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2018/3/17-18 八ヶ岳中山尾根

Partecipanti: I, Y Alla cresta di livello medio fino alla cresta di Nakayama come step-up di Ishigui l'anno scorso. Poiché non c'è abbastanza coraggio per arrampicarsi nella fredda stagione invernale, organizzeremo un programma a marzo dove il freddo si rilasserà. Il primo giorno, prenderemo una piacevole porta Mino fino alla Akadake spa 10,ja:00スタート。美濃戸まではほとんど雪がなく、2駆でもチェーンがあれば入れたかも。美濃戸からはアイスバーンと化した林道が続く。 重いザックを担ぎ3時間かけて赤岳鉱泉に。無風快晴で八ヶ岳ブルーが広がる。 テントを広げ、さっそくビールにありつく。しかし、アイスキャンディーに取り付いている人がうらやましくてしょうがない。しかも、小屋の夕食はステーキ!テントじゃなくアイスアックスを担いで小屋泊まりにすればよかったと深く後悔する。 酔い覚ましに散歩がてら取り付き手前まで偵察をして今日の行動は終了。食当Yさん渾身のかつ丼を夕食にいただき20:00就寝。シェラフカバーをしていないにもかかわらず全く寒くない。 3:30起床、5時過ぎに出発、6時過ぎに取り付き。先行は2パーティ。風が出てきており、バラクラバを着ける。6:30に準備してスタート。 1P:Iリード。前のパーティは正面から取り付いたが、安全策で右のルンゼから。スタート核心で、最初に体を持ち上げられれば後は簡単。正面はスタートがあまり難しそうではないので正面からルンゼに回ったほうが良かったかも。 2P:定番の左からの草付き。急斜面の草付きそのものは凍っていて、その上に雪が少しのっている感じでピッケルを打ちこんでもしっかり効いている気がしない。フォローながら自分的には勇気が問われるルートの核心。 3P:2Pの次は雪稜が続くが、上部は斜面が急なのでスタカットで。2Pに続きYさんリード。 4P:Iリード。上部岩壁の下部が核心ピッチとされているが岩なのであまり不安なく登る。ルンゼからの乗越は左向きのバックアンドフット気味に。ハングを乗り越したところでピッチを切る。 5P:草付きの雪稜。 6P:角度のない雪稜から後半は急な雪壁へ。雪の付きが少なく、怖い。自分的には核心ピッチの2つ目。ルーファイをミスったかと思い、下降しようとしたりして時間をかけてしまった。 7P:Yさんリード。ピナクル直登を試みるが支点が取れずあきらめ、左から回り込む。 8P:バンドトラバースだが切れ落ちているので慎重にスタカット。岩陰で風を避け、ロープを外す。時間は12:00に。 地蔵尾根を下降し、行者小屋経由で赤岳鉱泉へ。登攀中は風に吹かれブルブルしていたが降りてくると暑いくらい。テントを撤収して北沢を下るが1日で雪がずいぶん無くなっている。 反省点・感想 ガイドブックでは3~4時間だが5時間半もかかり、一つ一つの行動が遅い。後続パーティを待たせてしまったこともあり、今後難しいルートに挑戦することも考えれば1手1手のスピードアップが必要だと痛感。 それはさておき、天候的にも恵まれステップアップの山行を無事にできたことはうれしい。来年も小同心か阿弥陀岳北西稜か中級グレードを3月の八ヶ岳で狙いたい。

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2018/2/3 阿弥陀岳北稜

メンバー:I、Y 西穂を3人で計画するも、一人は体調不良。日本海側を低気圧が通過するので天気予報もいまいちな感じ。どうしたものかと思っていたら、太平洋側は割とよさそうなので八ヶ岳へ。3月の中山尾根への足慣らしを兼て初級バリエーションの阿弥陀岳北稜を日帰りで。 幕営装備を持たないのでアプローチの南沢はペースを早められるかと思っていたが、寝不足ぎみでコースタイム通り。10:00に行者小屋着、装備を身に着け、出発は想定より1時間遅れの10:30。12:00に抜けられなければ折り返しを前提にしていたので、敗退も視野に入れ、行けるところまで。 前日に30㎝ほどの降雪があるものの文三郎尾根との分岐からトレースはしっかりついている。急登にあえぎながら歩を進めるが、クラストした雪面に新雪がのり、ピッケルもアイゼンも効いている感じがしない。 行者小屋から見上げると赤岳の稜線は雪煙が上がっていたが、登るにしたがって風は止み、これ以上ない天気に。 ジャンクションピーク手前あたりから他のガイドパーティと前後しながら進む。 第一岩峰に着いたのは12:00。敗退するか迷ったが、せっかくの好条件を無駄にするのも、もったいないということで取りつくことに。準備もあるのでガイドパーティーに先を譲り、少し待ってから取り付く。出だしが考えさせられるが、それ以外はそれほどでもといった感じ。 ナイフリッジを渡ると山頂はすぐそこ。14:00にピーク。 下山は中岳沢のルートは使えず、他のパーティに倣い往路下降。岩峰脇の下降路を懸垂で降りるが、ロープをザックにしまうときに、ピッケルにロープが引っ掛かったのを外そうとしたはずみでザックが沢筋に流れ落ちる。視界から消えるザックには車のカギが…。遭難の2文字が頭をよぎる。 ダメもとで稜線沿いに下降すると50mほど下の沢筋で木に引っ掛かっているザックを見つけ、内心狂喜する。ロープを付けてラッセルで取りに行き、体力と時間を費やしながらも、これもバリエーションと自分に言い聞かす。ザックの口が開いていたためギア数点、菓子パン1個がなくなるが、車のカギと財布が戻ってきただけ運が良かった。 明るいうちにできるだけ降りようと、南沢を飛ばして歩く。日がのびたおかげもあり、美濃戸まではヘッデンなしで。 阿弥陀岳北稜そのものはコンパクトにまとまっていて、日帰りでなければバリエーション初心者でもお手軽で楽しい。 なお、ザックを雪面に置くときには、ピッケルなどでビレイを取ることをお勧めします。

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穂高バリエーション山行Vol.2  爽快!明神岳主稜・前穂

5峰から本峰への眺め ピッケルのオブジェ?!

