Omiya Alpine Club
山行報告
DATA CONTENTS
日付 2010/10/3
宿泊 前夜泊・日帰り
天気 小雨のち晴れ
メンバー 村上(L)、正田のり、横田、川村
歩行時間 登り:2.5H/下り:1.5H
アクセス 上尾 ⇒ 関越自動車道 花園IC ⇒ 県道210号線 ⇒ 相原橋付近駐車場(泊)
⇒ 落合橋 → 金山沢右俣 → (剣ヶ峰) → 仕事道 → 上落会橋 ⇒ 帰宅
Report by 【川村】
10月の定例山行という位置付けでの山行であり、
当初の計画では巻機山の米子沢を予定していたが、
天候が悪そうだったため直前に金山沢に変更になった。
山行は、金山沢を詰めて剣ヶ峰を目指す沢チームと仕事道からアプローチする
縦走チームで構成され、互いに無線で定時連絡を取り合って行動した。
本報告は、沢チームのものである。

相原橋付近の駐車場にて前夜泊する。
ここは秩父街道から中津川林道へ入る途中に位置するが、
5〜6台の駐車スペースと東屋、トイレがあり前夜泊に適している。

朝、霧雨が降っている状況だったが山行には問題無いと判断して上落合橋の駐車場へ移動する。
身支度を整え出発する。[7:00]
入渓には上落合橋の脇から左俣(八丁沢)へ入り、橋を潜って少し下降すると直ぐに二俣に出る。
二俣から右俣に入るとすぐにナメが続く。
幅が広いわけでもなく、水量も多くは無いが、両神山にこんな綺麗なナメが続いていることに驚きつつ、
慣れないナメ歩きと岩に張り付いた落ち葉に気を付ながら登っていく。
最初の二俣は左へ進み、続いて大きな二俣に出る。
左は仕事道の脇から剣ヶ峰の直下に出れる様だが今回は右俣へ進路を取る。

ナメや小滝を越えて行くと、標高1350m付近で両側がナメの二俣にたどり着く。
ガイドには「左から大きな支流が水量比1:2で合流」とあるが、
私には左の方が、水量が多く合流の流れからみても本流の様に思えた。
また、遡行図では槍ヶ岳と梵天尾根間の稜線に出る様な絵になっているが、
地図で地形を読むと右俣は槍ヶ岳と狩倉山(岳)間のコルに出る様に読めた。

迷ったが、ここは村上さんの判断でガイド通り右俣へ進み、ガイドにあるものと思われる滝を越える。
その後もナメや小滝が続いたが直ぐにゴローになり、早くも詰めの様相を呈してきたにもかかわらず、
次の二俣がなかなか現れない。
迷った末、前の二俣まで戻り左俣へ進むことにした。
斜度のあるナメを恐るおそる降り、先程の滝は懸垂下降した。

左俣に入るとすぐにシュリンゲが落ちていて、踏み跡に安心感を覚えた。
この辺りで定時連絡の時間ということもあり一本入れる。[9:00]
幾つかの合流があったが、本流と思われる方を辿り、左へ左へと進む。
沢を詰め切ったところで小さな尾根へ移り、さらに詰めていくと直ぐに稜線の登山道へ出た。[9:30]
すんなりと稜線に出れたことにホッとしつつ、沢靴を履き替える。

10:00の定時連絡を取り下山を開始する。
現在地をはっきりさせるために、村上さんが偵察へ出て、
すぐそばに梵天尾根と狩倉尾根の分岐の道標があることを見つけてくれた。
私はてっきり狩倉尾根に突き上げたものとばかり思っていたが、
梵天尾根へ出ていたことが判り、通ってきた遡行ルートが本当に正しかったのか疑問と不安に駆られる。

引き返したロスと縦走組との兼ね合いから剣ヶ峰には寄らずに下山することにした。
仕事道へ入って直ぐに縦走組と出会い、そこからは一緒に下山した。
11:30に上落合橋の駐車場へ着いた。


後日、正田さんが「両神・金山沢流域 遡行概念図」を探し出してくれた。
(http://www.geocities.jp/ryokami3/kanayamamap.html)
それには正に遡行したルートが描かれており、2万5千分の1の地図で見ても
ガイドにあった狩倉山の下に出るルートと今回遡行したルート以は岩尾根で
素直に稜線へ出ることが出来なかった可能性が高い。
もっとも、ガイドのルートでも沢の詰めから銃走路に出るのにかなり大変そうだ。

今回は、沢の様子から本流と思われる遡行し易そうなルートを選んで遡行した結果、
無事に詰め上がることができたが、持参したガイドのルートは違うルートを選択してしまった。
私の感想としては、詰めた先の稜線でも予想していた地点とだいぶ違っていたこともあり、
地図読み力や遡行記録の理解力など力不足だと改めて実感させられた山行になった。
また、直前での目的地変更で予習が不足してしまったという点にも触れておきたい。

下山後の整理

記念写真(1)

記念写真(2)