大宮アルパインクラブ
DATA CONTENTS
日付 2009/09/20〜21
宿泊 前夜発テント2泊
天気 快晴
メンバー 石倉(L)、大竹、濱田、真野
歩行時間 20日4時間(6:30〜8:30宝川林道車止め〜ウツボギ沢出合テン場)
        (9:30〜11:40イワナ釣り)
21日10時間(5:15〜15:30)
アクセス 上尾駅〜東松山IC〜水上IC〜宝川温泉〜宝川林道車止(往復)
報告者【真野】
今回は私にとっては8月初旬のマスキ嵐沢に続き、2回目の沢登りとなる。また、テント泊も前夜泊の1回だけしか経験もなかったので、ゆっくりと2泊することそのものが初めてであった。余裕の出発で高速の渋滞もなく宝川林道の車止めに到着し、テントを貼る。多少風が強いが天気はいい方に向かっている。期待しながらテントの中で缶チュウハイを飲み明日のコースなどを確認し就寝。
20日(日)
 翌朝、相変わらず風は台風の影響で強い。関東に接近してはいたが太平洋の方に大きく逸れ、台風一過の快晴が期待される。テントを撤収して共同装備の分担をし出発。林道のゲートからは40分程そのまま林道を進む。登山口に差し掛かり休憩。山ぶどうを道路わきに見つけ、つまんでみたが自生なので酸っぱく自然の味がする。登山道を歩き始めるといきなりの急坂から始まったが、全体的にアップダウンの多い道だった。途中倒木に生えた大量のキノコを見たが知識はない。食べられそうだが摘んで焼いて食べる勇気はない。約2時間ほどの歩きでナルミズ沢と出合う。ナルミズ沢を少し歩きテン場となるウツボギ沢出合に8時半に到着した。初日は岩魚つり。近くのポイントまで遡り、合計5匹を釣り4人で食べるには充分である。テン場に戻り焚き火をして、岩魚をゆっくりと焼きのんびりと過ごした。昼寝もし、岩魚をワインと一緒に食べた。自然の中で味わう最高の贅沢である。お酒も入り気持ちよくなったので、早めに就寝。明日は早く起きて出発しなければならない。
21日(月)
 天候は・・・・少しガスがかかっているが上々だ。台風も関東から遠く離れ予想通りの快晴となるであろう。今日は荷物も軽いので楽だ。川原歩きから始まるが、なかなかの美しさだ。コバルトブルーの淵、小滝が連続して現れ私を感動の渦に巻き込んでくれる。何度かヘツるがそう難しくもなく初心者には優しい沢登りである。ゴルジュと呼ばれるところはほとんど見られないが、一箇所だけ泳がなければならないところは、右に巻いた。高度を上げるにしたがい、朝日も上がってきて滝、連続するスラブのナメ床、釜などがさらに美しく見えてくる。そしてのんびりと遡行を続けると中盤に入る大石沢と出合う。ここにも岩魚がいそうである。大石沢出合を右に登って行くと黒い苔で覆われる8mの魚止めの滝だ。右をゆっくり慎重に登る。しばらく行くと一組のタープを貼った人がいた。こんなところで1泊してみたいなあと思った。それには重い荷物を背負って遡行してこなければならないのだ。先の二俣で一息。休憩しながらガスがかかっていた大烏帽子山とジャンクションピークの間にある南面スラブ状の無名峰のピークを見ているとゆっくりとガスが晴れてゆくのが見える。休憩を終え出発する時には、快晴に変わり真っ青な空が私達を歓迎してくれた。さらに進んでいくと最後の二俣。周りは笹の草原に変わっている。朝日も浴びてなかなか綺麗である。左を目指し最後のツメを登っていく。急でガレているので、ゆっくりと慎重に登っていく。踏み跡もほとんどなく先頭をリードする大竹さんについていく。稜線が近づくにつれてゆるやかになり展望も抜群。草原を登ってゆく。稜線につくと大烏帽子山の北面は綺麗に紅葉している。この稜線の全体が北面は紅葉していて朝日岳までの歩きは静かでさわやかな風を受けて快適な最後の縦走となった。朝日岳からは見事な谷川岳一の倉沢が見える。360°の眺望を堪能し、今回の沢登りは私が山登りを初めて1年と3ヶ月の間の山行の中でベスト1となった。
帰りは渋滞に巻き込まれたが、無事上尾駅東口に到着。メンバーの皆様有り難うございました。またご一緒しましょう。
ウツボギ沢出合のテン場
釣った!、一匹目
釣った!、二匹目
保護のため3匹まで(石倉L)
焚き火でイワナを焼く
赤ワインを飲みながら、ウマッ!
大石沢出合い
この辺はいつも腰まで水があるが、今回は全体的に水が少なかった
魚止めの滝
朝はガスっていたが、少しづつ晴れてきた
二俣、ここから右へ
ガスが晴れ、天気は快晴に
最後の小滝とナメの連続
ツメの草原
稜線に出たところ
ジャンクション・ピークの分岐で
朝日岳頂上周辺の紅葉
朝日岳頂上で記念写真