順番前後しますが、 穂高バリエーション山行Vol.2明神主稜・前穂 K子が報告します。 日程:8月11日から8月13日 (前夜発、岳沢のテン場に2泊) 日帰りで岳沢登山道7番標識から5峰、4峰、3、2、主峰、そして前穂を目指す行程 参加者:Y朗(L)、K子(記)             実を言うと、この週は穂高ではなく、剱岳の八ツ峰に行く予定だった! 『八ツ峰縦走』 をするべく、K子は春から訓練を重ねていた。 ・つづら岩で数度の懸垂下降の練習 ・夏靴での8本歯アイゼン歩行の練習に白馬大雪渓を歩き ・前週には、高度順応と岩場に慣れるため西穂高に登ったが、 剱沢雪渓通行不可能との情報を受け、八ツ峰はやむなく断念。 旦那様から、代わりのバリエーションとして、明神岳主峰縦走の提案がされた。 大好きな『剱』なら怖くても行く気になるが、まして人が多い穂高山域はさほど行きたくなかったが・・。 8月11日(山の日) 沢渡の駐車場から上高地、そして岳沢に向かう。 事前の調べで、上高地で「山の日記念大会」があるため、沢渡からのバスは9時から11時まで運休。また、上高地でも歩道が一部通行規制になるとのこと。 「規制するほど人が来るのかしら」と思っていたら、皇太子ご一家が式典に参加されるからと聞いた。警備のためか~と納得する。     岳沢到着は、9時半。登る途中、明日登山口となる7番標識を確認。 岳沢のテン場は、あまり広くなく、夕方にはほぼ満杯。 我が家は到着が早かったので、平らで余裕の場所に設置。           時間があるから、お花畑になっているという天狗のコルへの道へ散策にでかけた。 この道は点線道のわりには、しっかりとペンキで道標があり、歩きやすかった。旦那様は、「こんなちゃんとした道なら、最終日にここからジャンダルム→奥穂に行ってもいいかもね。」とか言い出す。でも、K子は明神も登っていないのに、奥穂のことまで考えられず、聞き流す。           向かいを見れば、明日登る「明神岳」が連なる。一体、どこが本峰なんだろうか?!         8月12日 4:10 ヘッデン付けて出発。 小屋から、昨日登ってきた道を、7番標識目指して下っていく。 5:10 7番標識から地味な樹林帯を登ります。西側を登るからずっと薄暗く地味。 5峰まで標高差1000メートル。 勾配はきついのですが、踏み跡はしっかりして道には迷うこともない。 そんだけ登られているんだと思った。   ちょっと怖い場所もありますが、ロープも付いてるし、まあまあ大丈夫。     8:10 5峰南西尾根の肩まで上がってきました。 乗鞍、焼岳、霞沢岳もきれいに見えます。 今日の天気は良いようです。       これから縦走路歩きです!           穂高っていうと岩がゴロゴロしているイメージでしたが、明神岳の道はハイマツの緑が映えるとてもきれいな道でした。山がきれいで、主峰へと導かれるような道が格好よくて、K子嘘のようにテンションが上がる!そして、なんでみんな来ないのかしらとコロっと明神への評価が変わる。               5峰の頂上! 気分爽快~         4峰へ向かう。 この時、東稜を登ってきたという2組の登山者とすれ違う。 さすがバリエーションに来る人だから足が速いね~と感心する。     振り返ると、5峰もかなりの存在感!       10:00 4峰を登りきり、裏に回ると今まで全く見えなかった風景が飛び込んできた! こういう山なんだ~、ちょっと予想外で感動!           3峰に向かいます。 直登コースと巻きコースがありますが、今回は巻きます!         ←ここだけちょっと怖いかも! この先に、下がガケで突き出ている岩をまたがないといけない箇所あり。 緊張するほどではないですが。 それよりも日焼けがこわい・・・  Continua a leggere

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2016夏 穂高バリエーション山行Vol.3:滝谷ドーム中央稜&北穂東稜

