Omiya Alpine Club
山行報告
DATA CONTENTS
日付 2011/5/14
宿泊 前夜泊
天気 晴れ
メンバー 町田、佐々木、donna、小川、布村、みどり
歩行時間 5時間
アクセス
Report by 【布村】
13日金曜日の夕方よりさいたま市方面では局地的な豪雨となり出発が危ぶまれたが秩父地方では雨も無いとの情報を元に予定通り夜出発とあいなる。待ち合わせ場所のキャンプ場到着時には12時を廻っていた、空は星が瞬き明日の天気は大丈夫だろうと思いつつ就寝につく。

4時半に起き、6時には取り付き地点の赤いドラム缶の前に立つ。
ここで本日のチームを紹介。
1番隊 町田&佐々木 (町田オールリード)
2番隊 小川&藤森  (つるべ登攀)
3番隊 布村&正田(み)(布村オールリード)

今回、町田氏以外は当ルート全員お初の為、ルート取りを間違えないように先行して頂けるとの事で大変有難い話である。登攀においても人生においても先行者がいるという環境は後続者にとって心強いものである。
朝で体がまだ(寝不足で)起きていない中、1番隊がスルスルと登り、続いて2番隊もツルツルと登り、途中まで行ったときに我が3番隊もズルズルと登攀を開始する。

★1P目
フレーク越えが最初の難関との前情報があったが確かに張り出すがそれ程でもなく、逆にフレーク越え直後の木の内側を通過する時に背中のザックが邪魔で少々てこずる。個人的に「メタボチェックゲート」と名付けたのはナイショである。将来、メタボ化でここが通れなくなった時には「あの頃は〜」と感慨に浸るであろう・・・。1P目の終了点は比較的広い広場となっており、正規の終了ポイントは1番隊、2番隊で使われている為、チョッと離れた場所でピッチを切る。

★2P目
少し登った所で右に1〜2メートルほどトラバースをするが、手足共にホールドもしっかりしている上に1番隊、2番隊の登ったルートを目視確認出来る為、心中穏やかに進められる。1P目の終了点をチョッと離れた所で切ったので2P目の終了点が目視確認可能であった。2番隊が進んだ後、早速登攀を開始しすぐに2P目の終了点に到着するが、お約束通り3番隊は渋滞のため良い終了点を使えず少々窮屈な感じでピッチを切る。

★3P目
当ルートの核心であるクラック登りであるが想像していた程傾斜は強くなく、またクラックもかなり大きいので手も足もジャムが効き快適であった。しかしピンが割と少なく、滑ったら相当落ちるだろうと予想される。ネットでよく出ている残置のスリングは無く、1箇所チョッと小難しい個所はピンを踏みつけて突破した。 次回はフリーで登って見たいものである(うそ)。3P目の終了点はテントが3、4張りはイケる位の広さがあり、ここで大休憩を取る。

★4P目
ここから、ピンが少なくなり落ちたらチョッと嫌だなあと思いつつ突破をする。マントル返しが本来のルートらしいが、右から巻けばどうという事は無いのが実態。

★5P目
この辺りからキツ目のシューズで足が痛くなり、足を庇いながらの登攀となる。
次来るときはアルパイン用のシューズで来るべきだと感じていた。
この辺りまで登ると高度的にかなりあり、天気も最高に良く
目を向ければ両神山がクッキリと拝められて大変心地良いものであった。

★6P目
カンテ状の岩を登るといいつつ、かなり寝ているのでそれほど恐怖は無いがピンが無いため、所々開いている穴にスリングを通したり、ピナクルにスリングを掛けたりとかでランナーを構築しつつ登攀。 もう足が限界^^; ここでH氏がハマッた伝説の終了点近くの金のハーケンを探すが(修羅の道らしい)、今回は見つけられなかったのは残念であるので次回の宿題としたい所である。金のハーケンを右に行くと修羅の道、左に行くと安楽な道である。ちなみに真中はルートが無いので仮に阿修羅の道と名付けておこう(恐らく阿修羅の道は一生ムリ)。

★7P目
敢えて言おう!歩きである。。。しかしタイトなクライミングシューズでは逆に普通の歩きがキツい!しかも足はもう痛くて臨界点突破である。 終了点に到着し、確保しなくてもイケそうな気持ちであるがラストに魔物は潜んでいるので、ここは教科書通りにキチンと確保を行いセカンドにOKサインを出したが、ロープの巻きよりセカンドの歩くスピードが速い為、セカンドがロープを畳みながら登ってきたのはトップとしてロープ巻き取りスピードを求められる事態である。次回は高速ロープ巻き上げマシーンと化するか、6Pで終了してポクポク歩きだろう。

無事、登攀を終了した。見事なまでの晴天で快適な登りであった。登攀途中、何度も写真を取ったが誤って高画質で撮影したため、画像1枚が2M近い容量となり、重すぎて公開できないのが残念である。下りは上級者コースを下山したが、実は二子中央稜ピッチ登攀よりもこの下山の方が手強く感じたのは私だけでしょうか?途中、ロープを出してスルスル降りたいと感じたのはナイショです。ここ数ヶ月、ボルダリングやフリールートを何度も登り、登攀技術を向上させた結果から、今回のピッチ登攀を多少なりともゆとりを持って突破できたのは大いなる収穫であった。いままで教えていただいた町田氏と、一緒に登攀訓練を行った仲間達、そしてトポイメージを教えて頂いたH氏に感謝をしたく締め括らせて頂きます。

3P終了地点での集合写真