の帰りにもう1度数えよう!ということになり、その結果は後ほど。。。

⑧
突如視界が開け、アイスキャンディーがドーンと目の前に。
気のせいか?昨年よりも面積が広くなった気が。人工物とはいえ、青白い氷の巨岩がかっこいい!いつの日か自分もこんなところに登る時がくるのだろうか?(。。。たぶん来ないと思う)

⑨
テント場から主峰赤岳を仰ぐ。

⑩
山小屋で。
やまゆりさんの機転のおかげで、なんと、こたつ付きの個室に♪
んっ? 約2名、変な目の人が。。。!?!?

⑪
夕食は、小屋のスタッフさん曰く「今日は3回戦」の、2回戦目で、18:00~の予定が18:30~になり、小屋泊としてはちょっと遅いディナー。 メインは豚しゃぶ&ホッケ(焼)。 ホッケは焼きたてで温かく、しゃぶしゃぶも茹でたて(←これ当たり前)で、みなさん完食!お酒を片手に、とても美味しくいただきました。

明日に備えて、21:00頃に就寝。
布団にもぐり、部屋の電気を消してしばらくしたころ、廊下で、ソロリソロリと足音がして、お隣りの個室の扉を開ける音。と、次の瞬間、「あっ!まちがえました!すいませんっ!すいませんっ!」。。。 !まぎれもなく、おさぽんの声だっ!なんてハプニングもあり(困)。お隣のご家族のみなさん、お騒がせしてスミマセンでした。。。

2015.01.11(日)
4:30am起床 ⇒ 5:30am瀬下さんのテント集合 ⇒ 6:00am出発

瀬下さんをリーダーに、スタート早々ヘッデンを止め、雪明りに目を馴染ませながら、少しずつ明けていく空の下、緩やかな樹林帯を登っていきます。⑫

直前の天気予報では、この辺りは今日1日中曇りか雪らしいとのことで、心配していた気候は?というと、空気は思ったほど冷たくなく、風もなく、青空もなく(悲)。。。⑬
小雪の舞う中、トレースの脇に入り込んで、みんなで記念撮影。

⑭
雪空のおかげで(?)全てが真っ白の世界。これもまた良いかもね!(と、ポジティブ志向に切換えつつ、一瞬でも晴れることを願いながら)

順調に樹林帯を抜け、遮るものがなくなると、そこはすごい風と寒さで、立ち止まるたびに指先が冷え、目出帽をスッポリ被り、あぁ~。。。やっぱりこうなるのか。。。と、悲しくも予想通りの展開に。
稜線に出て、凍える手でストックをピッケルに持ち替え、硫黄岳山頂までは追い風のため、吹き付ける冷風でお尻が痛くなり(後日他のメンバーに話したところ、自分以外だれもお尻なんて痛くなっていないということが判明)、短い岩場を抜け、広い山頂へ!

⑮
視界は周囲20mくらいでしょうか?期待していた、阿弥陀~赤岳~横岳の稜線は、全く見えず、“残念!”の一言。

ちなみに昨年の西穂独標では「強盗団風」でしたが、今回は「救助を待つ遭難者」のよう。。。でもでもでも、これはこれで良い体験となりました♪

⑯
時々ホワイトアウト寸前に。

ここで、横岳の手前まで行く瀬下さん&いつもがんばり屋さんのダイアン(2泊3日チーム)と別れ、お互いの安全を願いつつ下山開始。
やまゆりさんは1人で横岳をトラバースし、赤岳展望荘まで行かれる予定でしたが、この天候を考慮し、ピヨコ隊と一緒に赤岳鉱泉まで下りてくれることに(その後、地蔵尾根経由で赤岳展望荘まで行かれるとのこと)!これはかなり心強い!!
やまゆりさんをリーダーに、今度は向い風で痛い顔をかばいながら、一刻も早く樹林帯に入りたくて、みんなハイスピードで下りまくる。

樹林帯に入ると風はほとんどなく、温か~い♪こんなに違うものなんだ。。。と驚きながら、また足元サクサクで気持ちの良い斜面を順調に下り、ショートカットで尻セード。広い斜面で滑落訓練などなど、楽しく下山。

⑰
ジョウゴ沢との分岐で1枚。ここまでくれば赤岳鉱泉はもう目の前!