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穂高3週連続3連発の最後を締めくくるのはOAC夏合宿。バリエーション組は19~21日で滝谷に行くことになったのですが、結局メンバーは横T氏と吉Dの2名。合宿としては少々寂しいものになりましたが、内容はなかなか充実していましたよ。 参加メンバー:横T氏、吉D 日程:8月19日(金)~21日(日) 8月19日 天気:晴れのち曇り 上高地7:15-明神8:00-徳沢9:00-横尾10:00-本谷橋11:00―涸沢12:00 今日は急ぐ旅でもなく、ただ涸沢に着けばよいだけ(滝谷は偵察に行くには遠すぎる!)なので、沢渡Pでゆっくり寝て、遅めのバスで上高地入り。コースタイムどおりのゆっくりペースで涸沢に至ります。途中OACメンバーのM崎氏にバッタリ会い、ビックリ。やはり夏の穂高はいろんな人に会います。 8月20日 天気:晴れのち霧・雨時々曇り 涸沢3:45―北穂高岳(南稜分岐)5:45―ドーム山頂付近(デポ)6:00~ 6:20-中央稜取付き6:55~7:30-ドーム山頂付近10:30~10:50-北穂高岳11:00-涸沢12:15 ◆ドーム中央稜 <Trims> 登山道からの下降点は北穂から1つ目の鎖場の下なので比較的わかりやすい。さすが滝谷一、もしかしたら穂高一の人気ルートだけに、かなり明瞭な後踏み跡をたどり、トラバース気味に第3尾根に向かいます。途中Ⅲ級程度の凹角がありますが、クライムダウンで十分下降可。その後さらにトラバースすると第3尾根上に出て、そこから少し下ると目印のピナクルの下に懸垂下降支点。(残置のラペルリングとビナ有)50mロープ折り返しちょうどで懸垂したら、踏み跡をたどってすぐ取付きに至ります。岩の墓場と言われる滝谷だけに、アプローチが脆くていやらしいかなと思っていたのですが、予想外に容易に、迷うことなく取付きにたどり着けました。 <1P>吉Dリード さすが人気ルートだけに、30分ほど順番待ちして登攀開始。(順番待ちの間に後から2Pやってきました。)凹角からチムニー。前半は易しく、ウォーミングアップにピッタリ。チムニーを抜けるところがやや苦しく、あまり奥まで行かないことがポイント。体感では全ピッチ中の核心。 <2P>横T氏リード カンテ。途中傾斜もあり高度感もある爽快なクライミングに。最後はややホールドが小さい。この辺までは好転の中の快適なクライミングだったのですが・・・ <3P>吉Dリード 歩き区間。確保不要。 <4P>横T氏リード 左右ルートがありますが、一般的には右でしょうか。凹角からチムニーを抜けますが、1Pと違い苦しさはない半面、被り気味のところをどう突破するかがポイント。この辺から霧がかかり、途端に霧雨に。 <5P> 凹角からハングを右に越える。前半易しく、ハングもそう感じないくらいで、右にかわせばいとも簡単にクリアできます。核心部には驚くほどの残置ハーケンが。アブミ架け替えでもしろと言うのでしょうか。霧雨の中、岩は濡れ濡れでしたが、さほど登攀に影響ありませんでした。 当初の目論見では、早めに中央稜が終わったら北稜に行ってみるつもりでしたが、霧雨の中行っても仕方がないので、このまま涸沢に下降しました。 8月21日 天気:晴れのち曇り一時雨 涸沢4:30―東稜分岐5:15~5:20-ゴジラの背6:10~7:10-北穂高岳(北穂高山荘)7:55~8:15-涸沢9:35~ 11:05―屏風のコル12:00-徳沢14:10~14:15-明神15:00-上高地15:45 奥又の時の反省を踏まえ、最終日は下山の時間を考えて、滝谷まで行ってのクライミングはやめて、二人ともたまたままだ行っていなかった北穂東稜に行ってみることにしました。 ◆北穂東稜 <Trims> 2700m付近の、一般ルートがガレ場から左の灌木帯に曲がるところから右に分岐し、東稜からのルンゼを詰めます。ルンゼは二股に分かれますが、左右どちらからでも可。詰め上がるにつれてガレがもろくなりますので、落石注意。 <稜線~ゴジラの背のコル> 稜線の右側に踏み跡があり、最後に左に折れて稜上に登るとすぐにゴジラの背のスタート地点。今日も一番手にはなれず、取付きでしばらく順番待ちです。確保支点はピナクルを使います。50m1Pで難所は抜けられますが、ランニングを取りすぎると長さが足りなくなります。フリーでも難なく通過できるレベル。最後に懸垂でコルに降りますが、ここもクライムダウンでも可。 <ゴジラの背のコル~頂上> 稜線通しにただ踏み跡をたどれば頂上に着きます。多くの人が入るので、落石しないように注意しましょう。 ※北穂東稜は非常にコンパクトで難易度も低く、ある意味どこでも登れるので、バリエーション初心者には最適のルートと思われます。 もはや歩きなれた南稜登山道から涸沢に降り、涸沢からの下山は横T氏オススメのパノラマコース経由で。横尾経由の涸沢街道と違い、ほとんど人に会わず、静かな下山を堪能できます。(ただしのぼりで使うとかなりしんどそうです。)ひたすら長い横尾街道を少しカットできるところも魅力的。オクマタが懐かしい新村橋からは横尾街道を約2時間。相変わらず横T氏は横尾街道を高速道路のように軽快にすっ飛ばします。ついていくと疲れるので、こちらはマイペースで。にわか雨に降られるかな、と思ったのですが、対して降られることもなく、無事上高地に到着です。 奥又の時と比べると、いろいろなものが順調で逆に戸惑ってしまいましたが、やっぱりメジャールートはなんだかんだ登りやすい。次はよりマイナーなクラック尾根か第4尾根か。またまた新たな課題が増えてしまいました。

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2016夏 穂高バリエーション山行Vol.1:奥又白から北尾根4峰正面壁(松高ルート)

