大宮アルパインクラブ | |||||||||||||||
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報告者【正田】 | |||||||||||||||
朝7時20に自宅を出発した。駐車場についたが、風が強く、肌寒い中準備を進める。至仏から下りて着たスキー が、山頂は風が強くて寒いので、食事も満足に出来なかったと言っていた。
鳩待峠で昼食を済ませ、スキーを履いて山の鼻へ出発する。至仏山のワル沢やムジナ沢からのスキーやボーダー達 がどんどんと登ってくる。 ダウンヒルを終へるとシールをつけて、歩行し山ノ鼻へ到着する。流石に尾瀬の登山基地、小屋も新しく観光地の
ような賑わいである。生ビールを一杯頂き、竜宮までの約4Kmのエネルギーとする。 山ノ鼻から竜宮間は雪原のなか、前面に悠々とそびえる燧ヶ岳を目標として唯々スキー滑走するのみである。
みどりさんが、シール無しの方が早いのではとアドヴァイスをするがそのままで滑走した。履きなれたツアーブー ツなのだが、シール滑走では、引きずるので足に豆が出来たそうだ。
天気が良すぎて暑いが、竜宮小屋の影は見えない。時々、橋を超えて行くが、スキーを履いての渡河は不便である。 小屋が見えてくると、間も無く小屋に到着する。小屋の人の話では、例年の約半分位の積雪量なので、景鶴山の方
面は、沢は亀裂が出ており、尾根は藪がでていると思いますとのことであった。 小屋ではこの時期人も少ないのか、個室であった。先ずはビールで一杯を行い、入浴、食事を済ませ、サンセット
撮影をし、定番の尾瀬のビデオ鑑賞後に就寝する。 本日も快晴無風の中、小屋を6:50に出発する。既に数パーティーが景鶴山へ向かって出発している。 ヨッピ橋ではやはり板が外されており、恐々とスキーとストックを抱えて渡る。真下はヨッピ側の雪解け水が滔々 と流れている。 取り付き口は、ヨッピ橋の次の橋を渡って、笹山の斜面に取り付き、鞍部方面を目指して登って行く。鞍部からは、 稜線通しに登って行く。標高1650m付近で藪がだんだん濃く出て着たので、藪を避けて、トラバースに入った が、雪が柔らかくてエッジが効かず、もたもたしてる間に、約10m程滑落をして、スキーを脱いで、キックステッ プで登った。結局、ここでスキーをデポし、目印に赤布を付け、つぼ足で登る。 皮肉な事に、この先200m位の場所を過ぎると、上はスキー滑降に優れて斜面の連続で、与作岳の山頂まで続く ではないか!! 登路の尾根は北西方面から叙々に西に方向を変えて雪稜が続くので、所々に赤布をつけながら登って行く。 与作岳に登ると、北方に真っ白の平ヶ岳が意外と近くに見える。進行方向には景鶴山の鋭鋒が格好良くすっくと天 を突いて立ち上がっている。 一度、鞍部までおりて、アイゼン、ピッケル、補助ザイル、カラビナ、スリング、食料、水荷、防寒具物ツエルト のみをもって、荷物デポし、山頂へ向かった。山頂へは快適な岩交じりの雪稜であった。山頂は非常に小さく、 10人も立てない様なところであった。快晴の上、風も微風で何とも良い登頂日和である。 周辺の景色と言えば、至仏、日光白根、燧、会津駒、平ヶ岳及び利根川周辺の山が見渡せて、全て真っ白な山頂で あった。 帰路は燧ヶ岳を正面に見ながら登路を忠実にくだり。スキーデポ地点からはスキーであっと言う間にヨッシ掘田代 に到着した。帰りの山ノ鼻から鳩待峠はただただ長く、暑く頑張りだけで帰りついた。 |
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鳩待峠〜山ノ鼻 | |||||||||||||||
尾瀬ヶ原 | |||||||||||||||
ヨッピ橋 | |||||||||||||||
与作岳山稜 | |||||||||||||||
山頂 | |||||||||||||||
山頂直下雪稜 | |||||||||||||||