Omiya Alpine Club
山行報告
DATA CONTENTS
日付 2010/4/18
宿泊 前夜発テント泊
天気 曇り
メンバー 横田川(L)、村上、福原、chie
歩行時間 6:19ロープウェイ ベースプラザ発〜9:00〜9:20芝倉沢出合い〜12:40〜13:00芝倉岳
〜14:40オキの耳〜15:45トマの耳〜18:00ベースプラザ到着
アクセス
Report by 【chie】
GWに向けての訓練山行の位置づけ。メンバーの福原さんもしばらくガッツリ体力山行をしていなく、私は私で雪上技術に不安あり、ということでの企画。そこへ村上さんも時間が出来たということで参加してくださることに。
 前夜集合して一路谷川へ。ベースキャンプで前夜泊。相変わらず快適である。私たちも12時過ぎの到着だったが、後から後から人が増え、みんなひとしきり宴会をしてから寝る模様。私は小瓶のワインがすぐに回ってことりと寝てしまう。
 18日5:00起床。ご飯を済ませ、支度をして出発。ところが大失態。なんと私はスパッツを右足につけたところで終了してしまい、歩き始めてなぜか冷たい・・・と思ったら左足を忘れていた。こんなの初めて。福原さんは「スパッツとパンツが同じ色だからですよ〜!色かえなきゃ」と鋭いツッコミを受ける。
 さて、昨日の雪で真っ白になっている道を一ノ倉出合いへと歩く。歩きにくい。やがて出合い。谷川とは久々の対面である。相変わらずかっこいいけれど、上部がガスってなにやらおどろおどろしい。ちょうど先週、NHKで放送されたばかりの3スラ。なんと垂直な壁。見とれてばかりもいられないので、旧道を行く。幽の沢を過ぎ、回り込んでやっと芝倉沢の出合い。ここですでに3時間経過。2時間の予定ということだったが。スキーヤーが楽しそうに沢ではしゃいでいるらしいのを尻目に、我々はいよいよ雪渓登りが始まる。実は雪崩を心配していたのだが、雪の状態は大丈夫そうということになった。ただし、すでに表層が流れた後はあちこちにあった。リーダーによるときついルートとのことだが仕方ない。トレーニングだもの、と思いつつも、やがて替わるトップはやはりきつい。途中までスキーヤーのトレースをいただいたが、大きく左に屈曲するあたりからは自力。しかも深く、潜る。斜度がでてくると辛い。それぞれ2ターンほど交代して岩の陰で軽く1本。私はすぐに冷えてしまったので、先に歩き出すのだが、行けども行けども景色は変わらず、稜線は果てしなく遠い。ああ・・うんざり・・・何も考えずにひたすら目の前の1歩を進めることだけに集中していると、そこは自然の理、ついに茂倉岳の頂に出る。頂上直下はかなり硬くて斜度もあったので緊張した。私はふくらはぎがパンパンになり、福原さんは太ももが攣ったらしい。それにしてもベテランお二人の強い事。
 頂上でアイゼンをつけて、縦走完結へ向けて歩き出す。トレースはない。途中、急な斜面をいくつか越えながら、遠い遠いオキの耳をめざしてあえぎながら進む。やがてスキーヤーのトレースを見出すが、ほとんど使えない。かなりバテ気味で大腰筋も引きつりながらやっとのことでオキの耳。つかれた〜〜と1本。ここからはトレースがあったのでトマの耳まですぐ。ノンストップで西黒尾根に取り掛かる。この時点で3時半。5時には降りるかな、という村上さんの言葉に元気付けられて慎重に下る。なにしろ私は下りが大の苦手。スリップしないように遅いのが気になりつつも事故るよりまし、と自分のペースを守る。膝に来て、ガクガクになりながらも大股で飛ばす。樹林帯に入ればアイゼンをとっても大丈夫。なんだけど、ここからはみんな早い。靴スキーであっという間にいってしまう。なんであんなに早いのぉ〜〜〜;; 鉄塔からは道も間違うこともないので、安心して降りる。やっとベースプラザ上の路上に降り立ったのがもう6時になるころ。本日も12時間行動となりました。
 今回は鋸よりはるかに疲れた。精神的にも疲れた。「このルートはトレーニングとはいえないよね、トレーニングを積んで本気で歩くルートだよね」とは福原氏の弁。然り。

一ノ倉沢

芝倉沢