Omiya Alpine Club
山行報告
DATA CONTENTS
日付 2010/8/12〜8/16
宿泊 8月13日&15日テント泊、14日黒部五郎小屋泊
天気 13日曇り一時雨、14日雨、15日&16日曇時々雨
メンバー 瀬下、洞谷、小川、小原
歩行時間 13日9hr、14日9hr、15日6hr、16日9hr
アクセス 大宮〜東松山IC〜立山IC〜折立〜立山IC〜川島IC〜大宮
Report by 【小原】
8月13日    折立7:30〜11:30太郎平12:30〜薬師岳15:00〜キャンプ場17:00
有峰道路6時開門で折立に向かって早朝1時間のドライブ。駐車場は既に満車だったので脇に駐車。各自準備して7時30分には出発。太郎平までは数年前に一度歩いたことはあるが道は覚えていない。途中から禿山で赤っぽい薬師岳が見えたことを覚えているくらいである。歩き始めて1時間過ぎにその記憶にある景色が左手に見えてきた。道路は以前に比べると整備が進んでおり歩きやすい。天気も曇りで日光を浴びることもなく快適である。初日で快調に歩き4時間程度で太郎平小屋に到着。テント設営後、私以外の3名は薬師岳5時間コースに行った。私は以前に薬師は登っているのでテントキーパーとなり休養と洒落こむ。途中雨が降って来たのであわてて、フライをセットした。私は以前に薬師は登っているのでテントキーパーとなり休養と洒落こむ。途中雨が降って来たのであわてて、フライをセットした。夕食の準備を始めた時に3人が帰ってきた。頂上は相当寒かったとのことであったがまずは順調な初日であった。

8月14日   太郎平6:00〜山頂肩分岐11:30〜黒部五郎岳12:00〜13:30黒部五郎小屋
深夜目が開くと外は雨音。出発時5時半には一時的に小雨になった。今日は黒部五郎岳経由で三俣山荘キャンプ場まで10時間の行程だ。小雨の中まずは上ノ俣岳を目出す。緩い斜面の山道を登っていると雨が本格的に降り始めた。視界も悪いので登山道近くの花を見ながら進む。メインはシモツケソウと花びらの散ったチングルマ及びウサギギクである。時々ある水溜りは避けながら黙々と歩いていたが靴の中が濡れてきた。靴の上から入るようだスパッツを持ってないのが痛い。稜線に出ると風も強い。今日は一日雨中歩きだと覚悟した。赤木岳通過後注意不足及び視界不良が原因で黒部五郎に向かう巻道を歩いてしまっていた。稜線のコースを歩こうとしていたが風雨が強かったので前を歩いている人たちにつられ巻き道につられてしまったようだ。その事を黒部五郎肩分岐に来るまで気がつかなっかた。ここで荷物をデポして山頂を踏んだ。視界不良で何も見えず、雨が一段と激しくなってきた。分岐に戻り後続部隊と合流してカール方面に歩き出す。実はこれから先が今回のハイライトであった。カール方面へ入ると雨がカールを受け皿にして沢に集中している。登山道はまるで沢の様相である。カール底を見ると沢が増水しているのが良くわかる。他に選択肢はないので注意しながら沢下りを始める。12時半にやっとカール下部に到着。ここからは三俣山荘まで4〜5時間かかるのでこの先も相当きびしい。今後如何するかは手前の黒部五郎小屋で情報を入手して考えることにし小屋を目出す。途中の徒渡箇所も増水し膝までの水位があり、これを渡ると登山靴はビチョビチョになることを覚悟して渡る。こうなるともう怖いものは無く水を気にせず最短距離を歩く。もう、沢登り気分だ。13時半に小屋に到着。ここで天気を確認するとこの後も今日のような天気が続くとの情報。また今回のハイライト大東新道については増水している可能性が高く危険であるとの情報であった。大東新道を歩けないと明日無理をして高天原に行っても一日で折立に戻れない。今後の行程について相談の結果、明日の目的地を水晶、高天原から雲の平に変更することにした。行先を雲の平に変更すると今日は無理して三俣山荘に行くこともない事及び全員ビショ濡れで疲れていたこともあり黒部五郎小屋に宿泊することにした。小屋は濡れたものを乾かせるのでありがたい。

8月15日   黒部五郎小屋5:30〜三俣蓮華岳7:30〜三俣山荘8:30〜雲の平キャンプ場12:30
今日は三俣蓮華、三俣山荘、黒部源流経由雲の平キャンプ場でノンビリし天気の回復を期待する事にした。雨はないが視界10m程度でありやはり遠方の景色は拝めない。まずは三俣蓮華を目出す。頂上手前から高山植物が見られる。又、雪渓が身近に見られ高度が高いことを実感させられる。頂上についてもガスの中であり展望を望めない事が残念である。証拠写真だけとって三俣山荘側に下山する。両側に花が咲いていることが唯一の救いであり、8時半には山荘に到着。一息入れて黒部源流経由雲の平を目出す。今まで見られなかった、フウロ、オニユリも咲いている中歩いた。雲の平への登りは結構険しい。11時頃にやっと雲の平の入り口に来たようだ。平坦な道になりしばらく歩くと木道になった。こんな山奥に木道を設置するのは大変であっただろうと思いながらキャンプ場を目出す。木道になったとたんハイキング気分である。ただ、相変わらず視界は悪い。木道両側の花を楽しんだ。全体を見渡せると雲の平の良さがもっと判ると思われるが、天気だけは如何することも出来ない。キャンプ場到着後ここが今回最後の宿泊地となるので持っている食料も全部食べて明日は身軽になる事にした。夕方ガスがなくなり目の前に上ノ俣岳(後で調べた)が見えてきた。

8月16日   雲の平キャンプ場5:00〜薬師沢小屋8:00〜太郎平小屋10:30〜折立13:45
残念ながら今日も曇で視界が悪く、展望のない歩行となってしました。雲の平は木道で快調なペースで歩けたが日本庭園等の景色は良く見えず残念であった。1時間程度で雲の平は通過し、大きな石がゴロゴロある急激な下りとなる。荷物が重いのでバランスを崩すと転びそうになり危ない2時間程度苦戦の末やっと薬師沢小屋に到着。時間は8時過ぎでほぼ予定通りの時間だ。沢の水で顔を洗ってみると冷たくて気持ちが良い。ここで一息入れて初日にキャンプした太郎平を目出す。ここからの道も木道でとても歩きやすい。時々雨がパラツクので合羽を着たり脱いだり温度調節が大変だ。しかし、木道からの景色は緑の絨毯でとても綺麗である。雲の平よりも気に入った。後半は上り坂で多少苦戦したがとても歩く安いコースである。ただ、相変わらず視界は悪く展望が無いので不満は残ったが太郎平には薬師沢から2時間半で到着。小屋のお茶をご馳走になって折立まで3時間のコースである。雨も降ったり止んだりで合羽の脱着で調整していたが高度が下がり始めると気温の上り暑さが増してきた事もありシャツのみのスタイルで下山した。ただ、雨の性で道がぬかるみ足元が滑りやすい。また、小石がゴロゴロしていて若干歩きにくい。最後の下りは疲れを感じながら下りた。14時前にやっと折立に全員無事に到着した。最後に食事担当の瀬下さん及び名ドライバーの小川さんお世話になりありがとうございました。

雲ノ平1

雲ノ平2

雲ノ平3

雲ノ平4

雲ノ平5