Omiya Alpine Club
山行報告
DATA CONTENTS
日付 2011/ 6/12
宿泊 日帰り
天気 曇り
メンバー 布村、Dona、小川、佐々木、井上、吉川、朝香、I、町田
歩行時間 小持沢途中まで(二俣手前)
8時間30分(登り4時間 下り4時間30分)
アクセス (行きと帰り)国道299号線〜県道〜生川・武甲山登山口<一の鳥居・一丁目>
Report by 【朝香】
12日(日)
08:00 一の鳥居集合
08:30 出発
08:40 小持沢入渓地点到着。入渓。
10:30 10m斜瀑
12:00 二俣手前(引き返し地点)
12:30 下山開始
17:00 下山
【コース:小持沢(第3回登攀訓練)】
(コース踏破が目的でなく、訓練主体での沢登り)
◎訓練目的:沢登りにおける登攀技術、安全確保について
・膝、肩、シュリンゲを利用した滝場の登り
・立ち木による懸垂下降とザイル回収
・埋まった岩などを利用した懸垂下降とザイル回収
・登り、下降の際のルートファインデイング(安全確保とライン取り)
・水量が多い場合の高巻きの実践(フィックスロープを利用したトラバース)
・スラブ滝でのリードとフォローのビレイ
・ロワーダウンによる下降
・堰堤における懸垂下降と注意点
・PL、SLを中心とした役割分担とMemberの安全確保について

(本文)
第3回OAC登攀訓練は沢登りの実践講習となった。事前に第2回登攀訓練(6/5)を岩場(東吾野)で行なった後の実践となる。登山口である一の鳥居までは未舗装の砂利道が何箇所かあるため、車高の低い車は不便である。駐車場は既に5台ほどの車が止まっていた。武甲山の登山客であると思われる。その日はちょっと曇っていたがきっといい景色が見れたことだろう。その他の気づいた点としては駐車場にはトイレが無いので常設してほしい。
 前置きはさておいて、駐車場前で登攀準備を行い出発する。PLは布村氏、SLは小川氏とDona女史だ。沢では水音のため声が聞き取りづらいので基本2人1組で行動しお互いの状況を確認しあうことにした。入渓地点までは舗装路を歩いて10分くらい。私は今回の沢で2回目となる。入渓してすぐに2つの堰堤があるが、左側に山道があるためその道を歩く。川の中に入り2mくらいの滝を登ると巨岩帯にでる。苔がはりついていてすべりそうだが、苔の緑が光に映えてとても綺麗だ。ここで布村氏から「水流が激しい所の岩と、そうでない岩、苔が生えている岩を踏み比べて滑り具合を確認してみてください」と言われ確認する。確かに苔はよく滑る。ここでふと思ったのだが、野球のスパイクみたに靴底に小さい刃がたくさんあれば滑らないのかな?と思う。まあ、いろいろな意味で別の問題が発生しそうだが。
 途中一枚岩があり、滑りそうなので、町田氏、布村氏から滝の登り方の講習がある。内容は膝や肩を使った登攀、リードする人を支える技術とその実践である。私は重いので(一応、ダイエット中なのだが)登るにあたって支えていただいた人(小川氏、町田氏)にはちょっと申し訳なかったと思う。10mの斜瀑の前までくると、PL判断で高巻きを行なうことにした。最初に町田氏、布村氏と続き安全を確保する。メンバーはヌンチャクを利用し、フィックスロープ間をトラバースする。小川氏、町田氏からそのときの注意点を教わる。その後、巨岩帯を抜け、3mのナメ滝、6mの滝を登った時点で広い場所にでる。この時点で12時になったので大持沢には行かず下山することに決定した。ここで休憩となったが、休憩地点でも注意点について話があった。
 下山を開始し10m斜瀑で懸垂下降の実践を行なう。リードは布村氏だ。布村氏、小川氏が懸垂の準備をしている間、町田氏からパーティ内での各自の役割とメンバーの安全確保について話があった。またPLやSLの危険負担についても話があった。沢に限らず登山全般において危険と安全の認識は必須なことだと改めて感じる。懸垂準備後、一人一人順番に降りていき、私の番になった。岩トレ(第2回登攀訓練)で練習していたのですんなりいけるかと思っていたが、実践では水音と岩に貼りついた苔で恐怖心が煽られた。懸垂下降では水でロープが膨張(もしくは摩擦係数があがる)するのか、うまく滑らない。コツがあるのだろうか。その後なんとか降りることができてほっと一息いれる。
 下山途中では、そのほかにもスラブ滝でのリードとフォローのビレイについての講習があり、Dona女史から半マストの結び方について教わった。Dona女史には第2回の岩トレでも懸垂下降について丁寧に教えていただいた。とても感謝している。Dona女史の家に向かって足を向けて寝れないほどだ。今回教わったロープの結び方については反復練習して覚えておきたい。途中、町田氏から懸垂するにあたって支持する木や岩がない場合にどのようにするのかを各自が考えるようにいわれた。PLやSLに任せっきりでなくメンバーが各自考えることが必要なのだということだと思う。最後に堰堤での懸垂下降をして終了となった。メンバー全員が満足していた。
 全体の感想としては、沢登り(登攀全般にいえるかも知れないが)では、PL、SLとメンバーの役割分担をはっきりさせ、リスク負担はPL(もしくはリードする人)が受け持ち、メンバーはそれに従わなければならない。但し、見ているだけではなく、凡ミス・イレギュラーなことなど起きる場合があるので、その時はメンバーはだれであろうと率直に言う必要がある。そういったことを教わったと思う。基本は全員リード(もしくはPL)になる覚悟が必要だと思う。
 今回の沢も先週に行った沢と同じでとても綺麗だった。緑(苔と葉)と青(空)と白(水)のコントラストはとて
も美しい。ちょっと寒かったが。

@第3回登攀訓練(沢登り)始まったばかりです。頑張ります!

A巨岩帯を歩きます。小川さんがしっかり見ています。

B今日はじめての懸垂下降。まずは布村さんがリードします。

Cあせらずゆっくり降りましょう。

D堰堤での懸垂下降です。吉川さんが降ります!!

E続いて朝香が降ります。みんな心配そうです。。。

F次々と降りてきます。みんな速いな。お疲れ様でした!!