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バリエーションの夏到来。ということで、今年はなんと穂高3週連続3連発。2週目の明神・前穂は相方にレポートを任せるとして、バリエーション志向の方の興味を少しでも惹くよう、一念発起してレポート作成にあたることにしました。 参加メンバー:横T氏、吉D 日程:8月5日(金)~7日(日) 天気:3日間とも晴れ(普段の行いのおかげ!?) 8月5日 上高地6:30-明神7:20-徳沢8:05~8:30-中畠新道分岐9:50~10:10-奥又白池12:40 (テント設営後偵察) 久々に歩く横尾街道はやっぱり長い! そして横T氏はいつもどおり快足を飛ばす。 テン泊装備にアルパイン装備満載の重荷にうんざりしながら、ようやく新村橋。 ここからはメインルートを外れるため静かな山旅です。 しかあし、まだマシだったのは中畠新道分岐まで。 何せここまでは脇道とは言え一般ルート。 中畠新道に入るやいなや急登に次ぐ急登。 横T氏も前半の快調さが嘘のように足が止まります。 30分ごとに一息入れながら息も絶え絶えに奥又白池にたどり着きました。 そこは噂通りの別天地。 涸沢からのスマートさとはまた違った 荒々しい北尾根の雄姿を望む池畔には おあつらえ向きの幕営適地が点在。 しかもほんの少し中又白谷源頭に下ると 甘く冷たい湧水がジャンジャン湧き出ています。 そしてなんとこの日、奥又に幕営したのは我がパーティーのみ。 最高のロケーションを独り占めです。 8月6日 奥又白池4:30-奥又尾根分岐5:00-北条新村ルート取付7:30~8:00-ハイマツテラス10:30~ 11:30(撤退)-松高ルート取付13:30~14:00-松高ルート終了点17:50-4峰山頂直下19:10(ビバーク) いよいよ本番。 本日の予定は前穂東面。 北壁からAフェースへと登攀の予定でしたが、 雪渓の横断で気を取られ、 登るべきC沢を越え、その先のルンゼを詰めてしまいました。 結果たどり着いたのは翌日登る予定だった4峰正面壁。 とにかく奥又から前穂東面へはアプローチが核心。 雪渓が解けたガレは不安定極まりなく、 人体大の大きな岩でさえも容易に崩落するほど。 ここから前穂に向かうのは至難の業。 ということで、本日はこの4峰正面壁を登攀することに。 (だったらテントにデポしたアブミ持ってくるんだった。) しかし、予定していた松高ルートの取付きがいまいちわからず、 ここかな、と思って登ったのは1ランク上の北条新村ルート。 核心までの4ピッチはどうにか行けたものの、 大小2つのハングを越える核心が越えられず、撤退決定。 懸垂で取付きまで戻り、松高ルートの取付きを探すと、 踏み跡から草付きに入り込んだところに取付き発見。 気を取り直して登攀開始。 1P:Ⅱ級、吉Dリード。草付きのルンゼ。 ルート判然とせず。 傾斜は緩く残置の中間支点はほとんどありません。 壁近くまでルンゼを詰め、草の斜面を左にトラバース気味に行ったところ 支点があったのでピッチを切りました。45mほど。 2P:Ⅲ級、横T氏リード。 少し左に行ってからバンドを右上。顕著というほど明確なバンドではありません。 1P終了点の上部を抜けるところが悪く、 横T氏は何度も「ほんとにここルートなの?」と叫んでいました。 3P:Ⅲ級、吉Dリード。 正直印象にありません。ということは難しくなかったはず。 松高ハングを目前にピッチを切ります。 4P:Ⅳ級、横T氏リード。 難なく松高ハングを越え、凹角から最後終了点直前に核心有。 やや右にトラバースして越えました。 5P:Ⅳ級、吉Dリード。 垂壁は残置が多数あり、A0なら問題なく越えられます。(フリーはむずい!) 25mほど行って明確な稜上の平坦地に出てピッチを切りましたが、 ここがこのルートの終了点だったと思われます。 6P:吉Dリード。 トポでⅣ級になっていましたが、どうやら前のピッチで終わっていたようで、 50m限界まで行って中途半端なところでピッチを切りました。 終了点から 時間が迫る中、北尾根縦走路を目指しますが、 徐々に暗くなる中、トラバースで縦走路に安全に出れるようなルートを見つけられず、 結局4峰頂上に出ました。 4峰から下山をトライしましたが、もはや闇が迫りヘッデンに切り替えるもルーファイが困難で、 途中やはりルートを外したようで、そこでビバーク決定。 ロープで体とザックを固定し、着るものすべてを着込んで、ツェルトを被り1夜を過ごしました。 (これが意外と寝れてしまったのが驚きでした。) 8月7日 4峰5:00-5・6のコル6:30~ 6:50-雪渓7:50~8:00-奥又白池9:00~12:30-上高地16:20 4峰から朝焼けに染まる穂高連峰を拝みながら、 無事1晩過ごせたことに安堵感のような充実感のような不思議なテンションに浸ります。 しかし2人とももうほとんど水がなく、 とりあえずベースキャンプの奥又に戻らなければなりません。 ということで、一路北尾根を5・6のコル目指して下ります。 こんな時間なのに4峰付近でも次々と登ってくる人にすれ違うとは さすが北尾根は人気のバリエーションルートです。 5・6のコルでは、講習会でお世話になった佐藤ガイドに遭遇するハプニング(?)も。 佐藤ガイド曰く、「途中の雪渓で水が取れるかも。」 お言葉どおり、奥又白谷に下る途中に雪渓発見。 そこから滴る水をペットボトルに汲み、これでもかというほど飲みまくりました。 そこまでは意外と水無しでも問題なく行動できていたのですが、 飲みだしたら止まりません。 細胞がスポンジのように水を吸っていくようでした。 9時にオクマタの我が家に到着。 当然ながらもはや今日は登攀は無理なので、 ゆっくりと飯を食い、のんびりオクマタを堪能。 昼過ぎに横T氏を残して下山しました。 (横T氏はこの後H川氏と合流して北尾根を登るのです。) 下る一方なので体力的には楽なのですが、 意外と長いんですよね。特に横尾街道が。 下山なのに何故かあまり軽くなっていないザックの重荷にあえぎながら、 上高地に着いたのは結局夕方でした。 今回の山行は、反省点もいろいろありましたが、 とにかく4峰正面壁を登り切ったことは満足感・充実感に満ちたものでした。 そしてアプローチを含めた登攀の困難さは、 奥又白池のロケーションの素晴らしさと相まって、 また来年にでも訪れたいと思わずにはいられません。 何せ、前穂の北壁~Aフェースを宿題に残してきましたから。 今から来年が楽しみです。 以上

