大宮アルパインクラブ
DATA CONTENTS
日付 2009年6月11日〜15日 4泊5日
宿泊 民宿・バンガロ 泊
天気 梅雨模様の天気
メンバー yamayuri
歩行時間 礼文岳 3時間 スコトン岬からトレッキング 4時間 利尻岳 10時間
アクセス 行程
6/11(木) 羽田9:40ー(飛行機)〜稚内11:30ー稚内フェリーターミナル15:10ー礼文島 香深 (かふ17:05〜民宿知床
6/12(金) 桃岩トレッキング2時間30分〜フェリーターミナル〜スコトン岬〜久種湖畔キャンプ場〜トレッキング4時間コース〜久種湖畔キャンプ
6/13(土) 久種湖畔キャンプ場〜内路〜礼文岳(490m)登山〜香深〜(フェリー)〜利尻島 鴛泊〜ファミリーキャンプ場ゆ〜に
6/14(日) 利尻山(1719m)登山〜ファミリーキャンプ場ゆ〜に
6/15(月) 鴛泊 11:00〜(フェリー)〜12:45 稚内14:20〜(飛行機)〜羽田16:35〜帰宅
報告者【yamayuri】
6月11日(木)
 昨日から関東も梅雨入り、そんな小雨降る朝を迎えた。羽田9:40 の飛行機で稚内へ。飛行機はほぼ満席、飛行機が厚い雲の中を通り抜けると青空だった。稚内に11:35到着。梅雨前線を北上させてしまったように稚内も小雨が降っていた。空港を出るとフェリーターミナル行きのバスがすぐに出発した。空港からフェリーターミナルまでバスで30分ぐらいだった。天候が思わしくないので行程を変更して礼文島を先に行くことにした。Webでフェリーも予約してあったのですべてのフェリーもキャンセルし、宿泊先も変更を入れとりあえず落ち着いた。稚内3:10のフェリーで礼文島に17:05到着。民宿のおじさんが旗を持って迎えに来てくれていた。他にもお客がいて皆で4名車に乗り込んだが民宿は満室だった。民宿のお兄さんが桃岩展望トレッキングコースを説明してくれた。夜になって、雨は窓ガラスに音を立てて降っていたがテントじゃないのでなんと心地よかったことか・・・。
6月12日(金)
 4:30 起床、5:00 朝食。民宿のおじさんが、リュックをターミナルまで持って行ってくれるというので、京都から来たKさんと一緒に桃岩展望コースを歩いてフェリーターミナルまで行くことにした。雨合羽を着て出たが、幸い雨は上がっていた。まだ雲が垂れこめていたが海の向こうに利尻島が見えた。緩やかな緑一面の丘陵を白い花のエゾノハクサンイチゲ、黄色い花のエゾノリュウキンカ、紫のノビネチドリ、レブンコザクラ、クロユリも群生していた・・・高山植物の花を標高の低い礼文島で見ることが出来る。眼下の紺碧の海から断崖絶壁へと "ゴメ"(カゴメより大きい鳥)が気持ち良さそうに飛びまわっていた。元地灯台へと続く道は、高山植物保護のため、ロープが張られて通行止めになっていたので、本道に戻り元地灯台を目指した。海岸線にそって遊歩道が整備され、花と海の景色を楽しみながら歩くことができた。ガスっている中に桃岩の巨岩が現れた。そこから香深港も見えた。すでに8時だったので少し急いで港へ向かった。ターミナルで民宿のおじさんからリュックを受け取り香深からスコトン岬に行くバスを待った。観光シャトルバス9時発のバスに乗って、途中久種湖畔キャンプ場を通過してスコトン岬まで行った。所要時間約50分。スコトン岬で急いで写真だけ取ってキャンプ場までバスで戻り荷物を置いてトレッキングに行くことにした。久種湖畔キャンプ場のバンガロを借りる手続きを済ませた頃は、10時半頃だった。空が明るくなりお天気になってきた。サブバッグを持って、キャンプ場前から、またバスに乗ってスコトン岬に行った。さっきの景色とはまったく異なるほどに、空は青く、海も青かった。日本の最北限の地スコトン岬の紺碧の海と空の景色を心行くまで眺めました。スコトン岬からゴロタ岬、鉄府の小さな漁村を抜けて澄海岬を廻り西上泊から車道を歩いてレブンアツモリソウ群生地に向かった。浜中バス亭までの約12km、4時間のトレッキングコースを楽しんだ。紺碧の海の向こうには、利尻山を望むことが出来、また感激新たに歩いた。海岸に打ち寄せる白波、いたる所に咲いているエゾオダマキが一層可憐だった。礼文島にしか咲かない「レブンアツモリソウ」、絶滅の危機に瀕しているラン科の花で北海道の天然記念物として保護されている。幸いにもこの群生地の遊歩道の開放期間は6月15日までだった。太陽の恵み、自然の恵みを頂き礼文島の至福の時を十分に楽しませて頂いたことに感謝の一日でした。久種湖畔キャンプ場のバンガロは快適でキャンプ場もとても奇麗だった。夕食はレトルトのタイのグリーンカレー「ウ〜辛い・・・」けど美味しかった。夜になると雨がまた降っていた。
6月13日(土)
