2017/6/9ー12 アツモリソウに一目惚れ!礼文と利尻の旅

6月初旬
2つの目的で礼文島と利尻島に行ってきました。K子一人旅。

2DSCF2264

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6/8(木)
K子は会社を終えるや羽田空港に向かい、19時の飛行機で千歳に飛ぶ。札幌泊。

6/9(金)
礼文・利尻に行くなら、通常、稚内空港ですが、飛行機代が高いので札幌から宗谷本線で稚内へ向かう経路をとった。
7時30分札幌駅出発。
4DSCF1656

 

 

 

 

撮鉄には有名なスポットらしい。利尻山が幽かに見えます。

撮鉄には有名なスポットらしい。利尻山が幽かに見えます。

約5時間の列車の旅。途中飽きて寝てしまうと思ったが、全く飽きなかった。

列車で過ごしている時間は贅沢で、旅してるなあということを実感した。

 

 

 

 

 

12時40分
日本最北端の稚内駅に着く。

8DSCF1709

 

 

 

14時45分
稚内港発、礼文島に向かいます。

 

 

利尻山が見えます

 

10DSCF1707空いてる船首では揺れが大きく、船酔いしました。
だから人が少ないんだと後から気付きました・・。

 

 

 

13map

 

 

16時40分礼文島香深港着。
宿の人が、港まで迎えに来てくれました。
宿は南端の知床地区にある「民宿はまなす」です。
この宿を選んで、大正解!でした。

 

 

 

花に詳しい宿、食事のおいしい宿で探して、2泊お世話になることに。
料理は丁寧な作りで、かつおいしい!
今咲いてる花の情報を教えてくれて、ルートの相談に乗ってくれます。
宿泊客も花目当てのリピーターが多く、皆、すごく詳しくて。

一日目の夕飯のおかずの一部!

一日目の夕飯のおかずの一部!

 

 

 

 

 

 

 

私も礼文島は2度目ですが、前回は利尻山を登ったついでに半日礼文島を歩いただけ。
その時から、お花畑の道を歩いてみたかった。でも、明日以降、礼文滞在の2日間は天候が悪いのです・・。
明日、宿で停滞でいいかと思ったのですが、宿泊客の一人から「雨こそ足元の花を見れるから歩いたほうがいいよ!」と言われ、とりあえず花が一番咲いているという「滝コース」へ行くことにしました。

 

 

 

礼文島のトレイルコースです。

 

 

 

 

6/10(土)
雨が降ったり、止んだりしている・・・。
宿主がバス・タクシーの発着場所となっている香深港まで送ってくれた。
そこから、タクシーで10分程の林道コース入口に着くや強い雨が・・。傘さして、憂鬱に林道を進んでいくが、少し歩いただけで、高山植物が次々と現われるではないか!!
気持ちは一気に晴れ☀模様!!

ハクサンチドリがお出迎え

マイズルソウ

 

この後、飽きるほど、道端に咲いているのです。

 

 

 

 

「林道コースはあまり花が咲いていないよ」と言われたのですが、見たことのない花が出てきて、超たのし~。

エゾエンゴサク?

 

オオバナノエンレイソウ

 

 

 

 

 

シラゲキクバクワガタ

 

レブンハナシノブ?

 

 

 

 

 

 

名が判明しない・・。かわいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうこうしているうちに滝コースへの分岐までやってきました。平原を進んでいく、晴れてたら気持ちよいのでしょうね!!

26DSCF1805

 

 

 

 

 

 

滝コースのお目当ては、早咲きの「レブンウスユキソウ」。
群生地はまだ咲いていなかったのですが、今の時期、通称「ハイジの丘」と呼ばれる辺りに咲いてると宿主さんからの情報。

本州でもウスユキソウは見ることがあるけど、地味で、あまり存在感がなかったが、レブンウスユキソウ(礼文島固有種)は花が大きく、丈が長く、容姿端麗。
清楚で気高いという感じです。
ウスユキソウは咲いていないと思っていたので、見ることができて感激でした!

