Omiya Alpine Club
山行報告
DATA CONTENTS
日付 2010/6/9〜27
宿泊
天気 晴れ時々雨
メンバー yamayuri,
Bjorg, Wolfgang, Christina (ドイツ人の友達家族)
歩行時間
アクセス
Report by 【yamayuri】
6月22日(火)
8時にホテルを出発してキラウエラ火山に行く。Hiloから約45kmビジターセンターに立ち寄りインフォメーションをもらったがトレッキングツアーの案内はもらえなかった。ジャガー・ミュージアムまで車で行きハレマウマウ火口の噴煙をみた。ビジターセンターがすでに1213mあり、キラウエラ火山のハイクは、上に登るのではなくクレーターに降りていくのだった。キラウエラ・クレーターの中に、ハレマウマウ・クレーターとキラウエラ・イキクレーターがあり、ハレマウマウ・クレーターから噴煙があがっている。100年のあいだに17回の噴火があり、現在に至っている。キラウエラ・イキ火口のハイクがポピュラーで原生林の中を通り、1959年に噴火したクレター火口に降りた。約50年たった今、噴火で流れ出た溶岩流はそのままの形をとどめている。クレーターの真ん中は、溶岩の亀裂地帯になり、大きな裂け目がそのまま固まっていた。クリスマスツリーの赤い花が所々で咲いている。12時10分にトレールの入り口から歩き始めキラウエラ・イキ トレイル ガイドブックの番号に沿って一巡りし午後2時30分に展望の元に戻った。約2時間20分のハイクだった。クレーターの一部からは、水蒸気があがっている。地面に触れてみると暖かい。クレーターリムに上っていく頃になって霧雨が降り出した。クレータの上に戻ったときには、クレーターは霧にかかり何も見えなかった。Sounds of the Rein Forestを歩き、The ston lava Tube 溶岩のトンネルの中を通り抜けた。ハワイ島の大きな目的は、Mt.Kilaueaのハイクだったので、とりあえず一つクリアーした。キラウエラのCrater Rim を一巡りドライブできるのだが今日は、風があり噴煙が流れているので、その方向は通行止めになっていた。明日は、Crater Rim 火口の縁から噴火口脈沿いの道路をドライブして海岸まで行く。往復64km.ハワイ火山国立公園には、2つの活火山がある。いつ噴火するかもしれない…ヒロに戻って5時半に沼のそばのレストランで夕食を食べた。ヒロのこの地区は、コナとまったく気候が違うようで雨が降ったりやんだりしていた。
6月23日(水)
朝7時に出発。9時15分、キラウエラ・国立公園に行きチェーン・オブ・クレーター・ロードの道を走り、途中いくつかのクレーターを覗いたりした。天気は良かったが風が強く空気はちょっと涼しかった。溶岩の流れ着いた海岸のところにくると高度が下がるので空気は暖かかった。Holei Sea Archという、溶岩が自然に造りだしたアーチが素晴らしかった。海に落ちる溶岩のうねりは、その当時に真っ赤だった溶岩そのものの姿をとどめていた。その何マイルか先は、通行止めになっていて、それより先に今も溶岩が流れているところがある。11時20分に折り返した。途中、いくつかのクレーターを眺めた。マウナ・ロア(4169m)の高さだが、その山容はなだらかな丘のようで少しも高い山のように見えない。
6月25日(金)
Hiloから約26マイル、ハワイ諸島の最高峰のマウナ・ケア(4,200m)の頂上まで行くことができる。今日は、「マウナ・ケアの夕日と星の観測ツアー」に行くので、車でショッピングセンターの集合場所に行った。13名がこのツアーに参加していた。バスは、4時に出発して1時間半ぐらい走り、マウナ・ケアのビジターセンターに5時半に着いた。マウナ・ケアを覆いかぶすように雲が多くちょっと今夜の星空の観察を心配したが、ビジターセンタに来ると、すでに眼下に雲海がひろがっていた。ここでお弁当と防寒ジャケットが支給され、チキンとご飯のお弁当を頂いた。日本人のグループの人たちは、焼きそばとご飯の日本食らしいお弁当を食べていた。この地点は、寒くなかった。ここまでは、舗装された道だったが、その先は、舗装されていないので何台もの車が砂埃をあげて走っていた。月の月面のような光景だった。いくつもの火山の噴火跡が見られた。6時45分いくつもある天文観測台の頂上に着いた。今日は、天気が良いので月と夕日が同時に見られ、風もなくそんなに寒くなかった。高度は、4200mここまで車で上がってきてしまうのだから…マウナ・ケアは、山の頂上が二つあり、何人かの人達が山のピークを歩いていたが、8mを10分ぐらいで歩くような距離だとガイドが言っていた。ハワイの人達は、昔からマウナ・ケアを「神の山」と崇めてきているので山には登らないそうだ。太陽が沈む反対に月が昇り、夕日が雲海を朱色に染めながら沈んでいくのを眺めた。マウナ・ケア観測所は、南半球と北半球の天文の星を見ることができ、天気も安定しているので天文観測には適している場所になるが、その反面、水銀の露出などの環境汚染などの問題があり、新たな天文観測台の建設を禁止している。7時15分にバスにのり下っていった。高度4200mの地点で、さほど空気の希薄さを感じなかったが、Bjorgは、感じると言っていた。ビジターセンターに戻ってきた時には、すでに暗くなっていた。ビジターセンターからさらに下ったところで星の観測をするので車から降りたが、月が明るすぎて星空が遠くに見えた。大きなテレスコープが用意され、ガイドの説明を聞きながら望遠鏡を覗き込んだ。何千万光年という離れた星を望遠鏡で見せてくれたが、それは、塩粒のような星だった。金星(ビーナス)はよく光り輝いていた。火星、土星・・・月の周りに輪がある土星を見たときには「え〜本当に輪がある!」と感激した。最後に月を見たが、明るすぎてクレータが見えなかった。コーヒーやお茶のサービスがあったが、さめたお湯だった。ホテルに戻ったときは、すでに11時半だった。星に興味のある人にはきっと楽しい天文観測だと思った。

噴煙をあげているハレマウマウ

キラウエラ・イキ・クレーター

ドイツ人の友達家族

マウナ・ケア天文観測台

マウナ・ケア 4200m ハワイ最高峰