大宮アルパインクラブ | ||||||||||||||
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報告者【真野】 | ||||||||||||||
一年ぶりの表妙義。昨年は無謀にも一人山行で東岳まで歩いてしまったが、今回はメンバー2名が同行、安全のため堀切分岐より中間道へ下りるコースとした。快晴の妙義山は雲ひとつない青空に威厳を放ち堂々と聳えている。 妙義神社の右脇の登山道より入山。昨日までの雨でまだ道も乾いていない。大の字手前の鎖場は20メートルほどあるだろうか、足場は滑りやすい岩の滑らかな斜面、妙義の岩場の特徴で両神や二子山などと引っ掛かり易い岩場ではない。時々ある足や手の掛けやすい岩の丸みをおびた出っ張り以外は登山靴のソールをペタッと着けフリクションを効かせ鎖に頼るしかない箇所が多い。必然的に腕に力を掛けざるを得ない場合が多くなってくる。最初の岩場の直登で奥の院上の鎖場は初めて見る登山者には強烈な印象を与えてしまうかも知れない。無事鎖場を登り、見晴らしに立った。左直下の包丁でスライスしたような岩は印象的だ。北には裏妙義、その後ろに傘雲をさした浅間山、高度はさほどないのだが、岩の絶壁はやはり高度感が極めて感じられらる。ここからは、やせ尾根と岩場の連続だが、特に左の切れた絶壁は気持ちがよい。 堀切の分岐手前で思わぬ事が鷹戻し付近で起こっていたようだ。遠くからヘリコプターの音が聞こえてきて鷹戻し付近を確認するように空中で待機している。遭難者でも出たのだろうと他の登山者とも話していた。大砲岩のところで休憩していたが、東岳方向に山岳救助隊らしきオレンジの服を着た数名が登っていた。またどう見ても登山道ではない切り立つ岩場にも救助隊の一人と遭難者らしき人影がある。鷹戻しではなかったようだ。はっきりとはしないが確認できた。そうしている間に時間も経ってしまったので、中間道を戻り下山した。今度来る時は、岩トレをしっかりとしておきたい。 |
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朝日に照らされる白雲山 | ||||||||||||||
大の字岩峰にて | ||||||||||||||
奥の院手前の巨大チョックストーン | ||||||||||||||
スベリ台状30mの鎖を慎重に下りる | ||||||||||||||
相馬岳頂上より裏妙義、後方に浅間山 | ||||||||||||||
ホッキリ分岐 | ||||||||||||||