Omiya Alpine Club | |||||||||||||||
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Report by 【真野 】 | |||||||||||||||
藤坂RGは、栃木県佐野市岩舟町の諏訪岳の麓にある。岳人にとって岩登りは切っても切れないジャンルで大変重要な要素である。今回は初めてOACでの初心者向け岩トレに参加することが出来た。私にとっては天覧山2回を経て3回目だ。前回の県岳連の岩登り講習会は非常に勉強になったので、その習得を少し生かせたような気がする。家で基本のエイトノットからインクノット、半マスト等の結び方を忘れないようにロープを持っていじる癖をつけていたので今回はスムーズに結ぶことが出来た。ゲレンデに到着し、まず忘れてならないのがヘルメット着用。上からはいろんなものが落ちてくる可能性がある。いつ何時でも。人間の予想を超えて崩落する石、岩、上で扱っている人の道具やロープ等常に注意しなければならない。 1.トップロープでの登り ロープをハーネスのビレイループが通っている部分に通してエイトノットで結ぶ。末端処理はフィッシャーマンズノット若しくはダブル。次に三点支持で登る。慌てず、手足を岩のホールドに乗せる時は乗せ終わるまで目で確認する。初心者の心理は慌てがち。すぐに上に手や足を持って行こうとしてホールドが取れないまま中途半端になって落ちたり、両手に力が入ってしまう。登っている時は同時に下で確保してもらっているので常に落ちても安全なのか自分を繋いでいるロープがピンと張った状態なのかを確認しながら登らなければならない。テンションが掛かっていなければ声をかける。 2.ロワーダウン ロープに完全に体重を預けてビレイヤーにゆっくりロープ操作をしてもらいながら地面まで下りてゆく。下りる時は足を突っ張るようにして、後ろ向きで歩くような感じで足を運ぶ。 3.クライムダウン 基本的にはビレイヤーに確保してもらっているが、自分で下りるためのホールドを探し、手と足で下りてゆく。ここも慌てる事はない。両足でバランスを持って立ち、低い位置のハンドホールドを探し、次にフットホールドを探して三点支持で下りてゆく。 4.確保(ビレイ) ATC(確保器)を使い、トップロープで練習するパートナーの安全を確保する。ロープの屈曲による摩擦を利用して制動確保する。皆、最初は慣れずに苦労したが、徐々に体で覚えて要領よく行ってゆく。しかし、慣れた頃に事故が起こりやすいとの先輩のアドバイスで常に緊張する。 5.懸垂下降 アルパインクライミングを行う時、絶対に必要な技術である。但し懸垂下降時の事故が一番多いということで絶対に失敗が許されない。上りきった高所から下りるため緊張が走る。支点の場所に移動し、まずセルフビレイを必ず行う。これをまず念頭に置く。支点を作る時は実際周りには誰もいないので、やる事が多く、セルフビレイだけを忘れて滑落する事故もあるそうだ。セルフビレイをしたまま、まず環付カラビナが閉まっているかを確認。エイト環の大きいほうにロープを通し、小さいほうに掛ける。次にカラビナから外してエイト環の小さいほうにかけかえる。セルフビレイをしたままエイト環の制動が効いているかチェックしてセルフビレイを外し懸垂下降の開始。足の運びはロワーダウンの時と同じであるが、下りるには自分で手で操作する。エイト環より下の方を引くと制動がかかる。 こうして岩登りの練習をしたわけだが有意義に過ごす事が出来た。奥が深いがこれはほんの一部。実際のアルパインクライミングは条件が厳しい中で行うこともある。システムを一通りマスターするには時間がかかると思うが、頑張って覚えて行きたいと思う。 |
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H部長の説明 | |||||||||||||||
タカさんビレイで登る | |||||||||||||||
桐生さん(左) 布村さん(右) | |||||||||||||||
タカさん緊張の登り | |||||||||||||||
吉川さん | |||||||||||||||
こげん太嬢のアイゼントレ | |||||||||||||||