Omiya Alpine Club
山行報告
DATA CONTENTS
日付 2011/6/4
宿泊 前夜泊
天気 晴れ
メンバー 町田、佐々木、donna、小川、maki、布村、みどり
歩行時間 13時間
アクセス
Report by 【布村】
本来であれば二子中央稜登攀の予定であったが雨に祟られ、セカンドプランの鶏冠尾根へと変更となった。今回はR140沿いの出会いの丘でテント泊集合となり、いつもどおり深夜1時過ぎに到着とあいなる。

4時半起床、5時半にはもう登山口で出発の用意となる。途中までは西沢渓谷へのハイキングルートを通るが、吊橋を渡った個所で一瞬入り口を見失いそうになった。

本来は渡渉を数回するつもりであったが尾根沿いを歩き、渡渉は1回だけになったがかなり水は冷たい…
持ってきたサンダルが役に立たなかったのは残念である。

さてさて、外から見る鶏冠尾根は切り立っており、相当な痩せ尾根だろうと予想していたが、実態はやはり痩せた尾根が何箇所かあるものの、歩くにはそれ程困らない状態である。しかも必要以上にテープがぶら下がっており(10m間隔?)ココまでしなくても良いのでは?と思う程の過剰サービスであった。

天候はほぼ快晴に近く、途中富士山も見え絶好の登山日和である。道は荒れている程でもなく、踏み後はしっかりしているが何箇所か判らないところが数箇所あり、そういう所は何故かテープが無く、テープの使い方を誤っているように見受けられた。横に平行して走っている尾根は徳ちゃん新道でなだらかだなあと感じた。
ちなみに当日は天気も良い上に石楠花の花が満開でホンキで花見山行となる。

そうこうしているうちに、岩場を登る個所が出現(本日はここの岩場の登下山)。しかしクサリがつけられており一気に登攀難度ダウンと思いきや、ここのクサリ場の支点は強度不安定な鋳物で設置されている為全く使えない。しかも支点とクサリの接続はただの錆びた針金で繋いであるだけである。クサリ自体はかなり立派なのに支点が虚弱すぎなのは残念な限りである。3箇所あるクサリ場は全て支点(とクサリの接続)が弱すぎで間違ってもクサリで登ってはいけません。

なんやかんやで第三岩峰に到着。ここは完全にクライミングの世界のため大人しく迂回を実施。ロープとギアが少々あるので登れなくは無いでしょうが、我々のレベルでは登山靴での登攀ではムリである。

10時45分 偽物の鶏冠尾根頂上に到着。この頂上道標は実は偽物で本当の山頂はもうチョい奥にある紛らわしい道標です。ここで時間もあるので1時間程度、奥に行こうと決定。さて、1時間程度甲武信岳方面に歩いたところ、紛らわしい尾根へ到着。肝心な所でテープが無いのはマーフィーの法則に則ってます。
ここで再度作戦会議、
1案 当初の予定通り鶏冠尾根下山。(冷たい川の渡渉付き)
2案 木賊山経由(甲武信岳)に向かい、徳ちゃん新道で降りる。
石楠花が見頃の意見があり、2案を選択したのはチョッと軟弱?

ぽくぽくと尾根沿いに歩き途中で何度か道を捜索しながら木賊山頂上に真っ直ぐ登頂。ここから往復で1時間程度で甲武信岳頂上に行けるのでついでにと甲武信岳へ空身で5名が向かう事が決定した。(ついで扱いをされる甲武信岳には大変失礼なお話である)

鶏冠尾根と比べると甲武信岳までの道はとても整備されて歩きやすく、さすが100名山の登山道とチョッと感心してしまった。甲武信岳での滞空時間10分程度、その間にコンパスの使い方のおさらいをしつつ、三宝山を探すクイズを簡単にしました。

サクッと木賊山に戻り、徳ちゃん新道を通り下山。以前通ったときには余り急登は無いと記憶していたが
所々急な部分もあり、記憶が曖昧だと痛感する。

石楠花のトンネルと午前中までいた鶏冠尾根を横に見つつ、グングン降りていったが西沢山荘直前でかなり暗くなり車に戻った時にはヘッドライトが必要な時間帯となってしまったのは改善の余地ありである。(甲武信岳まで散歩したからでしょ?とのツッコミは無しでお願いします)
つか、下山しながら地図読みの練習とか石楠花を堪能してたからですね。

本来であればルート読みの練習や岩場の登下山の練習のはずが、お花見&百名山登山となったのは時には必要な心の癒しであります。

出発前

堰堤過ぎたとこ

山と石楠花

登ってます

岩場登ったぞよ

鶏冠山頂上(仮頂上)

何気に急登&痩せ尾根

甲武信岳頂上記念写真

徳ちゃん新道の石楠花畑