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2016/5/22 裏妙義木戸壁右カンテ

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メンバー:I村さん(L)、Y松(記) 「マルチピッチのリード練習には裏妙義の木戸壁が易しくていいですよ」とI村さん。有難く同行していただく。 岩場の取り付きまでは裏妙義の国民宿舎から籠沢沿いの登山道を丁須の頭方面へ。木戸壁が迫ってきた地点を右手にいくと大きな岩室があり、その奥に取り付きがある。 わかりやすいとどの記録にも書いてあったのでその気になって行ったものの、発見した岩室の右奥の壁にはボルトがなく、取り付けるような感じではない。 しば~らく足場の悪い周りをぐるぐる。あきらめて10分くらい先に進んでみるとあった! なんで他の人たちは最初に見る岩室に騙されないのか不思議だ。   やっと見つけた取り付き点。 このルートは6Pでムーブは易しく、岩は脆いとある。4P目が核心とのことなのでリーダーに引き受けていただき1P目は私から。 リードで登ることはもちろん、ロープワークも確実にせねばと気を引き締める。 そうそう、岩が脆いから慎重に確かめてから力をかけることも忘れずにね! 1P目:フェイスを直上。岩は立ってるがそれを感じないくらいホールドが豊富で快適。 2P目:タドン状のホールドが沢山。抜けないか心配しながら掴むが意外と安定している。 3P目:松の木テラスに向かってフェイスを直上。それにしてもドアノブのように掴みやすい岩だ。 4P目:高度感抜群。でも安定して登れるので楽しい!(フォローゆえの余裕かも。)   5P目:カンテを登って草付きランぺを右上した中間支点までで区切る。通常はそのまま終了点まで登ることが多い。 さて、次はリーダーをビレイ。 「青あげてくださーい」の声にロープを引き上げる。必死に引き上げているのに、あれっ?? ロープがたるんでいく。 ガーン。青だけATCへ上下逆にセットしてしまった。 黄色だけで登ってきたリーダーに「追試ですね」と有難い一言をいただく。   6P目:フェイスをかぶった岩の基部まで登る。ここで登攀終了。 振り返ると絶景が広がり息をのむ。 12月に登った表妙義が見える。 景色に酔いしれながら休憩。昼食を忘れてきた私にリーダーがお手製サンドイッチを分けてくれた。 名残惜しいが懸垂下降で下山開始。 でこぼこの岩にロープが引っかかるのはわかりきっているので、ロープを出しながら松の木テラスまで下降。 順調、順調。 でも、ドアノブのような岩は易々と見送ってはくれず、ロープを回収で引くとしっかりキャッチ。仕方なくビレイをしてリーダーが登ってひっかかったロープを解除。 再び懸垂下降。 再びビレイをしてリーダーが登ってロープを解除。 最後の1ピッチは懸垂下降のセットをして先に下降。 ようやく最後にスムーズなロープ回収ができ終了。お疲れさまでした。 先月の初アルパインクライミングから今回3回目で初つるべ登攀。マルチピッチをしてるなぁと実感でき、印象深いクライミングになりました。段階を踏んで機会を与えていただき感謝の一言に尽きます。ロープワークを自主練して再試に望みます。

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2016/05/14 子持山獅子岩(第2回外岩講習会)

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講師:T田さん メンバー:M崎さん、I村さん、Y松(記) 今回は外岩講習会の2回目。前回古賀志でのマルチピッチ練習に続いてつづら岩を予定していたが、「このメンバーなら実践でしょ。獅子岩にしましょー」とT田リーダー。 2週間前二子中央稜で3Pセカンドデビューしたばかりの経験乏しい私には「上達には実践が近道。最悪引き上げますよ。」と頼もしいお言葉をいただき有難く参加。   登山口から30分ほど歩くと標識あり。「この先危険」の方向へ足取り軽く進む一行。     獅子岩基部に到着。大きな一反木綿のような岩。 先発はT田リーダーとY松。「基本私が全リードで途中できそうだったらY松さんリードしてみましょう」とT田リーダー。 M崎さんとI村さんはI村さんリードでスタート。 ペアーごとに事前写真を笑顔で取り合い、事後写真はもっと笑顔になっていることを期待して登攀開始。 1P目:「スラブこわーい」という賑やかな声とは裏腹にスイスイ登っていくT田リーダー。 さて私も登攀開始。細かいホールドとスタンス。「フォローだから大丈夫」と言い聞かせて体重を移していく。 終了点で背中のリュックも慎重にリーダーに移す「ありがとうございまーす」 2P目:スラブが続く。手足不安定な状態で左足のハイステップにまごつく。「フォローなんだから思い切って」と反芻   3P目:後半右側に巨大な板状の岩。フレークというそうだ。 初対面のフレークにさて、どうするかと思ってると「レイバックで岩の外へでるか、外にでるのが怖かったらステミング」というリーダーの声が。 ステミング??岩の外にでるのは選択外とし、岩の中を見ると2段の階段状のスタンスを発見。その段を使い体を上げるのをきっかけにあとは突っ張りながら上がっていくとフレークの上にガバが。グイッと体を引き上げてフゥ~。 ムーブの名前と動きを知らないとせっかくのアドバイスも台無しと知る。 後続のM崎さんのムーブを見て勉強させてもらう。   4P目:核心部のはずが全く記憶がない。 先をいくリーダーの賑やかな声に笑って緊張がほぐれたのと、後続で核心部を登ってくるI村さんを見てリーダーが「さすがだねー」と言ったことは記憶している。 &nbsp; 5P目:終了点下が緩やかだが、ホールドのないスラブ。「普通に歩けるよ」とリーダー。本当だ!でも腰が引ける。 アンカーの間隔が広くあいていたのでリードは怖いだろう。 &nbsp; 6P目:最後が乗越しか左巻が選べる。リーダーは乗越し。私は左巻に逃げる。 &nbsp; 7P目:短い凹角を登った目の前に山頂の景色が広がる。 山頂にひょっこり顔をだすってこれか~ 360度の展望をみながら満足感に浸る。 事後写真は期待通りの最高の笑顔。 帰りの車は次回講習会の話題。T田リーダーにクラックの練習がしたいとお願いすると三つ峠でできますよ。上級クラスはナチュラルプロテクションのみでやるのもいいんじゃない等、続々でてくるメニューに盛り上がる。 二子中央稜、獅子岩とフォローで経験させていただき徐々に高度感にも慣れてきました。次はリードかな。

