Omiya Alpine Club
山行報告
DATA CONTENTS
日付 2010/12/31〜1/1
宿泊 テント泊
天気 快晴
メンバー 布村、タカ
歩行時間 往路 8時間(休憩含む) 復路 5時間(休憩含む)
アクセス 国道140号〜三峰神社迄
Report by 【布村】
年末年始特に予定も無く当初よりどこかの山に入ろうかと計画をしていた。どうせ入るなら冬合宿の予行練習を兼ねたポッカ訓練を考えていたので、去年行った雲取山を再度行こうと結論を出した。

当初、単独を予定していたが急遽タカさんも同行する事となる。元々はポッカ訓練であったので食料計画を豪華に変更しウエイト用の水も5.5gはそのままに食料と鍋も重量として計画を進める。20kgオーバーを目標としていたため、鉄アレイを4kg分追加し体重計で20kgを確認しパッキングを終了する。

30日夜より三峰神社に到着、そのまま車中泊をし翌日からの山行に備える。31日早朝、起床は5時であったが、なんやかんやで7時半出発は改善の余地ありである。(予定では5時起床6時出発の予定であるがそうは問屋が卸さない) 天気予報の寒波襲来は何処吹く風の真っ青な空が広がる絶好の登山日和となり旅の前途に期待をする。

今年は寒波の影響か、霧藻が峰を下った辺りより雪が深くなり、お清平よりアイゼンを装着する。地蔵峠から先は雪が次第に深くなるものの、踏み後はしっかり締まっておりとても歩きやすい雪道である。

白岩小屋にて昼食タイム、自称廃屋マニアの心をくすぐる山小屋である。さすがに荷の重たさに少々辟易しはじめているが、食事を取り再び元気を取り戻し歩行を開始する。全体的に少々、ゆっくりめに歩いているのはトレーニングに相応しく無いが、長距離ポッカ歩行を課題にしていたので今回は少々割り切っている。

雲取山荘から頂上まで、距離と勾配があるがコツコツ歩き続け15時半、雲取山山頂に到着する、頂上への10歩程はタカさんへ譲る。頂上からの展望は夕方ではあるものの、天候に恵まれたため周囲を一望でき、
暫し周囲を散策する。(実際はテント場を探していました・・・)

雲取山頂直下の避難小屋は16時時点で明日の初日の出を見るためか、ほぼ満員状態で残り2名ほどしか入れないほど盛況な状態である。避難小屋直下の空き地にテント適地を見つけ、そこを今晩のねぐらに決めた。(昨年は頂上で3〜5張位あったが今年は自分達含め2張だけのようである)

17時、辺りが薄暗くなり始めた頃に夕食を取る。今晩はカット野菜にウインナ―を入れた味噌鍋である。
少々、味が薄く唐辛子が欲しいと思っていたところ、タカさんよりキムチの提供があり、早速鍋に少々追加しピリッと辛い味噌鍋が仕上がり更に美味しく頂けた。

鍋は自前の丸型飯盒である。(過去、単独行で2度テント内でヒックリ返した経験から) 普段使う時には不便であるが上から吊るすとヒックリ返す危険が無い為、重宝している。(山用の鍋は金額的に高いので丸型飯盒で我慢しているのはナイショである)

18時半、食べるモノを食べ、お酒も少々頂き、夜景と星空を少し見て就寝となる。雲取山に行く車の中で、タカさんに運が良ければ夜中に鹿の鳴き声が聞こえるかもと伝え、鹿の鳴き声をマネしてみたがどれも上手く表現できないので実際に聞いて見てと言っていたが、寝ている最中に聞こえたので、今が鹿の鳴き声(かも?)と伝えて自分は再度熟睡モード突入。

朝5時起床。外は綺麗な星空で且つ、町の夜景が綺麗に見える。6時より辺りはうっすら明るくなり始め、初日の出を見る他の登山者と一緒に雲取避難小屋前に集結する。6時50分、綺麗な初日の出を見て今年はいい年でありますように祈願をする。朝焼けに写る富士山は雲一つない絶好の構図で一瞬だけ朝日に反射する赤富士を満喫する。

初日の出を見るため、1時間近く山頂にいたため(気温は−13度であった) テント内で朝食を取るにも体は完全に冷え切っており、足をゆったり伸ばして暖かく食事を取りたい欲求にかられて避難小屋に移動して食事を取る。(避難小屋内は−2度であったがメチャクチャ暖かく感じた)

朝食は昨夜の残りの野菜と具と餅で雑煮風鍋を作る。正月だと言うのでタカさんは昆布巻きと栗金時を持ってきていたので一緒に食べる。かなりゆっくり食事を取っていたため、出発は10時近くになっていた。
下山はすこぶる快調で12時には白岩小屋に到着し、昼飯を取る。(ここでも何気に1時間程度、まったりしていたのは怠けすぎである・・・)

15時半、雲取登山口に到着する。下山時間は休憩含め5時間半である。三峰神社奥の温泉に入り、今回の旅の疲れを癒す(タオル付きで500円である)

水は今回、飲料以外に鍋やお酒等でかなり贅沢に使い5.5gほぼ全て使い切った。というより、昨年の経験から雪から溶かして水を作る選択肢は考えて無かったのである。(理由は、人がいっぱい来る場所という事と鹿が居る環境を考えれば・・・後は言いたく有りません)

『後日談』
家に帰り、早速体重計で荷物の重さを計った。想定では20kgから水の分の5kgを引き、15kgと読んでいたが何故か体重計は18kgを指していたのであった・・・orz
帰りの荷は軽いので楽勝と感じていたのは自分の思い込みであった。質量保存の法則は山では成り立たないのか不思議である。

霧藻が峰にて

白岩避難小屋内

雲取山山頂

テント内の鍋画像

雲取山頂初日の出

帰りの白岩避難小屋内

下山口にて