Omiya Alpine Club | |||||||||||||||
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Report by 【井上】 8日。船山十字路を出発。立場山林道から旭小屋経由南陵に入る。積雪は くるぶしくらい。南陵からはトレースもバッチリある。この時期には珍しいくらいの好天で春山みたい。無名峰から風が強くなってきたが、阿弥陀岳と南陵P3をはじめ、権現岳・赤岳がすごい迫力で迫ってくる。これぞアルパイン。 今日中に行者小屋までとも考えたが、ペースが落ちてきてので、P1手前のコルの風を避けられる場所にテントを張る。野菜たっぷりのカレー鍋とお酒のお蔭で18時に就寝。5人で5人用テントは窮屈だが、逆に暖かく(暑いくらい)よく眠れた。夜半より風が強くなりテント外張りの風音がうるさくなってきた。 9日。昨日とは逆に曇りと強風。出発をためらうが、この季節はこれが普通ということで8時過ぎに出発。P3取付まではすぐだったが、かなり前にわがテント前を通り過ぎたパーティーが登攀中であった。じれったい登り方にイライラしながら、約40分下から吹き上げてくる寒風に震えつつ順番を待った。大竹さんがリード。続いて一人ずつ間隔をあけてプルージックで登る。最初数メートルは岩と雪のミックスでアイゼン前爪を立てて登る。途中からは雪面。灌木でピッチを切る。2ピッチ目の大岩の残置支点を回り込んだところで微妙なバランス強いられる。P3を超えて更に風が強くなり、しばしば耐風姿勢をとる。P4の岩場は容易だが狭いバンドなので、荷物を引っかけないよう注意して通過する。そして頂上。いろいろなルートから登ってきたパーティーが4つほど集合し、意外に賑やかな山頂だった。行者小屋目指して下山。今日の下りは雪が柔らかくそれほど危険は感じなかった。行者小屋で緊張を解き昼食。当初予定ではもう1泊して阿弥陀岳北陵を目指すはずだったが、寒風に吹かれ、かなり消耗したので、そのまま下山することになった。泉に入ると先ほどまでの登攀が別世界のよう。日常生活に比べ非常に濃い時間だったことを実感する。このギャップが冬山の醍醐味かな?5年ぶりの冬季バリエーションが不安で、入山前は寝つきが少し悪かったが、今は幸せが満ちてきている。 |
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美濃戸前夜“作戦会議” |
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旭小屋 |
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南稜稜線到達 |
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立場山 |
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南稜から阿弥陀 |
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青ナギ |
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P1〜P2のコルのテントサイト |
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夕焼けの赤岳 |
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眼前に迫るP3 |
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諏訪湖 |
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南アに沈む夕日 |
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P3取り付き 1 |
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P3取り付き 2 |
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P3ルンゼ 1 ピッチビレー点 1 |
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P3ルンゼ 1 ピッチビレー点 2 |
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P4上の最後の雪壁 |
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頂上直下ミックス |
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阿弥陀岳の山頂にて“寒〜ぶッ” |
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行者小屋へ“寒さもこれまで” |
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美濃戸山荘団欒 |
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