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2016/4/29 Futagoyama stemma centrale

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メンバー:U海さん、I村さん、Y松(記録) この日は二子山開山祭があり、参加後に二子山中央稜と一般ルートでの山行が計画されていた。一般ルートは2回登ったことがあるので中央稜へ参加を希望した。実はこれがミニとはいえアルパインクライミングの初となる。未知の世界へ期待と不安が入り混じる。 開山祭は厳かな空気の中、粛々と執り行われた。山の安全を祈るこの神事にこの日はいつも以上に神妙な気持ちになる。 さて、開山祭も無事終わり、中央稜へGO! U海さんのリードでY松、I村さんの順で登る。とても心強い。6ピッチで山頂だが、風が強いのと登り始めの時間が遅いということで3ピッチで終了し懸垂下降とする。 1ピッチ目 スルスル登っていくU海さんを見上げながら不安はよぎるものの、とりあえず無心になりクリア。 2ピッチ目 出だし左上へトラバースするところからもたつく。フェイスの途中で大きく右へいく。ルート取りも難しい。 3ピッチ目 核心のクラック。前を登るU海さんを見ながら「あそこが核心です。右足のかかるところがないんですよね・・・」とI村さん。「・・・・・。」 核心部に到着「右足・・・・・ない。えっ、このちっちゃな浅い窪み?ここしかないの?!」 とにかく登るしかないと左の手足を突っ張りながら左足をズリズリ、右足もズリズリと上げる。すると右手でガバがとれた。「神~」 核心部もなんなくクリアーのI村さん。振り返るとなかなかの高度感。幸か不幸か夢中で登っていたため恐怖を覚える暇なし。 3ピッチ目を登りきり大テラスでホッ。なんともいえない満足感。 しばし周りの景色をみながら余韻に浸る。 下りは懸垂で。気を抜かずにね。   ところどころ固まった時には上からの強い引きと下からのお助けボイスによって助けられ、無事登攀できました。ありがとうございました。練習課題にクラック追加です。

Pubblicato in Arrampicata rapporto | Tagged , , | Commenti disabilitati su 2016/4/29 Futagoyama stemma centrale

2015/02/01中津川滑沢アイスクライミング

メンバー:S(L) O  K 9:00こまどり荘駐車場9:25→F1→F5→F715:30撤退→懸垂下降及び歩きでの下降→F117:20→17:30こまどり荘駐車場18:00 今回、S田さんがアイスを始めた頃に行った滑沢に行きたいとの事で滑沢に行ってきました。滑沢の滝でアイスクライミングと聞いていたので傾斜もそれ程では無いだろうし、アイスと聞くとゲレンデ的なイメージが先行してしまいお気楽モードで遡行していて、ヘッデンギリギリになるとは思っていませんでした 駐車場に着いて車外に出ると、さっむい歩きもあるとはいえ日も当たらないしクライミング中の待ち時間もあるので厚着をして出発!今回リーダーでは無いので色々とお任せでした。つり橋を渡り切った所から右手の柵を越えてフィックスロープがあるのでそれを伝って降りるとF1下部に到着。F1を見上げると青くなっていないし滝も細く白い、S田さんが「あんまり状態良く無さそう」と言いつつも、折角準備して来たのだから「行ける所まで行きましょう」となり、そこでクランポン装着してロープ出して登攀準備出来たらS田さんリードでスタート 登る前に凍り方が甘い感じがすると言っていたが、実際そのようで下で見ていても軟らかいからかアックス、クランボンは良く刺さるのだが氷が良く壊れるそれでも傾斜が緩いから体力的には楽だろうけどスクリューが短い物しか決まらないようなのと氷が想像以上に軟らかく薄いので精神的にはよろしくないようです。セカンドでK保さんが登り最後私を引き上げてもらう。スクリューの回収でアックスを手から離してスクリュウを逆回転させなければいけないのだが、私のアックスはリーシュが付いているタイプなので邪魔で仕方が無かった(汗)F2はフリーで登ってしばらく沢歩きで高度を稼いで行くF3、F4と上に行くにしたがい何故か暖かく感じる実際上に行くほど凍り方が甘く氷の後ろを滝が流れているのが透けて見え音も良く聞こえた。 F6ではリードをさせてもらいアイススクリューを入れるが短い物しか刺さらず又廻しこんでいくとスクリュー周辺の氷が白くヒビ割れていくのは嫌な感じがしたF6登って一休みしながら最後のF7を見ると遠目にも滝が黒っぽく見えて凍って無いのが判ったがS田さんが登りたいとの事なので大休止後にF7へ下部は穴が開いて流れている滝が見えるものの何とか氷の厚さはあるが中間から上部が薄く5cmあるかどうか場所によっては3cm無いだろうそれでもS田さんはどうにか登れないかと廻りを観察して滝流芯左手側を登ろうとしてアックスをフッキング気味に効かせて体を持ち上げ左クランポンを蹴り込むと50cm四方の氷が無常にも崩れてしまう流石にこれではとなり又時間も15:30になろうとしていたので心残りだが最終のF7を残して撤退となった、アイスクライミングと言うよりは凍った滝を登る沢登り的な感じがして少しアルパインちっくでもあり岩稜帯の歩きや滝登り等色々な要素があって楽しめました 登る時は歩きも気にならなかったが下降でのアイゼン歩行は思いの外、脚にクルし歩行に気を使う懸垂下降は計5回したのだが新しいアイス用ロープは固くて絡まり易く、毎回パスタ状態になり下降途中で解す作業が必要になり時間がかかってしまった。F1を降りて河を渡渉してこまどり荘に辿り着くと既に真っ暗でヘッデンを灯してトイレに行くと、こんな時期のこんな所で誰も居ないトイレに暖房が効いていて自動点灯の照明が点くと日本の公衆トイレ事情は本当に凄いなと感心してしまった。 暗くなった駐車場で装備を片付け着替えて車に乗り込み駐車場を出る、道の駅大滝温泉は時間的に無理そうなので秩父市内へ向かう、この辺りまで来ていると下道が長い上に、夕方から夜の時間なので通行量も多くて秩父市内で19:30を廻ろうとしていたお風呂は諦めて御飯食べて帰ろうとなりレストラン エデンへカツが有名なようだが車内で味噌豚の話をしていたので全員ポークソテー(ジンジャー、ガーリック、味噌漬け)を注文して完食疲れているからか味付けもう少し濃い方が良かったと全員の意見でした。名物はカツかカツカレーのようなのでそちらの方が良いかもです行く前に折角研いだアックス・クランポン丸くなっちゃったから又々研がないとだ