 

 

 

 

 

 

 

その他にもハイジの丘にはいろんな花が咲いていた。

 

 

 

 

 

 

本当は、ハイジの丘で引き返そうかと思ったが(ウスユキソウ群生地のレンジャーハウスの監視員さんに、雨の滝コースは渡渉があるから止めたほうがよいと忠告されていた)

小川の横を進んでいくのです。

でも、その先の道を見ていると、その先がどうなっているのかどうしても見たくなってしまった。
自分でも、ダメ登山者と思いながら、慎重に行ってみることにした。

 

 

 

 

 

3回の渡渉はなんとか渡れて、海の見えるところまでやってきた。
この両脇はお花畑になっていた。
最盛期にはエゾツツジで両脇がピンクに染まるらしい。

 

 

 

 

その先は、海岸に行きついた。
滝コースというので、すんごい滝を想像していたが、意外とそうでもなかった。
気付くと、すんごく雨が降っていたので、渡渉がやばいと速攻引き返した。
でも、次々に見たことのないお花が目に留まり、なかなか先に進まない。

 

サクラソウモドキ

 

この花「サクラソウモドキ」って名前ですが、こんなに素敵な花なのに、モドキとか二番手みたいな名前を付けられてかわいそうだなと思っていたら、崖に1株だけサクラソウを発見したときに、申し訳けないが、惹きつけられてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

既に時期は遅い「レブンコザクラ」。可憐で、かわいい。
気付くと、靴の中がびちょびちょになっていました。

 

 


そして、二つ目のトレイルコース「桃岩展望台コース」を歩きます。

桃岩はかつて、Y朗といっしょに歩いたことがあるコースで素晴らしい景観であることは知っていたが、今日はガスって何も見えない。

 

キンバイの谷でお昼を食べてゆっくりすることにした。

ガスが時折流され、海岸沿いの景観が見え隠れした。

 

 

ここもお花が咲いていた。

礼文固有種のレブンキンバイソウ

クロユリが木道脇に咲いていた

 

 

 

 

 

 

実は、宿主さんから、「1輪だけ、桃岩コースにレブンアツモリソウが咲いているよ!」と言われていた。アツモリソウは特定の群生地で保護されている花だったので、他のコースで会えるのか!と胸膨らませた。でも、教えてもらったところに咲いている花はもう終わっていた。
この旅の一番の目的はなんといっても「レブンアツモリソウ」を見ることだった。残念、終わってる~と思ってた矢先、あのクリーム色の見たことのない物体を発見した。

写真だと伝わらないのが悲しい・・

 

ここにも一輪だけ咲いてる~。
一目惚れした💛。
その存在感は今まで見たどの花とも比べ物にならなかった。
こんな花、見たことないでしょ!!
こんな形の!

この予期せぬ出会いに、K子はこの旅の目的の一つを達成し、雨の中歩いてよかったと感極まって、不必要な下山報告をしてしまいました。

 

6/11(土)曇り空。
今日はスコトン岬から、岬めぐりコースを歩き、午後から利尻に渡る予定。
朝一便のスコトン岬行きのバスに乗るべく、宿主さんが香深港まで送ってくれた。
宿主さんからやませの影響で冷たい強風になるから、歩くの気を付けてと忠告を受けた。そして、すんばらしいものが見れるという場所があると教えてもらった!!

礼文はバスの本数が少なく、岬めぐりコースを歩き、帰りのバスに乗るのに、かなり早足で歩かねばならなかった。しかも加えて、宿主さんに教えてもらった場所にどうしても行きたい。

寒くてすべてを着込む。

スコトン岬到着。風も強いですが、寒い。
K子は、軟弱なので、コース全部を歩くのではなくポイントだけ回ることとした。
とりあえず、江戸屋山道(変な名前!)を歩いて、帰る方向のバスに乗ることにした。
ここは晴れてりゃ、素晴らしいのだろう~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして宿主さんに教えてもらった場所に向かった。
礼文島固有種ではないが、天然記念物として監視保護されている「ホテイアツモリソウ」が咲いているというのだ。

天然記念物ホテイアツモリソウ

 

またしても感動~!!
こっちのアツモリソウも素敵~。

 

 

 

 

 

その後、本日のメインイベントである、礼文固有種レブンアツモリソウ群生地に向かう。
実は群生地の花は終わりかけていると聞いた。でも、宿のお客さんから、群生地の監視員さんにこっそりと「元気なアツモリソウが見たい」と言えば、咲いている場所を教えてくれるよ!と言われた。
言われたとおり、監視員のおじさんにコソコソ尋ねると、群生地から少し進んだ駐車場の横へ連れて行ってくれた。そこには元気に咲いているアツモリソウがいた。
おじさんは、その回りに咲いている花なども教えてくれた。ありがたいです!!

