Omiya Alpine Club | |||||||||||||||
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Report by 【Maki】 朝日岳東南稜。冬山バリエーション初級ということでバリエーションルート初挑戦です。 初級といっても富士山並みの風が吹く場所とのこと。風が心配。 大丸駐車場に着くと曇り空。それでも風もそれほど強くない。雪も少なそうなのでワカンはおいていくことに。 9:10出発! 9:40 ロープウエイ駅に到着。 ここでアイゼン、ハーネスを装着。取り付き点に向う。このころから天候はよくなって、山々が綺麗にみえてくる。向かうはあそこだ! 11:30 取り付き点の堰堤に到着。 ここでいきなりやってしまいました。ヘルメットを着けようとザックから離しちょっと置いたとたん風が!! ヘルメットは大きく半円を描き少し固まった雪の上をス―――っと。 あーーーーー!!!!とまって!!!(心の声) 堰堤の所ぎりぎりでなんとかとまる。でもまたいつ動くかわからない。急いで取りにいこうとすると、布村さんに「動かないで!」といわれる。反対側から川村さんが取りにいってくれる。原さんから「気をつけて」と声がかかる。川村さんは雪の状態を確認しながら回収してくれる。ほっ。 広々とした取り付き点で安心していたが雪の下はどうなってるかわからないんだ。飛ばされたもの、落としたものを慌てて拾いに行って滑落、ということはこんな感じで起るんだなと実感。 そして、物を落とすということがどれだけ大変かということを学ぶ。あれ以上飛ばされていたらどうなっていたか、、取りにいってくれた川村さんが怪我をしたら、、雪山では、一つのミスが自分だけでなくメンバーも危険にさらすことになる。岩トレでエイト管を落とさないように手順を間違えないで、と言われたこと。雪山装備が予備をもっていくものが多いこと。少しだけれど実感としてその大切さが分かった気がする。 気をひきしめて、さあ、出発!川村さん、森さんがトップ、石倉さん、私、Donaさんがつづき布村さん、バンビさん、原さん。雪の間からでごづごつと出た岩肌は思ったよりももろく、自分で落石をつくってしまわないように注意する。 12:30 第一核心部。 川村さんと森さんがロープの準備をしてくれている。懸垂、クリア―。ホッとする間もなくすぐ岩を登り返す。アイゼンと手袋で登るのは初めて。川村さんにアドバイスされながら慎重に登る。クリアー。岩トレやっといてよかったー。 後が来るまで風のなさそうな所でしばし休憩。天気はよく、那須岳が目の前に雄大にみえる。かすかに後続の苦戦している声がする。がんばってー 頭が見えて「おー登った―」遠くからですが拍手。那須岳の向こうからすごい勢いでガスがあがってくる。午後は天気が悪くなるのだろう。ちょっと時間が押している。後ろとの間が空き過ぎないように見ながら次にすすむ。 第二の核心部の岩場。 ロープを出している間に後ろが追いついてくる。ここを登ればもう頂上。 15:15 頂上到着!写真をとってすぐに下山開始。風も強くなってきたので離れないように 16:00 峰の茶屋到着。ホッと一息。御帰りなさいというように太陽がのぞく。 16:45 大丸駐車場到着。 トレーニングでやっていたことが次々としかもすばやく行われていく。 状況によって臨機応変に対応され、悪条件の対処にみんなの知恵が総動員される。、、、すごい。 基礎力をつけることの重要性とその基礎力は現場を数多く経験することによって本当の自分の力になるんだなーと感じた初バリエーションでした。日没前に全員無事下山でよかったです。 お疲れ様でした! |
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駐車場を出発してから最初は樹林帯の中を登る、天気はくもり |
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1時間ほど登ると晴れてきて、前方に朝日岳の全容が見える |
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途中でアイゼンとハーネスをつける |
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天気が良くなると眺めが素晴らしい |
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天気が良くなってくると皆笑みがでてきた |
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遠くに峰の茶屋の避難小屋が見えてきた |
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目の前の朝日岳 |
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取り付きに向かう |
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取り付きで登攀準備をする |
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トップは川村さんと森さんでスタートする |
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2番手は女性軍が登る |
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露出した岩場を登る |
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Donaさんの懸垂下降 |
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ここが一番の核心部 |
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バンビさんの懸垂下降 |
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ザイル回収の最後尾の二人 |
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後ろに見えるのは茶臼岳 |
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後ろに登ってきたピナクルが良く見える |
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クラフトした雪面を登る |
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天気予報どおり午後は曇ってきた |
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もう少しで頂上だ |
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頂上直下の岩場を登るMakiさん |
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頂上直下の岩場を登るバンビさん、女性を先に |
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視界が悪くなってきた中で、これで全員が岩場を登ったことを確認 |
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頂上で記念写真(1) |
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頂上で記念写真(2) |
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