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2015/1/11 風雪の赤岳主稜

赤岳登攀メンバー6名!

Pianificare 11 Gennaio 2015 meteo neve (sul crinale vento e neve) membro M Saki(L)、I村さん、O田さん、K保さん、M野さん、T中(記録) 厳冬期の赤岳主稜は、バリエーションルートの中では、もっともポピュラーなルートの一つ。バリエーション入門級の筆者は、M崎リーダーの寛大な許しを得て、メンバーに加えていただいた。筆者自身、厳冬期岩稜帯の登攀は二回目だが、今回は厳しい環境のもとでの行動となり、多くの課題が残された。今後の山行への教訓として記録に残し、他のメンバーの一助となれば幸甚である。(筆者注:長編力作です。) ◆バリエーションメンバーは全員で6名 リーダーM崎さんはI村さんと組む。O田さんはK保さん、そして筆者は若者のM野さんがパートナーとなった。 ◆体調管理は基本中の基本 一日前に赤岳鉱泉入りした6名は、2つのテントに3人ずつ入り、それぞれに前夜祭。寒さ、緊張も手伝ってか、4時起床時点でやや二日酔い気味。せっかくK保さんが作ってくれた雑炊を口にすることができず、パンを2つほど食べただけの朝食。いつまでたっても学習ができておらず、この時点で岳人失格。 ◆風雪に対する装備 悪天候が予想されていたので、中間着を一枚加えた。下は3枚、上は5枚と着込んだが、上半身の動きを妨げないことに留意して着衣を選んだ。歩くと汗をかきそうだが、登攀時、待ち時間中の冷え対策を優先させた。これは正解だったと思う。 ◆ゴーグルの失敗 6:00赤岳鉱泉出発、行者小屋6:40, Ho tagliato le attrezzature qui. 8:00文三郎尾根から、雪の急斜面をトラバースすると取付きのチョックストーンが迫ってくる。思っていた以上に大きい。先行パーティが数組登っているのが見える。ここでM野さんと50mのダブルロープを結ぶ。グローブを付けた手でもたもた装着していると業を煮やした後続のパーティからこうしたらどうかとアドバイス。ATCとの接続をオートロックの環付カラビナにつけた。二つあったスクリュー付カラビナを使い切ってしまったため、やむなくオートロックカラビナを使ったのだが、これが後の苦行の原因となってしまう。 ◆核心のチョックストーン 一番手のM野さんは、チョックストーンを難なくクリア。しばらくすると岩の向こうからビレイ解除の声が聞こえ、ロープアップをお願いした。寒くて口が開かず大声がでない。おもむろにチョックストーンに近づき登攀開始。ピッケルはハーネスに差し込んで両手を使って登った。ガバは多数ある。足はアイゼンの前歯で岩をひっかけながら体を持ち上げる。しかし上部は雪がつもっており手がかりがない。これは困った。反則技だが、M崎さんのアドバイスに甘え、ロープをつかんで登り切った。 ◆マルチピッチの苦戦 チェックストーンの上にあがるとそこからは岩稜帯。少し上でM野さんがピッチを短めに切って待っていた。人工支点にセルフビレイし、M野さんが巻き上げたロープを反転してビレイしたスリングの上に乗せる。M野さんのダブルロープをATCにセット。ここで問題が生じた。オートロックカラビナになかなかロープが入ってくれない。ゲートを開けるとき親指のハラでこすりながら開けるのだが、冬の厚いグローブでは、分厚い生地がねじれてふくらみが生じ、ロープを入れようとするとグローブの生地が噛んでしまう。これは最後まで悩まされた。(筆者注:オートロックが原因ではなく、これはあくまで筆者個人の技術不足が招いたことです。) ◆マルチピッチの苦戦その2 先行パーティの声とM野さんの声が重なる。また、何よりも風を切る音で声がかき消されてしまう。声が通らないときは、3回ロープを引っ張るとビレイ解除の合図。 ◆マルチピッチの苦戦その3 M野さんが順調に登るが、ロープの送り出しが追い付かない。時折、ロープが絡まってしまう。束ねる時にロープの輪がたくさんできているわけで、輪の間に輪が入り込むことで絡まりが発生する。この時、ほどく方向を間違えるとさらにからまる。理屈はわかっているが、寒い中冷静に考えることができず。体が自動的に動くようになるべき。 ◆順番抜かしのパーティ 僕のモタモタを見た後続のパーティが途中の岩場で、コンテでいくので先に行かせてほしいと強引に抜いていった。確保は肩がらみ、抜いていく気がねがあるのか、急ぎ足での登攀で少々荒い登り方だ。