10:30amくらいに小屋に到着し、今回不調で硫黄岳に行けなかった古沢ちゃんと感動の再会を果たす!
休憩スペースで軽く食事をしたり、1杯400円のココアをいただき。。。冷えた体に染み渡る美味しさではあるものの、家から粉を持って来れば良かったなぁ~と反省しつつ、11:30am過ぎには荷物をまとめて美濃戸口へ出発。

1泊2日組のS崎さん・古沢ちゃん・Naoちゃん・釜沢の4人で、また橋の数を数えながら着々と歩を進めていく。 1個目。。。2個目。。。。。。。。。。。。12個目! あと1個で美濃戸だ! わ~!下りは超~早いねぇ~! 13個目。。。

あれっ? 堰堤広場だ。。。

そうなんです。昨日橋を数え始めたのは美濃戸からではなく美濃戸~赤岳鉱泉のほぼ中間に位置する堰堤広場からだったのでした。“ぬか喜び” を絵にかいたような一瞬(笑) で、結局13個で正しかったみたいです♪

美濃戸で美味しい湧水をいただき、また残り1時間の道のりを進みます。
途中何ヶ所かショートカットをし、最後の長い上り坂をクリアし、美濃戸口に到着。やったぁ~! ここで、地元の友人と会うというS崎さんを涙で見送り、なぜか?3人とも本日一番のハイテンションでアイゼンを外していると、4人組のお兄さんたちに「デジカメのシャッターお願いして良いですか?」と声をかけられ、カメラを向けると、「ヤマネチ!」(コマネチの逆バージョン)。。なるほどねぇ~!なんて感心していたら、古沢ちゃん「それ、貰って良いですか?」 で、もらっちゃいました。“ヤマネチ”!

やまねち
OACのみなさん、今後の山行でどうぞお試しあれ。

下山後のお楽しみ “The!温泉” は、お馴染みの “もみの湯”!地図と案内板を頼りに、うろ覚えの道を走り、たどり着きました。入口を入ると、受付の横に変なものが。。。!? クリスマスツリーからのぉ~正月ツリー? なんだ?これ。
正月ツリー①  正月ツリー②
きっと明日、登攀チームもお目にかかることでしょう。

冷えた体を解凍後、高速に乗り、途中のサービスエリアでラーメンをいただき。
Naoちゃん、そこの女子トイレに大切な○○を置き忘れ、慌てて取りに戻り、昨日から “珍道中” のネタが途切れません。

そして、最後の難関。(帰りは古沢ちゃんが運転)
“カーナビ無しでI倉さん宅まで車を返しに行く” (持ってきた地図は長野県だけなので役に立たず)
それは。。。高速を降りてからが問題でした。 途中までは道路標識の「上尾⇒」を頼りに走っていましたが、上尾市に入ってからは「上尾」の文字が無くなり(そりゃ、そうだよね)、迷子になり、なんとなく「こっちかな?」というレベルで車を走らせ、途中のガソリンスタンドで上尾駅までの道を聞いて、どうにか無事に到着!
しかも、I倉さんが心配して何度か釜沢の携帯に電話をくれていたのに、その肝心の携帯電話はザックの底に。。。 本当にスミマセン。

そんなこんなで、達成感120%・しかし反省点だらけの冬合宿2015でした。

<あとがき>
今回、OACの合宿初参加のS崎さん(実は、そこそこベテラン?)と、Naoちゃんから感想をいただきました (*^^*)V

S崎さん:
天候と同行メンバーに恵まれて、皆で登るという楽しい雪山を経験させて頂きました。
また機会を作って、ご一緒させて頂きたいと思います。

Naoちゃん:
冬合宿は雪訓、刈込湖のスノーハイクを経て初めての雪山登山で硫黄岳へ連れて行っていただきました。
雪で被われた樹林帯はきれいで感動的でした。山頂は強風で視界が悪く、楽しみにしていた景色を見れずに残念でしたが、ゴーグルをつけるタイミングや風でトレースが消えてしまうこともあるので来た方向も確認しておくこと等教わり勉強になりました。
まだ勉強することは沢山ありますが、今シーズン雪山に行けたのは雪山装備を揃えるところから雪訓、刈込湖、今回の硫黄岳と面倒を見ていただいたおかげです。ありがとうございました。
私も出来ることからですが、お役に立てるようになりたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。

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