Omiya Alpine Club
山行報告
DATA CONTENTS
日付 2010/9 /20
宿泊 前夜泊日帰り
天気 雨のち曇り
メンバー 石倉、村上 原 布村 横田
歩行時間 登り6時間   下り1時間ちょっと
アクセス 上尾→東大宮駅→久喜IC→西那須野塩原IC→桧枝岐→会津駒ケ岳登山口駐車場(泊)
駐車場→竜門ノ滝→入渓→稜線(一般登山道)→駐車場
駐車場→西那須野塩原IC→久喜IC→東大宮→上尾
Report by 【布村】
9日19時半に東大宮駅集合 原さんは仕事の関係で現地合流となる。
西那須野塩原ICまでは混雑もなく、1時間半ほどで到着。
以前はスキーで何度か西那須野塩原ICへ降りた経験から
途中、コンビニが無い可能性を考慮しIC下車早々にコンビニに寄り
今夜の晩酌分と明日の食事を補充しつつ、ガイドブックの遡行図をコピーした。
コンビニ休憩がてら、ガイドブックの中身を読んでいたら「難易度4級」の表示・・・
本によって難易度は違うとの話を聞き少々安心をする。

西那須野塩原ICから会津駒ケ岳登山口までの道のりは遠く
コンビニ休憩を入れて概ね2時間半ほど掛かり、12時近くを廻っていた。
テント設営時に偶然携帯電話が繋がり、原さんと合流した。
明日の出発は予定で4時半起き、5時半には出発の旨打ち合わせをしそのまま就寝となる。

★20日朝 4時40分起床
テントに雨が当たる音で程なく起きる。
テントから出て見ると予想通りの雨でこの時点で少々、やる気パワー減衰・・・
増水が気になるところではあるが気を取り直し、身支度と朝食をとり、
雨も降っている為、自分は防水防寒のためカッパを着込みテント撤収後、5時50分出発。

竜門ノ滝入り口までは駐車場から10分程度の距離で到着し、立て札には
「ここから10分で竜門ノ滝」とあり、踏み跡もしっかりしていたので
安心して突入するも、ここから未知の世界が繰り広げられるとは
この時点では予想もしてなかった。

ほどなく、7〜8名位入れる立派な木の櫓の「竜門ノ滝展望台」に到着。
数百メートル先には立派な20Mと30Mの竜門ノ滝が見えるがこの滝は
大高巻きをする予定ではあったが、さて、高巻きするにも踏み跡は無く、
方向はわかっているので僅かな踏み跡をトレースして藪に突入開始。

遡行地点までの道のりは険しく、途中から踏み跡も無くなり村上さん先頭で
いきなりの藪こぎ&トラバース、下りは雨で濡れた土が沢靴には優しくなく、
半分、遭難者の気持ちになりつつなんとか遡行地点に到達。


★7時5分 入渓地点到着 
出発から入渓まで1時間を要し、藪漕ぎスタートはかなりハード。
経験豊富の村上さんもこの手の入渓は記憶に無いとの感想で、
同じ経験豊富な原さんも、今までで2番目にキツイ入渓との感想・・・
そんな経験を出来た自分は幸運なのかと思いつつ、
笛を自分と石倉会長と双方持っていたので合図を決めて沢登り開始。

開始から暫くは特段、難しい個所もなく岩の上をピョンピョン飛んで
ガイドブックの難易度も余り当てにならないモノだと思いつつ、
二俣分岐手前の15mの滝で一度、ロープを出した程度で少々、
楽勝ムードの気持ちを満喫。 

★8時45分 二俣分岐到着
ここでは左側の沢(源六郎沢)を登るのが正しいルート。
予定とおり左側の沢から登りを開始。
ここで先頭を歩いていた村上さんより自分にルートファインティングの
練習で先頭を歩いてごらんと指導を頂く。
ここまでは難しい個所も無く、中盤過ぎてから(遡行開始から2時間程度経過)
難しい個所は終わったと勝手に思い込み、先頭を歩き出す。
※実はここから10m級の滝が8本あるとは・・・遡行図はよく読みましょう。

早速8mの滝が2本、ここはなんとか全員ロープ無しで登りつつ
後続安全確保用にスリングを垂らすだけでも必要だったかなと少々反省。

次の10mの滝は高巻きと自己判断(というより登れない)
高巻きしつつ、高巻き自体もかなり危険な香りが漂いロープを出す。

遡行図では10mクラスの滝との記載、直登可能と判断し
何本かはそのままロープ無しで直登したが、ここでも
かなり危険な香りが漂いスリングだけでも出した方がいいかなとやや反省。

終盤近くの10mの滝は、見ただけで直登不可。
高巻くにしてもここはゴルジュでルートも選ぶ必要アリ。
※村上さん、先頭行ってくれるのかなと甘い期待を打ち砕く
「ザックを降ろして空身でリードの要領で行くのがいいよ」のご指示・・・
楽しさ半分、恐怖半分で触ればボロボロ崩れる岩壁を叩きつつ崩れない個所を
見つけながらの岩登りを開始。半分腐ったスリングと錆でボロボロのハーケンを
見つけ支点にしながらの苦行。岩壁を詰めた個所も藪の中で、
滑りながら何とか滝の上に到達し笛で合図を送りながらの登攀でした。
クライミングジムに週1で通ってたので体を作っていなければ無理だったかも。
ここで、到達点についてからの確保の仕方を教わったのは収穫でした。

ここで全員通過にかなり時間を要し、11時頃と記憶にある。
予定では12時に登山道に出るはずなのでタイムオーバーかと懸念をしつつ
登りを開始してみれば、もう難所は終わりあとはどんどん沢の水が少なくなってきた。
殆ど水が無くなりガレ場と化した沢道を登る際、村上さんより踏み石を
動かさないような歩き方を意識するよう指導を頂く。

沢も終わり、いよいよ藪漕ぎタイム開始。
全てのネマガリタケが自分に向かって嫌がらせのように生えており
分けても分けても藪が刺さり殆ど身動きできない状態にかなり辟易。

★12時10分 登山道到着
予定の駒ノ小屋まで行かず、手前の登山道で詰めた。
一瞬だけ太陽が出て濡れて冷えた体を温められるかと思った瞬間、
また曇りとなり少々残念。
登山道の真中で登山道で着替えと食事をし、他の登山者から
奇異な目で見られたのは当然といえば当然かも知れなかった。

★13時5分 下山開始
予定では2時間半で登山口に到着との事。
さすがに100名山だけあり、道はそれなりに整備されていたため
アップダウンも無くずんずん下っていく。
元々2000メートルクラスの山のため、木々が多く展望は余り
望めないため下ることのみに専念して下る。

★14時5分 登山道到着
快適に下っていたため1時間ほどで登山口に到着。

終わってみれば難儀な入渓を除けば登攀要素もあり
距離もあり、また確保の仕方も勉強でき大変面白い沢でした。

欲をいえば、リードで登るような個所がもう1回程あれば
更に充実したかなと思いつつ、無事に下山できたことを
次なる山行に役立てたいと思っております。

★編集後記★
会津駒ケ岳登山口近くの駒ノ湯(500円)で
ドロドロになった体をリフレッシュ。
入浴料は安いのに、自動販売機の飲み物は
微妙な割増価格に憤慨しつつ迷わず購入。

最初の竜門ノ滝は巻いてから入渓した

滝(1)

滝(2)

滝(3)

滝(4)

滝(5)

滝(6)

滝(7)

滝(8)

滝(9)

滝(10)

滝(11)

登山道に出たところで記念写真