僕のような初心者が先行しているので、イライラしたのだろうが、M野さんのロープを送り出している上を強引に登っていく姿はマナー違反ではないかとも思う。 ◆岩稜帯での時間待ち 難しい岩の前には、順番待ちが発生する。それは3-4ピッチ後の岩の斜面で待っていた。先行2パーティが登攀中。約30分待ち。風が吹きすさぶ岩にビレイを取りながら待つしかない。体の震えがとまらない。ここでM野さんが、イチゴ味のロールケーキをとりだした。たべますか~といつもの声。一ついただいた。考えてみれば朝パンを2つほど食べただけ。加えて暖かい白湯もくれた。極寒の中で口にいれても味はしないが、暖かい飲み物を飲むと体にまわっていくのを感じる。しかしそれも一瞬のことで、やはり風が吹くと冷えてくる。ぶるぶる震える横で、M野さんは、温泉にはいりて~、熱燗のみて~と普段と変わらない能天気な口調。いつもはアホか、と思うのだが、厳しい環境下では、頼もしいというか救われる。 ◆果てることのない作業 雪煙る岩稜の向こうに赤岳山頂は見えない。すでに10ピッチ程度登っていることになる。M野さんは、50m一杯まで延ばし登攀を続けていた。風の中の登攀が続く。草が凍りついた斜面をピッケルで刺しながら登る、岩をよじ登る、全て強風の中。右手の指先の感覚がなくなってきている。すると突然先行パーティの姿が見えなくなった。M野さんがロープを片付け始めた。根拠はないが、ここで終わりでしょう、という。疲れと寒さで答える気力もなし。ロープを適当に束ねザックに押し込んだ。実際に一般道はすぐそばだった。 ◆赤岳山頂登頂を果たす 一般道に上がるとさらに風が強い。風速20m近くあったのではないだろうか。そんな中、M野さんが、赤岳頂上に行きましょうという。頭の中は、赤岳展望荘のおしるこが浮かんでいたので、なんでわざわざと思ったけど、反論するのも面倒なので行ってみた。すぐに頂上小屋があり、そして頂上はその横。14:20Akadake arrivo summit. 14:50Outlook Akadake arrivo Zhuang. 15:30、ぬくぬくの山荘を出て下山開始。しばらく歩くと地蔵の頭にでた。このころから強風の中で眼鏡が凍結して見えなくなってきた。暖かい小屋から外にでて、眼鏡ガラスが一気に凍り付いたようだ。地蔵尾根の下り、難しい場所はない、しかし、足元の雪が真っ白に見えて、怖くて足がでない。踏み固められたステップをはずして何度も転倒した。風でトレースは消え、視界も20-30mか。先頭を歩くM野さんが、尾根筋から右側斜面を下りだした。岩場がでてきて、切れたった斜面をトラバース。落ちたら奈落の底だ。ここは一般道ではない、と思っても6人全員来てしまって、そして行き止まり。思考と判断力が低下しているのがわかった。一般道で道がわからなくなっている。4年前にも同じところで経験したことがまた起こってしまった。 ◆帰還 来た道を引き返し、トレースなき中をそろりとあるくと鎖が見えた。階段が埋もれている。O田さんが先行して、一般道を見つけてくれた。トレースがついた樹林帯にはいるとほっとした。17:10赤岳鉱泉到着。最後はヘッドランプを点灯。本日の行動時間は11時間を超えた。強風雪の中での登攀、道迷いにおびえながらの下山だった。 ◆振り返り 厳冬期マルチピッチ登攀としては、厳しいデビュー戦だった。寒さは限界を超えていた。よくぞ耐えてきたと思う。これも仲間からのサポートがあったからこそ。赤岳主稜を登ったなどというつもりはない。連れて行ってもらったという方がいい。それだけに、実力不足、技術不足を要因とする課題がはっきりとわかった。これを反省として、これからクライミングの練習に真面目に取り組まなければと考えている、かどうか、これから考えることにする。 Special thanks to ; M崎さん、白馬主稜に引き続き、メンバーに加えていただき貴重な経験をいたしました。ありがとうございました。 M野さん、つたない素人を引っ張って、主稜に連れて行っていただきました。極寒の中でもユーモアの心を忘れず、心強く思いました。 O田さん、50mの黄色いロープを貸していただいてありがとうございました。そういえば美濃戸口と赤岳鉱泉の間も運んでくれたんですよね。ごめんなさい。 K保さん、おいしい鍋、すき焼きありがとうございました。また前が見えなくなった時のサポート助かりました。雪の中の天使に見えましたヨ。 I村さん、車で迎えに来てもらってありがとうございました。最後に荷物を車に忘れてしまって、もう一度届けてもらいました。すみませんでした。

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