黄色矢印のところにレブンアツモリソウが!

 

恐ろしい数の写真を撮った。
この後、澄海岬まで往復したが、またここに立ち寄り、レブンアツモリソウを眺め、その後、また、ホテイアツモリソウも見に行ってしまった。
何度見ても飽きないのだ。花の一つ一つが「はなじい」みたいに動き出しそうで・・。

 

 

これは言ってはいけないが、この花、そばに置いておきたいと、盗掘する人の気持ちもわかる気がした。
そのくらい人を引き寄せるすごい力のある花だと思った。

礼文島の旅は、雨とやませの天候不良であったが、K子はこのアツモリソウと出会え、来てよかったと心から思いました。

 

 

なお、礼文島の「民宿はまなす」の宿主さんには本当にお世話になりました。
礼文島に泊まり、花と料理を楽しみたいならこの宿をオススメします!
本当にお世話になりました。

 

礼文島での目的を果たし、利尻島に渡る。やませの影響でフェリーは大揺れ。
利尻の宿は、旅館雪国さん。
何と言っても、「ウニ」が旨い!
あまりにおいしいので、別注でウニ丼を頼んでしまった。

これで900円

 

 

 

 

 

 

   そして、朝は朝で、バイキング!
「いくら食べ放題」です。
2杯も食べてしまった!!

 

 

 

 

6/12(月)快晴!!
今日は、この旅の目的2つ目を果たす!!
利尻島と言ったら、普通、利尻山登るでしょ、って感じですが、K子は過去に最高の天気のなか利尻山に登り、利尻固有種の「リシリヒナゲシ」も見ていたので、今回は山には登らない。前回は観光を一切しなかったので、島をぐるっと回り、見る角度で表情の変わる利尻山を拝むというのが目的でした。

旅館雪国でバイクをレンタルした。宿泊者割引で2日で1,500円(ガス込)安い!
バイクはうん十年前に一度乗ったきりで、全く運転の仕方がわからないながらも、頑張ってみた。
利尻島は丸い形の島なので、立ち寄り地を(時計の針)で表します。

逆さ富士

最初の目的地、姫沼へ(1時辺り)
利尻山は別名「利尻富士」と呼ばれている。姫沼は、利尻富士が水面に映る、逆さ富士の撮影スポットである。

そして、沼の回りには、これまた見たことのない、花が咲いている。思わず、レストハウスで利尻の花の本を買ってしまった。

おおあまどころ

ノビネチドリ

くるまばそう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は私の愛車!

 

白い恋人の丘にやってきました(5時あたり)
銘菓「白い恋人」のパッケージの山は利尻山なのです!!

 

 

 

 

 

 

 

私は、ここから見る利尻山が一番かっこいいと思いました。

 

 

 

 

そして、ほぼ見える角度はいっしょですが、観光名所「オタドマリ沼」に向かいます。

皆は、既に変わらない利尻山に飽きてしまったと思いますが、実際には、少し角度が変わっただけで、山の形が変化しているのです。

そんなのを見てると、楽しくて・・。山に登らなくても利尻山を楽しめます。

 

 

仙法志御崎公園
アザラシが飼われていました。

 

真南の6時の位置にある仙法志からの利尻。

利尻ブルー!?の海

 

 

 

 

 

 

利尻山への沓形コースの登山口のある
「見返台園地」です。(9時あたり)

形がだいぶ違います。

 

 

 

 

 

 

バイクの返却時間が迫り、宿までバイクをぶっ飛ばす!!    気持ちよかった~。
今日は、14時35分利尻空港発の飛行機で帰らなければいけなかった。

空港からも利尻山を拝むことができた。
(時計の針では11時あたり)

 

 

 

 

私は最後の最後まで利尻山ビューにこだわった。飛行機では右側の窓際を予約。

空からの利尻山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつまでも見飽きなかった。

 

 

 

 

360度島一周を達成し、空からの利尻も拝むことが出来て、最後の最後まで楽しませてもらいました。

終わり

 

カテゴリー: 山行レポート タグ: , , パーマリンク