Omiya Alpine Club | |||||||||||||||
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Report by 【布村】 またもや関東地方は土日だけ雨予報・・・ 上記天気予報によって再度、二子中央稜マルチピッチ訓練はお預けとなる。 雨の影響が無い新潟の山にしようとの事で、茂倉岳とあいなった。 前夜泊の場所はJR土樽駅と聞き、夜の帳の中を縫って到着してみれば 屋根しかないだろうと覚悟していたらなかなかどうして、立派な駅舎である。 四方は窓と扉で密閉され、トイレはボッタんであるが匂いは無く、床は平坦で広く しかも電気まで煌々と灯っている上に自動販売機まである。 今まで無い位、快適なビバーク地であり当日は先発6名+後発1名(深夜に到着) の合計7名の貸切状態で快適に使わせて頂きました。 (冬季の前線基地として目一杯使えますね) 朝は5時起床、曇り模様ではあるが天候は持ちそうなイメージであった。 食事、準備と終わり登山口まで車で移動を行い6時には茂倉岳登山口へ歩き始めていた。 割りとゆったりとした傾斜で歩きやすいが朝一番のせいかクモの巣が張り、 先頭を歩く際には棒を振り振りしてクモの巣払いをしながら歩かざるを得なかった。 途中、1時間おきに先頭者を変えペース配分と先頭歩行の訓練を兼ねる。 登山途中に見える山々は雲が多いものの視界は割りとひらけ、万太郎山や足拍子岳、 平標山の位置を確認しながら冬季に雪が被ったイメージを想像しながら登っていく。 頂上直下の避難小屋が見え始めた頃より天候が崩れ始め、 雨がポツポツと降り始めた為、避難小屋へ入り雨具の装備を行う。 ちなみにここの避難小屋もかなり広い上に清潔で、冬季には多いに助かる設備と想像をする。 (冬季は正面入り口は埋まるだろうから冬季用の裏にある入り口も状況確認済) 避難小屋より15分程で茂倉山頂上に到着するが雨が強く展望は残念な状態であった。 避難小屋で休憩中に入ってきた単独の外人さんも登頂し、話しかけられたらチョッと戸惑うなと 思っていたら流暢な日本語で「一ノ倉方面はどちらですか?」との質問が発せられた。 この雨ん中で一の倉まで行くのかという事よりも綺麗な発音の日本語の方に自分は驚いていた。 そして、雨の状況で同じ新潟の山を登っているT氏も今頃頂上に着いた頃であろうと7名で話をしていた。 (T氏は嵐を呼ぶ男である。。。過去数回、天候不順で山行中止になったのはナイショである) (そして今回も雨を避けて関東から新潟に逃げたのにこの雨である、もはや呪いクラスである) ちなみに新潟地方の当日の降水確率は30%である。 頂上から武能山へ周回しながらの下山ルートであるがコメントを敢えて言おう、 盛大なお花畑である!一面のお花畑である!豪快なお花畑である!優美なお花畑である! 今回の山行メンバーも花だらけである。(どんな花かは想像にお任せします) 6月の中旬とはいえ、頂上近くは雪が相当量残っていたが尾根ルート上に雪が被って いなかったのが雨の中の行軍でありがたいモノであった。 そして保険のため持参したアイゼンはあえなくデッドウエイトとなった。 ほぼ下りのみのルートを進み、稜線上にひっそりとあった武能山を過ぎ、 分岐点を過ぎた辺りで小さな池塘が見えた頃、有人の山小屋(蓬ヒュッテ)まで着いた。 こちらで少々休憩をしつつ、立ち止まっていると寒くなったので再び下山を開始する。 (山小屋の主人と話をした結果、土日だけ常駐しているとの事) 山小屋より暫く降りた箇所で小規模なスノーブリッジ状の上を渡る箇所があった。 スノーブリッジ自体、薄くなって黒く山肌が透けているのでいつでもズボッといってもOKな状態であった。 ★人生の選択肢★ @ ズボっと踏み抜いてバンザイの格好になる。 (オプションは絶叫) A ツルっと滑って数メートル下の沢にダイビング。(オプションは悲鳴) B サクッと渡ってみんなと無事合流。 個人的には@もしくはAを心の底からリクエストしカメラを構えていたが 今回は残念ながら全員Bとなり皆様の立派な渡りを撮っただけで終わった。。。 途中、雨も上がりポクポクと順当に降りていき途中で雨に濡れた岩に滑りそうになりながらいく、 雨が上がった頃よりみんなも心に余裕が出てきたのか会話が出始めた事と、雨が上がった事から T氏も今、(雨が上がったタイミングで車に到着)下山しただろうと予想をしていた。 離れていても同士の心配をするのは良いメンバーである。 ※頂上到着時間と雨が上がったタイミングの時間はカメラで押えてあるので後日答え合わせをしたい所である。 地図では渡渉をするルートになっている為、汚れた靴を渡渉しながら軽く洗って進んだ。 下山口直前にまた一雨降り出し始めた(少々強め) この雨の降り始めにより、今頃T氏は丁度温泉から出たタイミングであろうとみんなと噂をしていた。 ※今どの辺りにいるか状況が判るのは無線機以上に便利な方である。遭難した際場所特定が相当楽だろう。 無事下山を行う、登山途中で出会った方は日本語堪能な外人さんも含めて6名であった。 それなりに有名な山であるが余り人に遭遇しないのも景色を独占した感じで良いモノである。 過去、小学校の遠足とおぼしい集団に出会った時は挨拶だけで10分以上停滞したモノである… さて、気になる行程ですが・・・ 5時 起床 6時 登り始め 10時半 頂上直下の避難小屋にて休憩&合羽装備 ★雨発動★ 11時半 茂倉岳頂上到着 ★本格的に雨発動★ 13時半 蓬ヒュッテ到着 (出発時雨小降り) 14時半 スノーブリッジ渡り (雨は上がっていた) 15時半 下山途中のどこか ★雨再度発動★ 16時半 下山し車に到着 (雨は上がっていた) さて、強力な雨男、もとい嵐男(T氏)の山行時刻とあっているか非常に楽しみである。 |
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土樽駅(かなり快適) |
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茂倉岳登山中 |
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避難小屋前 |
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茂倉岳頂上 |
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雪渓渡りA(期待していたが・・・) |
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おしまい |
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