 朝から雨がしっかり降っていた。キャンプ場の近くのバス停病院前でバスを待った。バス亭には小さな待合の小屋があった。7:33のバスに乗り内路7:58で下車した。バス亭の傍の小さなお店で荷物を預かってもらった。礼文岳は標高490m, 歩行時間標準約4時間の所を約3時間…と軽い足慣らしだった。8:10スタート、ガスのかかっている中にエゾマツ、白樺の木立が樹立している。単調な登山道をクラッシックの音楽を聞きながら歩いた。"自然の景色の中のコンサート"を楽しみながら礼文岳(490m)9:55登頂。 一瞬の雲の切れ間から利尻山が見え、490mの眼下には雲海が広がっていた。登り約1時間45分,下山11:40. 下り1時間20分、歩行時間約3時間。下山してから、また雨が降り始めた。バスが来るのを待った。12:33のバスに乗って香深ターミナル到着、香深13:45〜鴛泊14:25 フェリー1等ラウンジの席を取った。ゴメの飛び交う礼文島を後にした。礼文島は歩いてこそ、その楽しみを知ることが出来るのだとあらためて思った。フェリー約40分の短い乗船を楽しんだ。鴛泊からファミリーキャンプ場ゆ〜に迄歩いて約1.6km ,20分ぐらいだった。キャンプ場ゆ〜には、とても奇麗で心地よい施設だった。施設利用料一日500円、バンガロ4000円、ストーブ、電気ポット、寝具一式が用意されていた。管理人のおじさんは、親切にストーブをつけて部屋を暖めてくれていた。とりあえず、ひと心地してから、利尻富士温泉に行った。
6月14日(日) 
 百名山、利尻山(1719m) 登頂
5:00 起床、6:00 出発、歩行時間、登り5時間30分、下り4時間、毎日、雨合羽を着て出かけるが、山を登り始める時には止んだり、樹林帯の中を歩くので気にならなかった。「青時雨」という言葉がある。キャンプ場からハイキングコースを約30分歩いて日本名水百選に選ばれた、甘露泉水の湧水が出ている。ペットに水を入れて出発。いろいろな樹木、トドマツ、エゾマツ、シラカバの樹林帯を野鳥の声が響く。5合目あたりからダケカンバが覆い山道もつづら折りに登って行った。6合目の第一見晴台で、展望が開け山の稜線が見えて来たが、生憎雲が厚く礼文島を見ることは出来なかった。7合目七曲り辺りから、3枚の白い花びら、3枚の額と葉を持つ "白い花" が咲き誇っていた。後に、"オオバナノエンレイソウ" 延齢草と言う花だと知った。8合目のちょっと小高い長官山当たりでは、薄〜いブルーやパープル色の小さな花が群生していた。初めて見る"妖精"のような可憐な花に出会えてとっても嬉しかった。それから、利尻避難小屋を過ぎ、9合目からゴロゴロした火山の溶岩石に足を滑らせないように、静かに登った。山頂まで足場がとても悪く、補強工事が行われていた。利尻山は北峰(1719m)と南峰(1721m)があるが、南峰は危険なので通行止めになっている。頂上付近では、ツアー登山の2パーテイと行きかったが頂上はとても寒かったので皆すぐに下山した。"気にならない雨"などと、言ってはいたが、頂上に着いた時には、シャッツまで濡れてとても寒かったので、暖かいフリースのジャンバーを取り出して着替えた。頂上付近の谷間には残雪もあり、アイゼン、ピッケルを持参して来たが、ガスも出ていたので、沓形のコースへ下山しないで往路を引き返すことにした。途中で雲間が切れて利尻山の山頂から稜線まではっきりと見ることができた。二つのパーテイを追い越して一目散に下山した。キャンプ場4:45無事下山到着。キャンプ場でテントからバンガロに移ってきたドイツ人の姉妹と一緒に温泉に直行し、コインランドリーで濡れたものを洗濯・乾燥かけた。旅の楽しみには、"出会い"がある。良き友とも"出会い"がある。利尻の最後の夜、一軒見つけた"食い処こぶし"で、山の友と語って飲んで、利尻の美味しいもの…ホタテの刺身、ほっけの焼き魚、ウニの雑炊を食べて楽しんだ。"海"では、地元のお父さんが利尻の漁師の歌を歌ってくれて利尻の人とのふれあいが楽しい思い出のページを締めくくってくれました。
6月15日(月)
 7:00 起床、8:00 朝食、9:00 出発
曇り空のキャンプ場の空気は少し冷たかった。鴛泊 11:00〜稚内12:45 のフェリーに乗船。梅雨模様の天候ではあったが、スコトン岬のトレッキング、レブンアツモリソウ、利尻山、礼文島・利尻島いろいろな思い出がいっぱいの素晴らしい山行でした。ターミナル〜空港へのバスは、13:20、時間があったので再びターミナルの2Fの和食レストラン "碧 で、10名限定のランチスペシャルを頂き満喫して羽田へ飛び立ちました。羽田16:35到着。無事に帰宅。家族みんなで焼肉レストランで夕食。家族に感謝、無事帰宅に乾杯!ありがとうございました。
スコトン岬