何度も悪天で追い返されたが、やっと好天を捕まえる。
冷たい空気の中出発。暗い中を沢通しに歩く。
ひょんぐりの滝側壁を登るあたりで夜が明け始める。
取り付きまでノンストップで駆け上がる。
1ピッチ目《V+》(横田川)
凹状ルートと共通のトラヴァース。
2ピッチ目《V》(chie)
ゆるい傾斜。ザイルが足りないと思い、途中でピッチを切ってしまう。
3ピッチ目《W》(横田川)
通常の2ピッチ目後半と3ピッチ目。急なバンド左上とカンテ部のはじめ部分。
4ピッチ目《V》(横田川)
快適なカンテ部。途中でピッチを切る。
5ピッチ目《V》(chie)
カンテの残り半分ほどを登らせてもらう。非常に快適。 6ピッチ目《W》(横田川)
小さいチムニーから脆いフェース。チムニーは楽しい。
7ピッチ目《W−?トポにないので独断》(chie)
本来はフェースを左上→右上のVのピッチだが、正面ルンゼを登ってしまう。浮石も多く、草付きでいやら しい。
8ピッチ目《X+(またはA1)》(横田川)
第一核心の垂壁。二人ともA0。フォローはギアの回収に苦しむ。完全にパンプ。
9ピッチ目《X+(またはA1)》(横田川)
ここは「日本の岩場」ではわれわれの8ピッチ目に含まれている。第二の核心、かぶったコーナークラック 。ここもA0で。
10ピッチ目《WとV》(chie)
烏帽子岩も見え、快適な登り。ザイルいっぱい伸ばす。「日本の岩場」では3ピッチ分として記述があるが、 そんなになかったと思う。
本当は最後、烏帽子岩基部を巻いて、南稜終了点上の草付きまで回り込むピッチがあるのだが、われわ れは割愛。烏帽子の肩から懸垂して、6ルンゼ〜南稜を降りた。ここは30mはある空中懸垂なので、ずい ぶん勇気が必要である。
*グレードは「日本の岩場」を参考にした。
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